2026/7/31

地権者が区議会へ陳情書を提出
世田谷区議会都市整備常任委員会に『「千歳烏山駅前広場南側地区 第一種市街地再開発事業」において地権者保護と公正な行政運用を求める陳情』が提出され、審査されました。これは再開発事業に関係する地権者12名によるものです。
世田谷区が「駅前広場」を整備するはずが、、、
現在、世田谷区の千歳烏山駅周辺では、再開発事業が進められています。まずは、京王線の立体交差事業です。利用されたことがある方は、開かずの踏切をご存知でしょう。長年、区民を悩ませてきました。この解消のため、京王電鉄が車両を路面から高架へ走らせる工事を行っています。そして、京王線が高架化するのに伴い、世田谷区が「駅前広場」を整備しようとしています。ここまでは、何も突飛なことではないでしょう。

しかし、世田谷区が「駅前広場」を造成するという単独事業だったはずが、それと一体のようにして、三井不動産レジデンシャルがタワマンを立てる構想が持ち上がります。つまりは、世田谷区と三井不動産の事業が合体してしまったのです。この事業については、再開発準備組合が立ち上がっており、これまで地権者との意見交換が行われてきました。
地権者は区の対応に納得せず
しかし、陳情者の地権者たちは、①事業の説明が不十分。②再開発に伴う生活リスクが心配。③準備組合などの対応が不満、と主に3点を挙げて疑義を訴えています。①は世田谷区側は意を尽くして説明している、と答弁していますが、地権者は納得していません。意見交換会も住民の誰もが参加できるわけでなく、地権者に限られたものになっています。②近年の資材高騰などにより、事業の見通しが不透明です。億を超える部屋がすんなり売れるのか。採算は合うのか。地権者は知識が豊富な区やデベロッパーに、都合よく話を進められていると疑いを持っています。③準備組合が希望している地権者の脱退を認めない、そのための事務手続きを遅らせているなど、対応が不誠実だということでした。

陳情は否決
以上の地権者の陳情に対して、委員会の審査結果は、「継続」となりました。「継続」とは事実上の廃案なので、陳情者の願いは議会に届かなかったということです。各会派の賛否は以下の通りです。
継続(反対)・・・自民、公明、参政
趣旨採択(趣旨に賛成)・・・立民、世田谷無所属
採択(原文通り賛成)・・・共産、ネット
このままタワマンを建設してよいか
ひえしまの会派(改革無所属の会)は、同委員会には委員がいませんので、賛否を表明できませんでしたが、個人的には陳情者の思いを汲むべきだと思います。そもそも、区とデベロッパーの事業は別々のものだったはず。それを区は地上げなどの面倒なことはデベロッパーに丸投げし、責任を回避したいという姿勢が垣間見えます。この手法一つ取っても、納得できません。保坂区長は「民間事業だから」とだんまりを決め込んでいます。引き続き、タワマン建設による景観を問題視する近隣住民の方のご意見も伺いながら、動きを注視して参ります。

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