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【声明】「国家情報局設置法の成立にあたって」個人情報保護とプライバシー権、民主主義のブレーキ

2026/5/28

【声明】「国家情報局設置法の成立にあたって」地方自治の個人情報保護とプライバシー権、そして民主主義のブレーキを守り抜こう!

松戸市議会議員の岡本ゆうこです。 
​2026年5月27日、参議院本会議において、国家情報会議の改組および「国家情報局」の設置を柱とする法律が可決・成立いたしました。私はこの極めて重大な局面を、本会議場の傍聴席から見届けてまいりました。

​成立にあたり、「経済安保法に異議ありキャンペーン」をはじめ、これまで共に歩んできた市民6団体(秘密保護法対策弁護団、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会、改憲問題対策法律家6団体連絡会、憲法9条を壊すな!実行委員会、日本マスコミ文化情報労組会議)により、共同の抗議声明が発出されました。 
https://keizaianpoigi.wixsite.com/com-com

​これまでの記者会見や街頭での発信、そして地方議員として重ねてきた議論の総まとめとして、ここに岡本ゆうこ個人としての声明を発表いたします。

​一、 地方自治体の現場から見る「法的ブレーキ(禁止規定)」なき情報集約への懸念 
​私がこの法案に対して一貫して慎重な議論を求めてきた背景には、地方自治体の現場で市民の皆さまの最も身近な権利と「個人情報」をお預かりしている責任があります。

​本法案の最大の問題点は、諸外国の情報機関関連法(例えばドイツの連邦情報局法など)に明記されているような、「やってはいけないこと」「収集してはならない領域」という明確な禁止規定(法的ブレーキ)が法律上に存在しない点にあります。 
​地方自治体は、医療、年金、福祉、マイナンバー関連など、市民の皆さまの生活の核心領域に関わる膨大なプライバシーを保有しています。 
「国家安全保障のため」という目的そのものの重要性は理解しつつも、第三者による厳格な客観的チェック機能や、法律上の明文による歯止めがないままに情報が集約される仕組みは、法治国家が維持すべき「適正手続(デュー・プロセス)」や「プライバシー権の侵害」に対する合理的な懸念を生じさせかねません。 
​これは特定の政治的立場を超え、行政と市民との信頼関係の根幹に関わる重要なガバナンスの問題です。

​二、 国会における徹底的な議論と、野党第一党としての責任ある姿勢への謝辞 
​この極めて不透明な法案に対し、参議院内閣委員会において我が党・立憲民主党が明確に反対の立場をとり、徹底的な議論を挑んだことは、立憲主義の崩壊を防ぐ防波堤として極めて重要な意味を持ちました。 
​5月26日の委員会質疑では、杉尾ひでや議員をはじめとする我が党の議員団が、市民のプライバシーを守るための「修正案」を提出し、その趣旨を堂々と説明されました。 
水面下における見えない法案修正の打診や多大な調整、表に見えない凄まじい議論と葛藤が国会内にあったことは想像に難くありません。地方議員もまた、それぞれの地域から必死に国会へ声を届け、連携を模索してまいりました。

​結果として原案の成立こそ防げなかったものの、立憲民主党が悪法の無条件での成立に加担することなく、野党第一党として市民の権利擁護のために毅然と「反対」を投じたことは、日本の民主主義におけるチェック・アンド・バランスの機能を辛うじて証明するものだったと確信しています。

​三、 反対を投じた58名の参議院議員への敬意と、これからについて 
​参議院本会議における採決の結果は、総数 245名、賛成 187名、反対 58名でした。

​この数の差は厳然たる事実ですが、私は、市民の自由とプライバシーへの懸念に寄り添い、確固たる信念を持って「反対」の一票を投じられた58名の参議院議員の皆さまに対し、深い敬意と連帯の意を表します。この58名という存在は、これからの監視社会化に対する強力な監視の目(カウンター・パワー)として、市民社会の大きな希望です。私たちはこれからも、これらの議員の皆さまの国会活動を地域から力強く応援し、支えてまいります。 
​法律は成立しましたが、これで終わりではありません。 
真の闘いは「運用の監視」へと移行します。 
​私は今後とも、いわゆるスパイ防止関連法案や、個人情報の壁を突き崩し市民の正当な自由を侵害するようなあらゆる動きに対して、断固として容認しない姿勢を貫きます。 
それは、私たちが先人から受け継ぎ、未来の子どもたちへ引き継ぐべき「基本的人権の尊重」と「表現の自由」、そして「地方自治の本旨」を守り抜くこと。

これまで記者会見やペンライト行動などを通じ、志を共にして行動してくださった多くの市民の皆さま、専門家の皆さま、そしてこの問題にいま関心を持ち始めてくださったすべての皆さまと手を携え、これからも地方自治の現場から、透明で公正な社会の実現に向けて一歩も引かずに活動しまいります。

​2026年5月28日 
松戸市議会議員 岡本ゆうこ

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