2025/7/15
「デマンド型交通」(英語では demand-responsive transport)とは、利用者の需要(demand)に応じて運行される交通サービスのことです。
バスやタクシーのように決まった時間・ルートで運行するのではなく、利用者の「乗りたい場所・時間」に合わせて運行される柔軟な交通手段です。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行方式 | 予約制・リクエスト制(スマホアプリ、電話などで予約) |
| 運行ルート | 固定ではなく、利用者の乗降場所に応じて変化 |
| 対象地域 | 主に人口密度の低い地域(過疎地や郊外)で導入されることが多い |
| 運営主体 | 地方自治体、地域バス会社、NPOなどが運営する場合が多い |
| 車両 | 小型バス、ジャンボタクシー、ワゴン車など柔軟なサイズ |
過疎化・高齢化によるバス路線の廃止されたことによって、小回りの利く柔軟な運行が可能となります。
固定路線バスの赤字化が言われますが、利用者がいるときだけ運行できるためコスト削減につながります。
高齢者の「免許返納」後の移動手段確保のため、ドアツードアで、徒歩距離を最小限にすることができます。
今回の507万円の補正予算で、この社会実験を実施するとのこと。
福島県はどこもそうですが、大規模商業施設や医療施設等が立地していないところが各地に点在しています。
こうした公共交通空白地の割合が高いのは、郡山市であると東部地区であり、この地区において、デマンド型交通の導入可能性を検討するようです。
こちらの運行イメージでは、あぶくま台団地を想定。
運賃は1人1回500円、障がい者・高校生以下250円として実験をするとのこと。
郡山駅東口を再開発する云々の前に、まずは市内の東部地区の交通弱者の方々をサポートできるようにすべきですね。
【運転代行業者型モデル】
ここで提案したいのは、運転代行業者を活用した「デマンド型交通」モデルです。
これは、既存の運転代行業者(夜間営業中心)を日中の時間帯に活用し、予約制で住民の送迎業務を担ってもらうものです。
●メリット
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 既存資源の活用 | すでに運転スキル・車両・地域知識があるドライバーが多数存在。インフラが整っている。 |
| 日中の空き時間を有効活用 | 運転代行は主に夜間営業のため、昼間の車両と人材を有効に活用可能 |
| 雇用維持・地域経済への波及 | 運転代行業者にとっても収入の平準化・多角化が可能。地域交通の担い手として社会的地位も向上 |
| 「顔の見える移動」 | 地元の代行ドライバーが送迎することで、高齢者にも安心感。地域コミュニティ維持にもつながる |
●主な課題と対処策
| 課題 | 対処・提言 |
|---|---|
| 道路運送法との整合性 | 運転代行業は「客を乗せる」営業ができない(法律上、他人の車の運転が業務)。 → 解決策:自治体が「自家用有償旅客運送」制度を活用して、NPOや代行業者に委託運行 |
| 事業の持続性(採算性) | 通常の代行料金では採算が取れない可能性。 → 解決策:郡山市が補助金または地域通貨(eumo等)で支援し、「共助交通モデル」化 |
| 予約・配車システムの整備 | 現状の代行業者は即時対応型で、AIマッチングのような仕組みは未整備。 → スマホアプリの簡易予約+電話予約の併用モデルを開発し、段階導入 |
● 制度的に実現するには:2つの制度活用
① 自家用有償旅客運送(道路運送法第78条)
② 地域公共交通計画との連携
● 具体モデル案(郡山市向け)
| 名称案 | 「郡山まごころ送迎便」 or 「こおりやま代行バス」 |
|---|---|
| 運営主体 | 市(協議体)+登録運転代行業者 |
| 運行時間 | 平日日中(9時〜16時) |
| 対象 | 高齢者、障害者、免許返納者、妊産婦など |
| 利用方法 | 電話予約、LINE予約(24時間前まで) |
| 料金 | 300〜500円程度(eumoや共助ポイントで支払い可能) |
運転代行業者を活用したデマンド型交通は、
✅ 高齢者福祉
✅ 地域交通の維持
✅ 中小事業者の再活性化
という3つの課題を同時に解決しうる、風の時代にふさわしい「共感型モビリティ」政策です。
郡山市が主体的に旗を振ることで、自治体主導の「小さな公共交通の革命」となる可能性があります。
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