2026/8/14
8月13日から14日にかけて、千葉県内では記録的な大雨となりました。
県内の広い範囲で大雨特別警報が発表され、道路の冠水や河川の氾濫、住宅への浸水、交通機関の運休など、大きな被害が発生しています。
千葉県では災害対策本部を設置し、8月14日午前8時から第2回災害対策本部会議を開催しました。今回は、会議で報告された内容を中心に、現時点での被害状況と県の対応についてお知らせします。
県内22市町に大雨特別警報
今回の大雨では、千葉市、市原市、市川市、船橋市、松戸市、佐倉市、八千代市、茂原市、大網白里市など、県内22市町にレベル5の大雨特別警報が発表されました。
また、千葉市、市原市、大網白里市、茂原市、八街市、東金市の6市には、レベル5の土砂災害特別警報も発表されました。
これらの特別警報は14日午前5時15分までにレベル4の危険警報等へ切り替えられましたが、これまでの大雨によって地盤が緩み、河川の水位も高くなっているため、引き続き警戒が必要です。
残念ながら、人的被害も発生しています。
県の資料では、14日朝の時点で、市川市で1名、佐倉市で2名、八千代市で1名の計4名の死亡が確認されています。
このうち、市川市では道路冠水で浮いている男性が発見され、その後死亡が確認されました。また佐倉市では、道路冠水によって自動車内に閉じ込められた女性が亡くなっています。
柏市でも、道路冠水により自動車に閉じ込められた70代女性が心肺停止となるなど、深刻な被害が発生しています。
住宅については、床上浸水45棟、床下浸水39棟などが報告されています。ただし、これらはあくまで現時点で市町村から県に報告されている数字です。
夜間に発生した災害でもあり、現在も各市町村で被害状況の確認が続いていることから、今後さらに被害件数が増える可能性があります。
道路への影響も広範囲に及んでいます。14日午前5時時点では、路面冠水による全面通行止めが24区間、このうち6区間がアンダーパスでした。
さらに、土砂崩れなどによる全面通行止めが6区間発生しています。片側交互通行となっている場所についても、路面冠水4区間、土砂崩れ等3区間が報告されています。
高速道路でも、館山自動車道・京葉道路、圏央道、東関東自動車道、千葉東金道路、アクアライン連絡道などで通行止めが発生しました。
また、道路上に残された車両を移動させ、緊急車両などの通行を確保するため、県は7つの土木事務所管内で災害対策基本法に基づく区間指定も行っています。
河川についても非常に危険な状況となりました。
14日午前5時時点で、新坂川、坂川、海老川、手賀沼、村田川、高崎川、養老川、作田川の8河川にレベル4の氾濫危険情報が発表されました。このうち村田川では、レベル5の「氾濫発生情報」が発表されています。
下水道施設についても、マンホールからの溢水が8か所、マンホールの隆起や蓋の破損が6か所確認されるなど、大量の雨による影響が各地に出ています。
県内各地では避難所も開設されました。
14日午前6時時点で、39市町村、359か所の避難所が開設され、合計3,855世帯、7,359人が避難しています。君津市でも5か所の避難所が開設され、11世帯24人が避難しました。
今回の大雨では、鉄道にも大きな影響が出ました。
JR内房線、外房線、総武本線、成田線、東金線、久留里線をはじめ、京成電鉄、小湊鐵道、いすみ鉄道の代行バスなど、県内の広い範囲で運転見合わせや運休が発生し、その結果多くの帰宅困難者が発生しました。
県と市町村では、県庁本庁舎・中庁舎・議会棟、県文化会館、県文書館、幕張メッセ国際会議場などを含む17施設を一時滞在施設として開設しました。これらの施設で計3,877人を受け入れています。
千葉県では、被害状況を迅速に把握し、市町村との連絡調整を行うため、「地域リエゾン」と呼ばれる県職員を39市町に派遣しました。君津市、木更津市、富津市、袖ケ浦市にも派遣されています。
また、県警ヘリ「かとり2号」と千葉市消防局ヘリ「おおとり1号」を使用し、上空から被災地域の情報収集も行っています。
市町村から応援職員の派遣要請があった場合に備え、県内全市町村に必要な手続きの様式を送付するなど、人的支援の準備も進めています。
今回の大雨は、県内の非常に広い範囲に被害をもたらしました。
特に道路冠水によって車内に閉じ込められた方が亡くなるなど、改めて豪雨時に車で移動することの危険性も浮き彫りになっています。
一方、今回の災害は夜間に発生しており、住宅、農林水産業、道路、河川などの被害については、まだ十分に把握できていない地域もあります。これから現地調査が本格化し、被害の全容が明らかになってくると思います。
県としても、市町村、消防、警察、自衛隊など関係機関と連携し、人命救助と安全確保を最優先にしながら、被害状況の把握、被災者支援、道路や河川などの復旧を迅速に進めていく必要があります。
私も県から随時情報を収集し、被害状況や必要な支援について確認していきます。
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
雨が弱まった地域でも、河川の増水や土砂災害などの危険は残っています。
増水した河川や冠水した道路、崖や斜面など危険な場所には近づかず、引き続き安全を最優先に行動してください。
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