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郡山市でも進む「非開削工法」による水道管更新:老朽化対策の最前線

2025/7/30

郡山市の水道インフラも例外ではなく、他の自治体同様に老朽化が進んでいます。特に、水道管の経年劣化による漏水や破損のリスクが高まるなか、郡山市では最新の技術である「非開削工法」を活用した更新が進められています。

 

 郡山市の老朽管の現状と課題

郡山市における水道管の18.9%が布設から40年以上経過しています。これは、およそ5本に1本が老朽化していることを意味します。

特に、昭和40〜50年代(高度経済成長期)に整備された管路が耐用年数の限界を迎えており、漏水事故のリスクが高まっています。

 

 令和6年度の更新

令和6年度には、郡山市全域で約7.8kmの管路更新が計画されていました。補正予算でも追加されていました。更新対象となるのは以下のような場所でした。

特に老朽化が進んでいる区域

過去に漏水・破損が多発した箇所

更新工事では、住民生活や交通への影響を抑えるために、非開削工法が積極的に導入されます。

 

 非開削工法とは?

「非開削工法(ひかいさくこうほう)」とは、道路などを大規模に掘り返さずに、地中にある水道・下水道管を更新・修繕する技術です。

この工法の主なメリットは以下の通り。

🚗【工期短縮】:交通遮断期間を短縮できる

💰【コスト削減】:人件費・復旧費用を抑えられる

🏙【環境配慮】:騒音・振動を最小限に抑える

 

🛠 主な非開削工法とその特徴

① 更生工法(既設管の中に新しい管を形成)

工法名 特徴 主な用途
光硬化工法(CIPP) 紫外線で樹脂ライナーを硬化 下水道・老朽管の補修
熱硬化工法(ホットCIPP) 蒸気・熱水でライナーを硬化 水道・下水道両用
スプレーライニング 樹脂をスプレーで内壁に塗布 小口径の水道管など
形成内管工法(オメガ等) 熱と圧力で管を元の形に復元 複雑な配管形状への対応可能
 

② 推進工法(地中を掘進し新しい管を押し込む)

工法名 特徴 主な用途
泥水式推進工法 泥水で土を搬出しながら掘進 中~大口径の管の新設や更新
泥濃式推進工法 安定した地盤保持が可能 軟弱地盤への適応が高い
小口径推進工法(TBM等) 狭い場所でも施工可能 都市部の管路更新に適応
 

③ さや管(インサート)工法

古い管の中に新しい管を差し込み利用する方式。

低コストかつ短工期が特徴だが、内径が若干小さくなるため流量・水圧の確認が必要

④ 破砕(バーストライニング)工法

既設管を破壊しながら、新しい管を同時に挿入。

内径の拡大が可能なため、流量確保が求められる場所に最適。

 

🧾 郡山市での導入事例

郡山市では、以下のような工事で非開削工法が採用されています:

汚水管路:CIPP工法(熱硬化)、破砕工法

水道管:形成内管工法、さや管工法

幹線道路下:小口径推進工法(マイクロTBM)

さらに、市の公開資料では、水道施設配置や管路更新のマップも整備されており、住民に対する透明性を高めています。

 

 今後の方針と展望

郡山市では、今後の水道事業において次のような方針を掲げています:

計画的な老朽管の更新を毎年度実施

40年以上経過した管の割合を削減

漏水率の低減をKPIとして設定する可能性あり

財源は、国庫補助金や地方債の活用を前提に構成

一方で、長期的には「料金改定」や「事業収支の健全化」といった課題も見据える必要があります。

 

🧭 効率的なインフラ整備

郡山市では、老朽化が進む水道管の更新に際し、非開削工法を積極的に取り入れた効率的なインフラ整備が進行中です。住民生活や交通に配慮しつつ、技術と財政の両面から持続可能な水道事業を目指す動きに、今後も注目が集まります。

 

私は福島市でこの工法で下水道工事をしたことがあります。とても優秀な手法だと思います。積水ハウスによるものです。 それが管路更生システム「SPR工法」というものです。

このように老朽化した下水道管ですが、

これを施すことにより、

こうなります。

わざわざ新たな下水道管を作って、古い下水道管を解体しなくてもいいので、掘削する場所が二カ所にならなくてすむのです。

 

🏗 非開削工法の代表例と特徴

1. SPR工法(Sewage Pipe Renewal)

  • 施工方法
    • 硬質塩化ビニル製の帯(プロファイル)を、既設下水管の内側にらせん状に巻きつけて新たな管を形成。
    • さらに「裏込め材(モルタル等)」で既設管と一体化。
  • 主なメリット
    • 道路を掘削せず、交通・生活への影響が少ない
    • 下水を流したまま施工が可能(バイパス不要)。
    • 廃棄物がほとんど出ないため環境負荷が少ない
    • 耐震性・耐久性に優れた構造。
  • 進化型:自動化SPR工法、下水熱利用型SPR(再生エネルギー対応)。

2. オープンシールド工法

  • 道路の地下に推進機を使って管を押し込む工法
  • 一部掘削は必要だが、長距離でも可能。

3. 更生工法(光硬化工法、反転工法など)

  • 既設管の中にライナー材(樹脂チューブ等)を挿入し、内部で硬化させて新しい管として再生。
  • 使用樹脂:紫外線硬化型、熱硬化型など。

4. パイプインパイプ工法(内挿工法)

  • 既存管に新しい小口径管を挿入。
  • 若干の断面損失はあるが、コスト・工期に優れる。

🌍 環境技術と融合:SPR+下水熱利用

  • SPR管内に熱回収管を設置することで、流れる下水から熱エネルギーを再利用。
  • 冬は暖房・融雪、夏は冷房などに活用可能
  • ZEB(ゼロエネルギービル)との連携なども視野。

🏙 郡山市での展開可能性とメリット

  • 郡山市のように交通量の多い都市部・老朽化管が多い地域には極めて有効。
  • 東日本大震災以降、耐震性能への意識が高まる中、SPR工法はその対応策としても注目。
  • 特に狭い道路や住宅地での施工で市民の生活への影響を最小限に抑える効果が大きい。

 

以下は、「郡山市におけるSPR工法の導入実績」の地図を中心に整理したものです。

(郡山市上下水道の施設マップです。下水道施設配置図に、既整備区域・新供用区域などが色分けされて表示されています)(郡山市ホームページ)


🗺 郡山市におけるSPR工法導入・管路更生に関する地図情報と事例

1. 下水道施設配置図における更生・更新予定エリア

郡山市上下水道局の公式資料に掲載されている下水道施設配置図では、既整備区域や公共下水道の処理区域が示されており、湖南浄化センターや下水道管理センターなど主要施設の位置とつながる下水道管路網が描かれています(郡山市ホームページ)。

図の中では、配管更生や更新対象区域の区分が地色で表示されており、SPR工法などの非開削工法が導入可能な既存下水道管が集中している区域を把握できます。

2. 令和7年度以降に供用開始された下水道区域

郡山市では、令和7年度4月・7月から新たに下水道が使用可能になった区域が公開されており、具体的には喜久田町、富久山町、大槻町、八山田地区などです。これらの区域では下水道管布設と併行して更生や更新工事が行われている可能性があります(郡山市ホームページ)。

3. 令和7年度実施中の下水道工事箇所一覧

現在施工中の工事に関する一覧では、以下のような管渠築造や放流管工事が進行中であることが確認できます:

工事名 施工場所(地内)
雨水幹線整備工事 (133号,149号,175号,180号) 田村町金屋、横塚、安積町笹川、など
下水道管布設工事(喜久田町堀之内、八山田、富久山町宝田、富田東 etc.) 郡山市内複数地域
下水道管理センター関連整備 横塚三丁目地内 など

これらの工事は、開削工法だけでなく非開削工法の更生技術(SPR等)を併用することが検討・実施されている可能性がある区域となります(郡山市ホームページ)。

 

✅ 地図から読み取れる主なポイント

  • 郡山市では既整備区域や処理区域を詳細に地図で公開しており、これらには老朽管の集中しているエリアも含まれています。
  • 下水道の供用拡大区域は明示されており、SPR工法の導入候補箇所と重なる可能性があります。
  • 現在進行中の管布設・更新工事の多くは市中心部や、過去に老朽化が顕著だった地区であることが地図と工事情報から確認できます。

 

📝 総括

  • SPR工法をはじめとする非開削で既設管を更生する技術は、郡山市が進める管路更新において重要な選択肢の一つです。
  • 地図上には対象となる管路ネットワークや工事事業エリアが明示されており、該当地域がこれらの工法導入対象として適切かを判断する参考になります。
  • 今後さらに、SPR工法や他の更生技術が採用された具体的な施工地点などが公表されれば、より詳細な導入実績マップ作成が可能となります。

 

🟢 減価する地域通貨で、地産地消のまちづくりを! あさか舞で米本位経済を!

大坂 佳巨(おおさか よしきよ)    
元・拉致問題担当大臣秘書。土木技術者。    
郡山市を拠点に、「共感・調和・つながり」の政治を推進中。    
地域通貨、減価通貨、武道精神などを軸に、郡山から“風土型経済”を構想中。

2016年 参議院議員荒井広幸秘書

2025年 郡山市長選挙 立候補者

 

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肩書 土木技術者・元国務大臣秘書
党派・会派 無所属
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