2026/5/12
近年、5月にもかかわらず真夏のような暑さとなる日が増えています。
特にこの時期は、まだ体が暑さに慣れていないため、熱中症のリスクが高まりやすい時期です。中でもシニア世代は、暑さを感じにくくなることもあり、気付かないうちに症状が進行してしまうケースも少なくありません。
今回は、熱中症総合研究所所長の三宅康史医師の解説をもとに、5月から意識したい熱中症対策について紹介します。
■ 5月でも増える熱中症
総務省消防庁によると、近年は5月だけでも、65歳以上の熱中症による救急搬送者数が1500人を超えています。原因の多くは「急な暑さ」です。春の過ごしやすい気候から一転して気温が上がると、体が対応しきれず熱中症を起こしやすくなります。
また、高齢者は
暑さを感じにくい
のどの渇きを感じにくい
体温調節機能が低下している
といった特徴があり、注意が必要です。
■ まずは“翌日の気温確認”を習慣に
熱中症予防でまず大切なのは、翌日の天気と気温を確認することです。
テレビやスマートフォンなどで、
最高気温・暑くなる時間帯
を事前にチェックしておくことで、対策を取りやすくなります。
暑い日に外出する際は、帽子、日傘、通気性の良い服装を意識し、できれば外出時間を朝夕の涼しい時間帯にずらす工夫も有効です。
■ 「のどが渇く前」に水分補給を
熱中症対策で特に重要なのが、水分補給です。
ポイントは、「のどが渇く前に飲むこと」。
起床時や入浴前後など、1日8回程度を目安に、タイミングを決めてコップ1杯の水を飲む習慣をつけることが勧められています。冷たい水は、水分補給だけでなく体を内側から冷やす効果も期待できます。外出時には、
水・氷を入れたマイボトルを持参すると安心です。
※持病などで水分制限がある方は、必ずかかりつけ医に相談してください。
■ 室内でも油断しない
熱中症は屋外だけでなく、室内でも起こります。特に高齢者は「まだ大丈夫」と我慢してしまいがちですが、リビング、寝室などに温度計を置き、室温を確認する習慣が大切です。また、暑い日は無理をせずエアコンを使用しましょう。節電を意識する場合は、自動運転を活用、扇風機を併用して空気を循環することで、効率よく室温を下げることができます。本格的な夏を迎える前に、エアコンのフィルター掃除や試運転も済ませておきたいところです。
■ 熱中症が疑われたら早めの対応を
もし周囲に、めまい、大量の汗、ふらつき、意識がもうろうとしているといった症状の人がいた場合は、熱中症を疑う必要があります。
意識がない場合は、迷わず救急車を呼ぶことが大切です。救急車を待つ間は、涼しい場所へ移動・衣服を緩める・首や脇を冷やす
など、体温を下げる応急処置を行います。
■ 冷却グッズの活用も効果的
最近は、熱中症対策グッズも充実しています。例えば、ネッククーラー・アイススラリー(シャーベット状飲料)・吸汗速乾インナー
などは、体を効率よく冷やすのに役立ちます。
特にネッククーラーは、首元の血管を冷やすことで体温上昇を抑えることができ、散歩や買い物時にも便利です。
■ 最後に
熱中症は真夏だけのものではありません。5月の“急な暑さ”こそ、特に注意が必要です。「まだ5月だから大丈夫」と油断せず、気温を確認する・水分をこまめに取る・無理をしない・室温管理をするといった小さな習慣を今から始めることが、命を守ることにつながります。
これから迎える本格的な夏に備え、早めの熱中症対策を心掛けていきたいですね。
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