2026/3/16
予算特別委員会建設公営企業分科会では、芦屋病院の予算についての審査も行われています。
委員会では、収支の数字や設備更新などについての確認が多く行われていましたが、僕は違う観点から質問しています。それは「公立病院をどのように評価するのか」「医師配置をどう考えるのか」という点です。
芦屋病院は、稼働率などを見る限り一定の水準を維持しています。一方で、経営面では厳しい状況が続いています。つまり、営業成績は上々なのに利益がついてこない。これは何を意味するかというと、現状の病院のスキームが利益を生む構造になっていないということです。
ただ、こうした状況は芦屋病院だけの問題ではなく、全国の公立病院が共通して抱えている課題でもあります。
民間病院であれば、不採算の診療科を縮小したり撤退することもできます。しかし公立病院の場合、地域に必要な医療であれば、不採算であっても維持しなければなりません。不採算部門だったとしても、患者がゼロということではないからです。公立病院が受け皿にならなければ、そうした患者を受け入れる病院がなくなります。
つまり公立病院は「地域医療を支える医療機関」という側面を持っています。
そのため、経営努力は当然重要ですが、営業成績だけで病院の価値を判断する議論にならないようにすることも必要だと考えています。
そこで、以下のような政策的な評価指標を検討する必要があるのではないかと指摘しています。
これに対して病院側からは、すぐに具体的な指標を示すことは難しいものの、検討する価値のある考え方であり、今後検討していきたいという趣旨の答弁がありました。
公立病院の評価の考え方について、問題意識を共有できた質疑になったと感じています。
もう一つ質問したのは、医師配置の考え方です。
新年度は常勤医師が4名増える見込みとの説明がありました。特に、これまで非常勤体制だった呼吸器内科に常勤医師が配置されることは大きな前進だと感じています。
呼吸器疾患は高齢化社会において需要が高い分野であり、常勤医がいなければ紹介入院や救急対応が難しくなることもあります。その意味でも、今回の体制強化は芦屋病院の医療機能の向上につながる重要な取り組みだと受け止めています。
これはつまり、重要なのは医師の人数そのものではなく、どの診療科に配置するかという話につながります。医師配置の考え方そのものが、病院の医療機能を左右します。
病院の入院患者数は、病院側が直接コントロールできるものではありません。入院患者は主に以下の二つから増えていきます。
外来からの接続もありますが、紹介と救急はあらかじめスクリーニングされた状態で接続されてくるため、やはりこの二つの動線が主力だと受け止めています。
そして医療現場では、常勤医がいない診療科には紹介が来にくいという事情があります。
よって、以下のように戦略的に医師を配置していくことが重要であると考えています。
芦屋病院は、市内唯一の公立病院として地域医療を担っています。
経営改善の不断の努力は当然必要ですが、それと同時に政策的視点による評価が必要です。
今回の質疑では、公立病院の評価の考え方や医師配置の方向性について、病院側とも一定の問題意識を共有することができました。
今後も、芦屋病院が地域医療を支える拠点としてどのような役割を果たしていくのか、引き続き議会の中で議論していきたいと思います。
市民のみなさんの声が市政をより良くするヒントになります。今回のテーマに限らず、市政全般についてのご意見をお聞かせください。匿名で投稿できますので、ぜひこちらのフォームからお寄せください。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>大原 ゆうき (オオハラ ユウキ)>芦屋病院をどう評価するのか