2025/9/30
皆さん、こんにちは。亀山市議会議員の草川たくやです。
私が委員長を務めます産業建設委員会は、この度、「太陽光発電施設とまちづくり」に関する調査報告書をとりまとめ、議長へ提出いたしました。この報告書は、委員会の総力を挙げ、数ヶ月にわたり市の現状を分析し、市民の皆様の声に耳を傾け、先進的な自治体の取り組みに学んだ成果の結晶です。本日は、この報告書に込めた私たちの思いと、亀山市が目指すべき方向性について、詳しくお話しさせていただきます。
国が2050年のカーボンニュートラルを掲げる中、再生可能エネルギーの導入は時代の要請です。しかし、その一方で、私たちの足元、亀山市では、太陽光発電施設の急増が、地域の景観、環境、そして何よりも市民の皆様の安全・安心な暮らしを脅かす事態を生んでいます。
私たちの調査では、特に耕作放棄地などを利用した小規模な施設(出力50kW未満や敷地面積1,000㎡以下)が近年増加している実態が明らかになりました 。問題なのは、これらの多くが、県のガイドラインなどの規制の対象外であるため、行政が有効な指導をしにくいという「制度の空白地帯」に置かれている点です 。結果として、住民への説明が不十分なまま工事が進められたり、設置後の管理がずさんになったりするトラブルが後を絶ちません 。
この深刻な状況を打開するため、私たちは徹底した現場主義で調査に臨みました。
1. 市民の皆様との意見交換で見えた課題
令和7年8月には、自治会連合会川崎支部・野登支部の皆様と直接、意見交換を行いました 。そこでは、
「管理会社が草刈りをせず、景観も衛生状態も悪い 」
「転売されて所有者がわからないままでは不安だ 」
「大雨の時、造成した斜面が崩れないか心配だ 」
といった、切実な声が数多く寄せられました。これらは、もはや個別のトラブルではなく、地域全体の課題です。
2. 先進自治体への行政視察
有効な対策を学ぶため、令和7年5月に山梨県北杜市と長野県上田市を視察しました 。特に、美しい自然景観で知られる北杜市では、発電出力10kW以上の全ての設備を市長の「許可制」とする、全国でも特に厳しい条例を制定していました。この「許可制」という強力な仕組みが、無秩序な開発を効果的に抑制している事実は、亀山市が抱える小規模施設の問題を解決する上で、大きなヒントとなりました 。
これらの調査結果を踏まえ、私たち産業建設委員会が導き出した結論は、「法的拘束力を持つ、市独自の条例制定が不可欠である」という点に尽きます。 よって、産業建設委員会として、「太陽光発電施設とまちづくり」について、下記のとおり市長に提言しました。
(1)非FIT設備を含めた全設備の規制対象化
50kW未満や1,000㎡以下の案件など非FIT設備についても簡易届出・許可制の対象とし、罰則規定を含む市独自の条例を制定することで、行政の指導に法的拘束力を持たせること。
(2)住民説明と合意形成の義務化
すべての太陽光発電施設(地上設置10kW以上) を対象に、住民説明会の開催、標識設置、自治会や隣接地権者への書面通知、覚書提出を条例で義務付けること。 また、転売時にも協定義務が承継される仕組みを条例で規定し、地域住民の理解と合意形成を制度的に担保すること。
(3)維持管理・撤去計画と費用担保の義務化
施設設置にあたっては、事業者に対する適正な維持管理の徹底を図り、年次点検・除草・苦情対応を含む維持管理計画と、撤去・現状復帰計画を提出義務とすること。 また、撤去費用を保証金・保険・積立金等で担保させ、違反した事業者には是正命令・氏名公表・行政代執行を可能とする規定を設けること。
(4)傾斜地や災害危険区域・景観区域での設置規制
事前協議と抑制区域の設定を通じて、傾斜地や土砂災害警戒区域・重要景観区域における設置の禁止・制限について規定し、災害リスクを未然に回避することで安全性を環境保全を優先すること。
(5)個人財産活用の尊重と地域づくりの仕組みの構築
個人財産の活用を尊重しつつ、公共の安全や景観保全との調和を図るための基準を設け、地域住民とのトラブルの未然防止や地域住民の合意形成を前提にした手続・協議の仕組みを整備し、計画的かつ持続可能な太陽光発電施設の導入を進めること。
農地での太陽光発電施設設置については、農業継続を前提とした「営農型ソーラーシェアリング」が推進されているが、すべてを無条件に優先するのではなく、農業委員会と連携して営農継続の実態を確認したうえで、地域の農業振興とのバランスを見極めながら進めること。
太陽光発電施設に関する「推進」と「規制・抑制」を同一部署 (環境課)が担う現状を改め、「規制・立地抑制」は他部署に所管を移す体制を構築し、行政内部でのチェック機能の確保により市民の信頼性を高めること。
私は、太陽光発電そのものを否定するつもりは毛頭ありません。しかし、その導入は、地域社会との「調和」が大前提であるべきです。個人の財産権は尊重されるべきですが、それが地域全体の安全や良好な環境を損なうことがあってはなりません。
委員長として、この提言が確実に実行に移されるよう、議会での議論をリードし、行政の背中を押し、条例制定の実現まで全力で走り抜く覚悟です。亀山市の美しい自然と、市民の皆様の穏やかな暮らしを、未来の子どもたちへと引き継いでいくために。
皆様の力強いご支援と、この問題への関心を心よりお願い申し上げます。
それではまた

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