2026/7/27
相模原市緑区の県立知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、元職員の男が障害者施設に侵入し、入所者19人を殺害、26人に重軽傷を負わせた津久井やまゆり園事件は2016年7月未明に発生しました。10年が経過した今年、献花に参りました。

私が県議になって翌年のこと。厚生常任委員会(福祉的な課題を所管)では何回も証人を招いて遅くまで質疑が交わされたことを覚えています。私は当時厚生常任委員ではありませんでしたが、当時の共産党議員団でも議論を重ね、入所者ご家族と懇談したり取り組んできました。知事が犯人への「怒り」ばかり口にして、県立施設で元職員による犯罪だということで、自身の「反省」はないのかとあきれたことはあります。県直営だった施設が、指定管理施設となり、夜間の運営体制などが弱くなってきたことなどはどうとらえているのか質疑をしてきました。
のちに「ともに生きる社会かながわ憲章」を全会一致で可決、策定することになりましたが、当時、私自身は具体性のない宣言だけなんてやる意味があるのかと懐疑的でしたが、「まず理念を掲げて具体化していこうという県と議会の意思をしめすことが大事」と、当時の仲間の助言もあり思いなおし賛成しました。当時共産党の部屋まで足を運んでこの憲章制定に尽力された自民党の議員が、相模湖ダムの式典でもご挨拶されていました。
2023年に「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例」を施行しました。「障がい者の権利擁護や意思決定の尊重、当事者の政策決定過程への参加」といった条例の理念そのものについては、議会等でも評価し賛成してきましたし、、街角で憲章のことを書いたチラシを配布したりという行動がとられたり、議会でもこの理念や条例を示して福祉政策の改善を働きかけていくいう意義は感じました。しかし県立障がい者施設を指定管理ではなく、県から独立した独立行政法人化しようとするとともに、民間移譲を考えている現状に、あまりにも理念と乖離していないかという疑問を持っています。引き続き理念の具体化を求めて行きたいと思います。
障がい者の生きる意味を否定し殺害に及んだこの事件は、その後多くの障がい者団体と懇談させていただく中で心身ともに相当な打撃を受けておられることがわかりました。だからこそ、県と議会に寄せられる期待には応えないといけないと切に思いました。津久井やまゆり園の水盤にお名前を刻めなかった方々の思いを大切にしたいと思います。

体育館では県職員から説明を受けました。地域の皆さんと施設の入所者さんがともに石拾いや清掃、工作などに取り組んでおられる様子がよくわかりました。悲しみを力に、と知事がよく言いますが、亡くなった方々、傷ついた方々の思いを尊重した県の福祉行政を推進する力になりたいと思います。
投稿 津久井やまゆり園事件から10年 県の障がい者施策は… は 大山奈々子 に最初に表示されました。
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