2026/5/31
管外視察の2か所目として、静岡県教育委員会を訪問し、県立中高一貫教育校の取組について説明を受けました。
静岡県では平成18年度から県立中高一貫教育校を設置し、約20年にわたり特色ある教育を展開しています。今回の視察では、その成果と課題、今後の方向性について説明を受け、兵庫県の教育改革への展開可能性について意見交換を行いました。
中高一貫教育には、中等教育学校や併設型に加え、中学校と高校が連携して6年間の学びを構築する「連携型」があります。静岡県では、特に中山間地域等において、地域の人材育成や学校の魅力向上、生徒確保の観点から連携型中高一貫教育を推進しており、一定の成果を上げているとの説明がありました。地域に根差した教育活動を通じて、地元への愛着や地域課題への関心を育む取組は大変参考になりました。

また、県立中高一貫校の事例として、清水南高等学校・中等部及び浜松西高等学校・中等部の取組について紹介がありました。両校では、中高6年間を見通した教育課程のもと、探究的な学習や国際理解教育、地域と連携した学びなどを展開し、生徒の主体性や課題解決能力の育成に力を入れています。高校受験に左右されない環境の中で、生徒がじっくりと学びを深められることは、中高一貫教育の大きな特徴であると感じました。
一方で、少子化の進行に加え、国による私立高校授業料無償化の拡充を背景に、私立高校への進学志向が高まっている現状についても説明がありました。教育内容や進学実績、施設環境などを含めた学校間の競争が一層進む中、公立学校が選ばれる存在であり続けるためには、特色ある教育の充実や魅力発信がこれまで以上に重要になるとの認識が示されました。

兵庫県においても、少子化の進展に伴い県立高校の在り方が大きな課題となっています。学校の統廃合だけではなく、それぞれの地域や学校の特色を活かしながら、子どもたちに選ばれる教育環境を整備していく視点が重要です。特に、中山間地域における学校の魅力向上や地域人材の育成という観点からは、静岡県の連携型中高一貫教育の取組は大きな示唆を与えるものでした。
今回の視察で得た知見を踏まえ、子どもたち一人ひとりの可能性を伸ばす教育環境の充実と、将来の兵庫を担う人材育成に向けた教育施策の推進に取り組んでまいります。

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