2023/2/11
待望の「盛岡市学校給食センター」の4月スタートにあたり、先日、議員向けの内覧会がありましたので概要についお知らせいたします。
一日に提供できる最大の食数は8,500食で、4月のスタート時点では小学校9校と中学校8校の合計で7,200食/日となる予定です。県内でも最大の規模の給食センターとなるとのこと。衛生面や作業性、アレルギー対応など最新の工夫が随所に見られ、安心・安全な施設だな~と感じました。
事業費は約85億円ですが、15年間の維持管理運営業務に係る経費をあわせて発注するPFIのBOT方式を採用しており、市が単独で建設して維持管理するよりも約18億円の削減効果があるとされております。施設の規模や性質にもよりますが、公民連携で効率的で効果的に施設整備が出来る手法を検討することは、税金を大切に使うためにも積極的に進めていくべきだと思います。
盛岡市では、小学校の給食は学校ごとに調理する自校方式、中学校はおべんとう持参の歴史が長く、自校方式の「身近な給食」やお弁当の「家庭の愛情」などが大切にされてきました。しかし、核家族化や共働き世帯の増加などの社会環境の変化に伴い、一部の中学校への自由選択方式の給食提供が進められましたが、保護者の方々からすべての中学校への完全給食の提供を求める声が高まってきました。議会でも多くの議員が課題提起など議論されましたが、思うような進展が見られないことから、平成30年6月の盛岡市議会定例会で、学校給食における格差の解消と、給食自由選択方式による運営方法の見直しを求める「盛岡市の中学校給食の格差是正を求める決議」を全議員の総意で提案,全会一致で可決されたことがきっかけで、すべての小中学校に完全給食を提供することに学校給食基本方針が見直されたのが平成31年4月のことです。
市民の皆さんから寄せられた声と議会の取り組みが、大きな成果として形になった今回の「盛岡市学校給食センター」の整備です。
ただし、すべての中学校に完全給食を提供するためには、第二・第三の給食センターを整備しなければならず、やっとスタート地点に立ったところです。盛岡市のすべての中学生に給食が提供できるよう継続して取り組んで参ります。
↑衛生上、中に入ることは出来ないことから窓越しの見学となりますが、子どもたちに給食が作られている様子を見る事が出来るよう工夫されております。食育についての学習にも力点を置いた設備となっています。
↑エアシャワーや食材の一方通行(ワンウェイ動線と言うそうです)など衛生面に配慮された構造になっています。下処理された食材が奥側の調理場に受け渡すための密閉式の棚です。
↑汁物や炒め物などの様々な調理ができる蒸気回転釜で、みそ汁なら1,300人分、カレーなら750人分の調理ができるそうです。
その他にも熱風と蒸気で「焼く」「煮る」「炒める」などの調理ができるオーブンや揚げ物料理のフライヤーなどの調理器具が揃えられています。
↑食缶はサーモス社製。温かい料理を保温した状態で、食器などとともにコンテナに収められ、子どもたちのもとに届けられます。
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チバ ノブユキ/56歳/男
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