2026/3/22
第90回日本循環器学会学術集会(会長佐賀大学学長 野出孝一先生)が福岡コンベンションセンターであり、「健康ハート・シンポジウム2026」に登壇いたしました。
「健康ハート・シンポジウム」は、日本心臓財団により40年以上前から開催されている普及啓発の活動で、例年は8月10日のハートの日に近い日程で開催されていたものを、この度より多くのステークホルダーが一堂に介する学術集会で開催することを新しい試みとして、違う時期になるものの、開催されることとなったとのことでした。会場は入場制限になるほどの人気のシンポジウムとなりました!
「健康ハート・シンポジウム」では、日本心臓財団名誉総裁、日本AED財団名誉総裁であられる高円宮妃殿下のご臨席を賜り、御言葉を賜りました。大変光栄に存じます。
開会の挨拶は矢崎義雄先生(公益財団法人日本心臓財団 理事長)、座長は塚田弥生先生(日本医科大学武蔵小杉病院 救急・総合診療センター 総合診療科)、三田村秀雄先生(日本AED財団 理事長)が務められました。
塚田弥生先生より導入説明があり、続いて患者・当事者の視点から福原斉様(一般社団法人心臓弁膜症ネットワーク)より貴重なお話をいただきました。
前村浩二先生(長崎大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター)より長崎県における取り組みが紹介され、私からは「循環器病対策の今後の方向性」について、超党派の脳卒中・循環器病対策フォローアップ議員連盟(会長田村憲久先生)の事務局長としてご報告いたしました。
本セッションでは、「脳卒中・心臓病等総合支援センターの全国整備とその先の地域連携」が重要な論点となりました。急性期から回復期・維持期、さらには在宅医療までを含めた切れ目のない医療提供体制と、相談支援機能の強化が不可欠です。
循環器病対策推進基本計画で全国に設置されることとなった脳卒中・心臓病等総合支援センターは、令和4から6年のモデル事業として開始しましたが、この間採択された37都道府県で必要な予算が確保されているのは13都道県のみで、24府県では活動に必要な予算が確保されていないとする私達の議連に対しての関係学会や協会の先生方からのご指摘も紹介しました。
この指摘を受けて、モデル事業で明らかになった課題の洗い出しなどを行い、この状態を改善すべく、国からは先ず各都道府県で求められる支援センターの具体的な活動内容などの指針も示しました。加えて、現在審議されている令和8年度予算案では全国展開する上で十分な国からの予算措置は盛り込まれていることを報告しました。
今後は、都道府県の準備した予算と同額を国が補助することから、それぞれの都道府県庁の医療を司る部局で十分に国の指針を読み込み、事業を組み立て、活動に足る予算を措置してしていただくことが何より重要です。都道府県の議会においても建設的な議論がなされる事を期待しています。
また、私からは家族性高コレステロール血症を例に小児期からの生活習慣予防の重要性についても触れるとともに、小児心臓移植をテーマにした河瀬直美監督の映画「たしかにあった幻」のご紹介もいたしました。
第2部のパネルディスカッションでは、司会を磯部光章先生(榊原記念病院 院長、日本心臓財団常任理事)、前村浩二先生が務められ、神吉佐智子先生(大阪医科薬科大学 心臓血管外科)、村上紀子様(特定非営利活動法人PAHの会)とともに、患者支援のあり方について活発な議論が行われました。
御礼の挨拶は小室一成先生(日本循環器協会 代表理事)、閉会挨拶は小林欣夫先生(日本循環器学会 代表理事)よりされ、盛会のうちに終了いたしました。
アカデミアとしての日本循環器学会と日本脳卒中学会が、2016年から開始し、第三次を迎える5カ年計画を通じてと果たそうとしている具体的な年齢調整死亡率を減少させるアウトカムへの決意や、患者会と共に作り上げていく社会的役割について特に強く言及された循環器学会を代表する先生方の力強い素晴らしい姿勢と熱意に胸があつくなりました。
循環器疾患は依然として我が国の主要な死因であり、医療費は医科診療科別では最大で、介護に至る要因では第二位です。一次予防から再発予防までを含めた包括的対策が不可欠です。引き続き、現場の声とエビデンスに基づき、循環器病対策の実効性向上に取り組んでまいります。
自見はなこ








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