2026/4/26
いま、農林水産省が「営農型太陽光発電」の規制強化に乗り出しました。
営農型太陽光発電は、これまでは一見すると、農業と再生可能エネルギーの共存を目指す前向きな政策のように見えました。しかし、その裏側には、すでに無視できない歪みが広がっています。

本来、営農型太陽光発電とは
農業を続けながら発電も行う“補完関係”であるべきものです。
しかし現実はどうでしょうか。

●作物はほとんど育てられていない
●管理されない農地が荒れ放題
●発電だけが主目的化
つまり、「営農」は看板だけ。
実態は、農地を使った発電事業にすり替わっているのです。
実際、営農に支障が出ているケースが24%に達しているという数字は、制度の形骸化をはっきり示しています。

とくに問題なのは、大規模化する太陽光発電、いわゆるメガソーラーです。
森林伐採による生態系の破壊
土砂災害リスクの増大
景観の崩壊
地元住民との軋轢
これらはすでに全国各地で顕在化しています。
「再生可能エネルギー」という名のもとで、
取り返しのつかない自然破壊が進んでいる――
これは本末転倒ではないでしょうか。
一方で真剣に取り組んでいる方もおられるのに。
今回の見直しでは、
・支柱の高さ3m以上
・間隔4m以上
・遮光率30%未満
営農の実態がなければ不許可
といった基準が設けられます。
しかし、これは言い換えればこれまで野放しだったことの裏返しです。
制度設計の甘さが、金儲け優先の参入を招いたのは明らかです。
人間はお金を食べることはできません。食料が基本です。しかし今の時代、これが崩れているがゆえ、食料生産よりも金儲け主義になっていくわけです。
エネルギー政策は本来、
●地域の持続可能性
●食料安全保障
●環境保全
これらと一体で考えるべきものです。
しかし現状はどうか。
●外部資本が農地を利用
●利益は地域外へ流出
●地元には負担だけが残る
これでは「地域振興」どころか、地域収奪モデルに近い構造です。
農業とエネルギーは本来、対立するものではありません。
しかし、利益優先の仕組みに組み込まれた瞬間、
その関係は簡単に崩れます。
いま起きているのは、
「共存」ではなく、「農地への侵食」
ではないでしょうか。
現在の外国人との共存を掲げる政策もそうですが、実態は労働者の補助金、海外投資した外国から政治家へのキックバックなどなど、ようは共存ではなく侵食されていることに早く気付くべきです。
この営農型太陽光発電も同じです。食料を自給しよう、エネルギーを自給しよう、環境と調和しようなどとは建前にすぎず、結局はカネさえ儲かればいいという、いわば地球を滅ぼし、日本を滅ぼすシステムになっています。
今回の規制強化は必要です。
しかし、それだけでは不十分です。
本当に必要なのは――
●地域主体のエネルギー運営
●小規模・分散型への転換
●農業を主とする明確な優先順位
利益の地域内循環
つまり、「誰のためのエネルギーか」を問い直すことです。
再生可能エネルギーは万能ではありません。
使い方を誤れば、それはただの“自然破壊装置”になります。
このまま金を優先し続けるのか。
それとも、自然と共に生きる道を選ぶのか。
いま、日本の農と地域の未来が問われています。
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