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郡山市の国保、3.76億円の補正予算で何が変わる?

2025/7/13

郡山市の令和7年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)が、2025年6月13日の市議会定例会で提出されました。すでに可決・成立しています。

 

 

令和7年6月定例会議案 [PDFファイル/9.23MB]

 

この予算は、国民健康保険(国保)の運営に必要な追加経費3.76億円を計上し、総額を284.4億円に引き上げるものです。

 


 

 

椎根健雄市長が提出したこの議案(実際はたぶん役人丸投げ)は、医療費の増加や財政健全化に対応するためのものですが、果たしてこれで十分なのでしょうか?

 

補正予算のポイント

  • 歳入(3.76億円増
    • 国保税:1.68億円増(医療給付費分1.94億円増、後期高齢者支援金等0.99億円減など)
    • 繰越金:2.10億円増(前年度の剰余金)
    • 財産収入:0.32万円増(国保基金の利子)
    • 県支出金:0.0083万円増(特別調整交付金4.39万円増など)
    • 繰入金:0.05億円減(基金依存の抑制)
  • 歳出(3.76億円増)
    • 医療給付費等:1.57億円増(医療費1.37億円、後期高齢者支援金0.16億円など)
    • 基金積立:2.13億円増(将来の財政安定化)
    • 県への返還金:0.06億円増(過年度補助金の精算)

この補正予算は、高齢化による医療費の増加(1.37億円)や財政安定化のための基金積立(2.13億円)を反映しています。


 

しかし、国保税の増収(1.68億円)や上限額の引き上げ(基礎課税額66万円、後期高齢者支援金26万円)により、低所得者や非正規就労者、年金生活者への負担が重くなる課題が残ります。


 

郡山市の高齢化率(約30%)が医療費を押し上げる中、従来の「税負担・補填型」の制度では、加入者の不満や財政逼迫が解消されません。

 


 

国保が直面する危機:なぜ限界を迎えているのか?

国民健康保険は、自営業者や退職者、高齢者を支える大切な制度ですが、60年以上の歴史の中で限界が明らかになっています。郡山市でも以下のような問題が顕在化しています。

  • 重い負担:  国保税の均等割・平等割は、納税能力に関係なく課され、低所得者に不公平感。
  • 医療費の急増:  高齢化で医療給付費(48.24億円)が膨らみ、財政を圧迫。
  • 逆転現象:  保険料を払えない人は生活保護で無償受診可能だが、支払う人は負担増。
  • リターンの乏しさ:  加入者は「払い続けるだけ」で、健康や共助の実感が薄い。

補正予算はこれらの課題に一時的に対応しますが、根本的な解決には程遠いのが現実です。では、どうすれば国保を「持続可能」で「住民に優しい」制度に変えられるのでしょうか?

 

 

解決策:減価する通貨で国保を再構築

 

そこで提案したいのが、「減価する通貨」を活用した「先払い型・循環型国保制度」です。

 

減価する通貨とは、時間とともに価値が下がる(例:月10%減少)地域通貨で、貯め込むよりも使うインセンティブを促します。この仕組みを郡山市の国保に導入すると、以下のような変革が期待できます。

 

1. 先払いで負担軽減、地域に活力を

  • 仕組み:  国保税を減価通貨で一括前払いすると、割引(例:年66万円→62.7万円)を提供。支払われた通貨は、郡山市内の病院、薬局、ジム、介護施設で使用可能。
  • メリット:  加入者は割引で負担が減り、減価を避けるため早めに支払う動機が生まれる。通貨は地域の医療・健康事業者に還流し、補正予算の国保税(1.68億円増)が「消える税金」ではなく「地域で生きるお金」に変わる。

2. 健康投資で医療費を抑制

  • 仕組み: 減価通貨は貯めると損するため、健診、予防医療、運動施設の利用に使うインセンティブが生まれる。郡山市の保健事業費(4.03億円)は特定健診などに充てられているが、減価通貨で利用を促進すれば効果が倍増。
  • メリット: 早期受診や健康維持が進めば、医療給付費(48.24億円)の長期的な抑制が可能。郡山市の「ウェルビーイング都市」の目標にも合致し、健康寿命が延びる。

3. 共助を可視化し、地域の絆を強化

  • 仕組み: 通貨の使途をアプリで可視化(例:「あなたの保険料が〇〇病院の運営に貢献」)。高齢者の医療費や子育て世代の健診補助に使われる設計に。
  • メリット: 「税金=搾取」のイメージが「地域への投資」に変わり、加入者の不公平感が軽減。補正予算の基金積立(2.13億円)のように、未使用通貨を基金に還流させ、財政も強化。


 

実例と郡山市での可能性

静岡県浜松市の「はまコイン」は、福祉や買い物支援で地域通貨を活用しています。郡山市でも、デジタルプラットフォーム(例:Chiica、まちのコイン)を導入すれば、低コストで実現可能。補正予算の繰越金(2.10億円)やふるさと納税(0.05億円)を活用し、初期発行を賄えます。減価率(例:月10%)を設定し、未使用分を国保基金に還流させる仕組みで、財政の安定化も期待できます。

 

課題と解決策

導入には課題もあります。デジタル通貨の構築コスト、住民や事業者の理解促進、支払い能力による格差などです。これらを解決するには、郡山市の総務費(6.70億円)から広報やシステム費用を捻出し、低所得者向け補助金を設定することが有効です。試験導入から始め、効果を検証するアプローチも現実的です。


 

減価通貨で国保を未来につなぐ

郡山市の国保補正予算(3.76億円)は、医療費増や財政健全化に対応する一時的な措置ですが、加入者の負担感や制度の限界を解決するには不十分です。減価する通貨を導入した「先払い型・循環型国保制度」なら、保険料の負担軽減、地域経済の活性化、健康投資の促進、共助の可視化を実現し、住民と地域がWin-Winの関係を築けます。

 

郡山市の「ウェルビーイング都市」のビジョンにふさわしい、持続可能な国保へ。減価通貨による予算の組み直しこそ、国民が干上がらない未来への第一歩です。

 

【そのための条例案は】

では、どのようにしてこのような予算を作ったらいいでしょうか。そのためには条例の改正が必要です。

 

郡山市国民健康保険条例(郡山市条例第75号)を改正し、減価通貨を導入するための具体的な改定案を以下に示します。

 

  • 支払い方法の多様化(第4条:保険料の徴収)
    • 現行: 保険料は現金または銀行引き落としで納付。
    • 改正案: 新たに「減価する地域通貨」での納付を認める条項を追加。「保険者は、減価する地域通貨による保険料の納付を認め、年度初めの一括納付に対し割引(例:5%)を適用できる」と規定。
    • 目的: 先払いを促進し、加入者の負担を軽減。地域通貨の循環を確保。
  • 通貨の使用範囲(新設:地域通貨の運用)
    • 提案: 新章を設け、「減価通貨は、市内の医療機関、薬局、健康・介護サービス事業者で使用可能とし、予防医療や健診の利用を優先する」と明記。減価率(例:月10%)や運用ルールを定める。
    • 目的: 通貨の地域内循環を促進し、保健事業費(4.03億円)の効果を最大化。
  • 共助の可視化(新設:通貨使途の透明性)
    • 提案: 「減価通貨の使途をデジタルプラットフォームで公開し、加入者が自身の保険料の貢献度を確認できる」と規定。例:「高齢者の医療費」「子育て世代の健診補助」への使用を明示。
    • 目的: 共助意識を高め、不公平感を軽減。
  • 財政安定化(第15条:基金の設置)
    • 現行: 国民健康保険事業財政調整基金を設置(補正で2.13億円積立)。
    • 改正案: 「減価通貨の未使用分を基金に還流し、財政安定化に充てる」と追加。基金利子(0.32万円)の活用も明記。
    • 目的: 財政健全化を強化し、医療費抑制や保険料軽減に繋げる。
  • 低所得者対策(第6条:保険料の軽減)
    • 現行: 低所得者向けに保険料軽減措置あり。
    • 改正案: 「減価通貨の先払いが困難な低所得者に対し、通貨の補助金や分割払いを認める」と追記。
    • 目的: 支払い能力による格差を防ぎ、公平性を確保。

改正のモデル条文(例)

 

第4条(保険料の徴収)の改正
(追加)「保険者は、減価する地域通貨による保険料の納付を認めることができる。この場合、年度初めの一括納付に対し、市長が定める割引率を適用できる。」

 

新設:第X条(減価通貨の運用)
「減価通貨は、市内の医療機関、薬局、健康・介護サービス事業者で使用可能とし、予防医療や健康診断の利用を優先する。通貨の減価率及び運用ルールは、市長が定める。」

 

新設:第Y条(通貨使途の透明性)

「減価通貨の使途は、デジタルプラットフォームで公開し、加入者が保険料の貢献度を確認できるようにする。」

 

 

郡山市の国保補正予算(3.76億円)は、医療費増(1.37億円)や財政健全化(2.13億円)に対応しますが、加入者の負担や制度の限界を解決するには不十分です。


 

減価する通貨を導入し、条例を改正して「先払い型・循環型国保制度」を構築すれば、負担軽減、地域経済の活性化、健康投資の促進、共助の可視化を実現できます。


 

具体的には、保険料の減価通貨納付、使途の透明化、基金への還流を条例に明記できるようにしましょう!

 

以下、アンケートにご協力ください。

 


 

コメントはこちらまで

【ケア編】郡山市の国保、3.76億円の補正予算で何が変わる?

 


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これについてみなさんに問いかけたいと思います。

内容は以下のようになっていますが、Googleフォームよりお答えください。

https://forms.gle/YviQrtdiNM5KSJLj9

 

 

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著者

おおさか 佳巨

おおさか 佳巨

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肩書 土木技術者・元国務大臣秘書
党派・会派 無所属
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