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子宮頸がんワクチンの積極的勧奨再開に向けて

2021/8/28

子宮頸がんワクチンの積極的勧奨再開に向けて

現在、私は自民党の議連「子宮頸がんワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟」を細田博之会長の元で、事務局長を拝命し、活動を続けております。

ご承知の通り、日本は子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を差し止めてから8年が経ちました。この間、名古屋スタディ以外にも海外の様々な論文も発表されました。子宮頸がんワクチンの子宮頸がんの予防効果は明らかであり、かつ報告された副反応と子宮頸がんワクチンとの因果関係もないことが明らかになりました。

議連としても様々な要望活動をしてまいりましたが、抜本的な解決に向けては遅々として進まず、
この度、再度、要望書を今週8月26日の議員連盟総会で取りまとめ、8月30日月曜日午後に加藤勝信官房長官、田村憲久厚労大臣へ細田会長ら議連の先生方と手交することになりました。

若い女性の多くが、子宮頸がんで亡くなっています。同年代の交通事故死より遥かに多い人数です。また治療により子宮を失う人、または、子宮頸部を円錐切除する人はさらに多くいます。
赤ちゃんを産みたいと思っても、困難な状況に
追い込まれることもあります。

子宮頸がんは、ワクチンで予防できるがんです。
科学的なエビデンスが出揃った現時点において、
若い女性の健康を守るために政府も重い腰をあげる時期にきたと思います。

また新型コロナワクチンで、ワクチンの世界での分配については、大きな関心事項だということが改めて確認されました。

GAVIらの元でのCOVAXファシリティいう仕組みがあり、発展途上国にも先進諸国が資金を出し合って、ワクチンの購入を助ける仕組みもあり、今年の6月上旬に日本からは、8億ドル(約880億円)の追加拠出を表明したところでもあります。

ワクチンは、「世界の公共財」として存在しています。決して日本だけのものではありません。
8年間、特に、エビデンスが十分に集積したのちも使用しなかった分を破棄させる状態にしてきたことも世界に対しての責任を果たせていないことと、政府には認識をしていただく必要があると思います。

私は、この議論の根底に、科学が存在していないと思います。残念ながら、社会全体で命を守るという学問である公衆衛生はもっと存在していません。

政府において予防接種ワクチン分科会副反応検討部会を開催せず、議論を再開してこなかったことは、この間に新たに罹患した患者様や亡くなられた患者様やご遺族のことを想えば、取り返しのつかないことです。

このFBをお読みの沢山の産婦人科医の先生方は、
多くの子宮頸がんの若い患者さんたちが旅立っていくのをお見送りされていると思います。

私も研究医時代に幾人かの若い患者さんの終末期に立ち会いました。恋人に見送られる方、自身の両親に見送られる方、自身の夫や子供らに見送られる方、様々でした。マスクで必死に涙を隠したのを覚えています。

ワクチンを打つことで、回避できる状況はあることは、我々医療従事者が一番よくわかっています。

そして、もうこういう想いを若い女の子達にはさせたくはありません。残されるパートーナや家族にもです。

三原副大臣が、政治家になられたのも患者さんとして、この病に苦しまれたからだと思います。

また最近は10代後半や20代前半での進行した子宮頸がんも経験されていると思います。性交開始年齢も早まっいることも関係あるかもしれません。また何よりワクチンの恩恵を受けていないのです。

大阪大学の八木先生らの分析では、接種率が低いまま定期接種の対象年齢を超えた2000~2003年度生まれの女性で将来の罹患者数が約1万7,000人、死亡者数が約4,000人増えることが分かっています。

この問題の議論はなぜ停滞しているのでしょうか。不思議でなりません。これが、仮に前立腺がん予防ワクチンなど男性特有のがん予防ワクチンだったとしたらどうでしょうか。

同じような経過を辿っているのでしょうか。

女性も男性も結婚するまでは性交体験はなく、
女性も男性も結婚後は他の人と性交はしない。
だからワクチンは必要ないんだと。

往往にして、人は見たいものしか見ません。

そして、科学で事実を見る訓練を、普通は受けません。

であれば、我々医療職の大きな責任として
多くの人々にワクチンの重要性などを理解をして
もらう努力を諦めずに重ねていく必要があり、
この活動を前に進めていかねばなりません。

副反応について、ご心配の方々もおられるでしょう。副反応についての正しい説明と、事前から相談できる体制も非常に大切です。副反応を経験した方々へは、最も早くに適切な医療につなげる必要があり、この拡充はとにかく強調しても仕切れません。不定愁訴などと取り扱われることなく、相談センターの充実を図ることも合わせていくことで、接種を適切に推進してきた自治体もあります。

我々の活動は、議連だけではありません。
みんぱぴさんがHPVワクチン積極的勧奨再開への
署名を昨日から始めてくれました。
月曜日には政府へ提出します。
署名にご協力をいただければ幸いです。

今回の議連では、サントリーの新浪 剛史社長から、経済界の立場として我々議連に五分のビデオ
メッセージをいただきました。

どうぞ、それぞれが、それぞれの立場で、今一度、若い女性の生命を守るために何ができるのかを考えていただけたら、嬉しいです。

最後にこの活動に大変強い決意でリーダー
シップを発揮してくださっている
細田 博之先生、三ツ林ひろみ先生に
心から感謝申し上げます。

皆様、よろしくお願いいたします。

🏨写真の資料は、議連で、
木村正先生が示されたものです。

🏨記事
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/hpvv-giren-20210826

🏨みんパピの署名
https://www.change.org/p/%E7%94%B0%E6%9D%91%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%A4%A7%E8%87%A3-hpv%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A9%8D%E6%A5%B5%E7%9A%84%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E5%8B%A7%E5%A5%A8%E3%81%AE%E5%86%8D%E9%96%8B%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99

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著者

自見 はなこ

自見 はなこ

選挙 第26回参議院議員選挙 (2022/07/10)
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比例代表 自由民主党 [当選]

肩書 参議院議員、医師(小児科専門医、認定内科医)、日本医師会参与
党派・会派 自由民主党
その他

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