2026/2/11
人口規模・観客規模・設計・立地・運営まで、「続く形」の視点で整理
松山市では現在、
「会館ホールがよいのか」
「アリーナがよいのか」
という公共施設のあり方について、さまざまな意見が交わされています。
私自身もこのテーマを考える中で、机の上の議論だけでなく、 実際に使われている現場を見ておきたいと感じ、 台湾・高雄を訪れました。

高雄市は人口およそ270万人。
一方で、松山市を中心とした中予地区は約50万人規模です。
この人口規模の違いは、施設規模や稼働率を考えるうえで、 とても大切な前提条件になります。
先進地では、15,000人を収容することが可能とした設計が 一つの目安となっていました。
スポーツ利用を前提としながら、音響や客席配置を工夫し、 コンサートホールとしても活用できる設計が採用されていました。
「アリーナか」「会館ホールか」という二択ではなく、 設計思想によって用途を広げる発想が実践されていたことは、大きな学びでした。
印象的だったのは、施設単体ではなく、 周辺環境と一体で設計されている点です。
商業施設が併設され、周辺にはマンション群が広がり、 徒歩圏内で相当数の人が生活しています。
その結果、
日常とイベント利用が循環する構造ができていました。
アリーナと商業施設をシンボルとしたエリアを中心に、 コンパクトな都市構造が形成されていることが分かりました。

今回視察した施設では、指定管理者が百貨店事業も展開している企業でした。
つまり、アリーナ運営単体での利用料金収入だけに依存するのではなく、 商業施設との相乗効果を含めた収益構造になっていました。

一般的に、ホールであってもアリーナであっても、 利用料金だけで長期的な採算を確保するのは容易ではありません。
建設費だけでなく、20年、30年と続く維持管理費まで含めて考える必要があります。
だからこそ、
といった条件を総合的に捉えることが、継続できる形につながると感じました。
松山市の現実を考えると、現在の市民会館の収容規模や、年間の大型イベント開催数、 交通動線なども含めて整理する必要があります。
「どれだけ大きいか」ではなく、どれだけ使われ続けるか。
名称や形式の議論だけでなく、人口規模、収益構造、周辺環境、将来の維持費。
それらを総合的に見て、松山に合った形を探ることが大切だと思います。
将来を見据えて判断するために、先進地を自分の目で確認してきました。
松山市にとって、本当に続く形はどのような姿でしょうか。
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