2026/5/19
議案第51号「笠岡市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例について」
賛成 2 反対 17
否決されました。
以下、賛成討論原稿を記載いたします。
はじめに、要点を3点にまとめて記載、後に、原稿全文を載せます。
【要点】
① 17人で議会運営をした実績
笠岡市議会は、2022年12月後半から2024年春の改選までの間、17人で議会運営を行っていたという実績がある。その期間中、「熟議ができない」「監視・調査機能が低下した」「市民生活に支障が出た」といった声は、議員や市民、島しょ部住民からも特に聞かれなかった。
②議員定数削減を裏付ける客観的データ
議員定数削減を裏付ける客観的データとして、全国類似60自治体との比較で笠岡市は人口規模に対して議員数が多い側に位置し、議員報酬は最上位水準となっている。また、人口4万3千人台の13市町の中でも定数・報酬ともに最多クラスである。さらに、笠岡市の第8次総合計画では令和15年に人口約3万7千人への減少が見込まれており、将来的な人口減少を踏まえた議会規模の適正化が必要とされている。
③議員定数削減に向けた改革案
【議員定数削減については、削減を語るだけではなく、「議会の質」を高める改革とセットで議論すべきである。】
議員定数削減に向けた改革案として、
◯ICT活用による議会運営の効率化
◯各種団体との連携強化
◯議案ごとのプロジェクト制導入
◯会派制の見直しによる熟議の活性化、
◯多様性を認め新人議員を一律に育成する仕組み化などを進める。
【原稿全文】
議案第51号「笠岡市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例について」賛成の立場から 討論いたします。
まず、私が議員定数を議論する上で大切にしている前提を申し上げます。
それは、国会と地方議会は違うということ、そして日本には1700を超える自治体があり、それぞれの地域事情に応じた最適な議員定数があるということです。
したがって、全国一律に「何人が正しい」という議論ではなく、笠岡市の現状と将来に照らして、今の定数が適正かどうかを判断しなければなりません。
笠岡市議会基本条例第25条には、「議員定数の見直しに当たっては、市政の現状と課題、将来の予測及び展望を考慮しなければならない」と定められています。
今回の条例案は、まさにこの規定に基づき、市民が笠岡市の現状と将来を真剣に考えられ、汗をかき、提出された直接請求であります。
市民による議員定数削減の動きについては、突然持ち上がったものではありません。
昨年、市民から議員定数削減を求める請願が提出されました。しかし、その請願は議会で不採択となりました。
それでも市民の皆様は諦めることなく、地方自治法に基づく正式な直接請求という重い手続きを選択され、そこには2426名もの有効署名が集まりました。
直接請求は、一定数以上の有権者署名がなければ成立しません。多くの時間と労力をかけ、市民同士で議論し、署名を集め、正式な条例改正案として提出されたものであります。私も、署名をしてくださる方々と丁寧にお話をしながら署名活動を進めてまいりましたが、みな、積極的に署名に参加してくださいました。終わった後に「早く知りたかった。自分も署名したかった。」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
私は、この重みを、市民の切なるご意見を、議会は真摯に受け止めるべきだと考えています。

現在、笠岡市では財政健全化プランのもと、さまざまな分野で見直しが進められています。
市民活動予算、福祉関連予算、各種補助制度など、市民生活に関わる多くの部分にも影響が及んでいます。
その中で市民から、「まず議会自らが身を切るべきではないか」という声が多くの場から上がっています。
もちろん、このたびの議員報酬の削減について、一定の評価はされるべきですが、それはあくまで一時的な措置にすぎません。
一方、定数の削減は、議会経費の構造そのものに踏み込み、毎年、将来にわたって確実に効果を生む、唯一の恒久的な改革です。
また、全国類似60自治体との比較においても、笠岡市の人口規模に対する議員数は、多い側に位置、 報酬額はトップであり、 人口4万3千人台の13市町の中では定数・報酬共に最多、最上位となっています。
加えて、笠岡市は今後も人口減少が続く見込み。第8次総合計画における人口フレームにおいては、令和15年に3万7千人程度を目指す、とされています。笠岡市において人口減少は確実であり、こうした将来予測を踏まえれば、議会もまた、令和15年をみすえて、時代に応じた規模へ見直していく必要があります。
毎日のように市民の声をお聞きしていますが、「有人7島を有しているという特殊な事情を考慮しても、現在の20人は多い」、というのが島にお住いの方も含めた、市民の実感です。

「市民の声が届きにくくなる」「議会機能が低下する」「多様性の担保が必要」という趣旨のご意見もありました。しかし、これからの地方議会に求められるのは、単純な人数の多さではなく、議会としての質であります。
ICTの活用、さまざまな団体との連携、意見のフィードバック、議会機能の効率化など、時代に合わせた議会運営は十分可能です。
議会としてその先進地を目指すというビジョンもあっていいはずです。
さらに言うなら県内にある他の自治体議会のように、まずは多様性をみとめ、新人議員に議会人としての経験を積ませる人事をシステム化することや、議会においても議案ごとのプロジェクトを組みやすくする、そのために会派制をなくし、熟議の形成をさらに活発に図ることもできると考えています。
2022年12月後半から2024年春の改選まで、笠岡市議会は17人でしたが、その間 真鍋は当時の議員の皆様から「議員が足りなくて熟議ができない」「熟議が不足して市民にご迷惑をおかけした」「監視、調査機能が落ちて困っている」というお話をお聞きしたことはありませんでしたし、
市民の方々、島にお住いの方々からも「議員が少なくなって市民生活が滞って困っている」というお話も、一度も聞いたことがありません。
今回の条例案は、議会を否定するものではありません。
むしろ、市民から信頼される議会であり続けるために、議会自らが時代に応じた見直しを行ってほしい、という前向きなご提案です。
20人から18人への見直しは、急激でも極端でもありません。人口減少、財政状況、全国比較、そして実際の議会運営実績を踏まえた、現実的かつ良識ある提案であります。
議員各位におかれましては、直接請求に込められた市民の意思を重く受け止め、本条例案にご賛同いただきますよう強くお願い申し上げ、私の賛成討論といたします。
#笠岡市議会 #議員定数削減 #直接請求 #賛成討論 #笠岡市議会議員 #真鍋陽子 #まなべ陽子
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>まなべ 陽子 (マナベ ヨウコ)>【反対多数で否決】笠岡市議会議員の定数削減について