御浜町議会「百条委員会」設置を報じた地元紙ヨシクマ新聞さん、南紀新報さんの記事をシェアさせていただきます。
(いつもありがとうございます)


見出しに書かれております通り、29日開催の臨時議会で
2つの案件について、地方自治法に基づく調査特別委員会(『百条委員会』)の設置を決定し、わたしが委員長を務めることとなりました。
その日の夜、記事を読まれた日頃親しくしていただいている方から、
御浜町議会はいつまで揉めとるんや!と思っとったら、収まるどころか「百条委員会」設置とは、何をしやるんや!
あんたが委員長になったんやったら、きちんと収めろ!!と厳しいお声のお電話をいただきました。
設置が決まり、わたしが委員長を務める事が決まった時に、このようなお声が上がることを覚悟していましたが、
直ぐにこのようなお電話をいただいたのは、やはりショックでした。
いただいたお電話に、お騒がせして申し訳ありません。とお詫びした上で、
「せざるを得んかったんです。」とわたしが『百条委員会』設置に賛成し、
委員長指名を受けた正直な気持ちをお話しさせていただきました。
以下に、なぜ2つの『百条委員会』設置を「せざるを得なかった」のか、これまでの経緯とわたしの考えを書かせていただきます。
(長文になります)
1.「市木消防車庫建設に係る公金損失等調査特別委員会」
改めまして、この問題は
町が昨年1月、老朽化した市木消防団車庫の建て替え工事のため、業者と請負契約を締結。
契約後、隣接地の方からこの土地は親の代から無償で町に貸しているもの。と、所有権の申し出があり、
町が調べたところ、町が「町有地」としながら、隣接地の方に固定資産税を誤課税していた事が判明。
所有権を巡っては平行線を辿り、今年1月、町は工期中の着工・完了が見込めないとして工事を断念し、
中止に伴う精算金1、547万7千円を契約業者に支払い、老朽化した倉庫の取り壊しのみおこなった。
というものです。
この事を、3月議会一般質問で髙岡議長が「公金の損失問題」として指摘。
その後の全員協議会や質問状、6月議会一般質問で、大畑町長から説明を受けるも、
「相手方に可能な限り丁寧な説明を続けてきたが、理解を得られず、
やむを得ず工事中止を決定し、契約に基づき当然支払うべき支出として契約業者に支払ったもの。」と、
可能な限り丁寧な説明を続けてきたが、理解してくれない相手方に原因がある。という答弁・回答を繰り返してきました。
この答弁・回答で確認しなければならないのが、
①町が町有地であるとしながら、相手の方に対し20年以上にわたり誤課税してきた事を真摯に謝罪し、
誠意をもって消防車庫建て替えの了解を得れるよう、本当に「丁寧な説明を続けてきた」のか?
という点と、
②100%町有地であるのに相手の方が理解してくれず工事着工が遅れたというならば、工事を断念する以前に
なぜ、司法の場で100%町有地である事を明らかにしようとしなかったのか?
という2点です。
2点目については、この問題を取り上げた伊勢新聞さんWEB記事の通り
女性の関係者は取材に「隣地との境界線などから、(車庫の土地が)私有地だと主張する正当な根拠を持っている」と説明。
「主張を変えることはない」とした上で、町が法的手段を取った場合は「甘んじて受け入れる」と話されていますが、
議会から町長に今後の解決に向けた対応方針を問うたところ、相変わらず
「相手方の理解を得られるよう丁寧な説明を続けていく。」との回答でありました。


(伊勢新聞さんWEB記事: https://www.isenp.co.jp/2026/04/25/146588/%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%A71500%E4%B8%87%E5%86%86%E6%90%8D%E5%A4%B1%E3%80%80%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E5%BE%A1%E6%B5%9C%E7%94%BA%E3%80%81%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%BB%8A%E5%BA%AB/#google_vignette)
このように今後の打開策もまったく示されない状況下、
問題の真相究明と町長に解決策を求めるには「百条委員会」設置という考えもあるが
そのような仰々しい委員会を設置するのではなく、
わたしが委員長を務める「御浜町地域活性化調査研究特別委員会」での継続審議とする事を議員協議会で提案。
全議員の賛同を得て、上記特別委員会として、
相手の方にどのような対応をしてきたのかの資料の提出を求めて、防災特命監・税務課長の説明を受けました。
その求めにきちんと対応してくれた特命監・税務課長には御礼を申し上げます。
しかしながら、提出された資料からは、残念ながら、誤課税していた事へのお詫びや誠意を持った丁寧な対応等、
大畑町長が「可能な限り丁寧な説明を続けてきた。」と繰り返し答弁してきた事を裏付けられるものはなく
町長答弁は「虚偽答弁ではないのか?」と言わざるを得ん
このような対応を受けた相手の方のお気持ちとして、
町に対して「不信感」しか持たれないのではないか。というものでした。
また、今後の打開策としての町長の対応方針を再度問うた所、
大畑町長からは「引き続き丁寧な説明を続ける。」という方針が支持されており
司法の場での解決策の考えはないとのことでした。
特命監からは「職員は一生懸命やっている。」との思いも話され、
わたしもその気持ちは重く受け止めると申し上げましたが、
所有権の主張がここまで平行線を辿っているにも関わらず、
いまだに「丁寧な説明を続ける」という方針を担当課に指示している大畑町長に対し
それが解決策として正しいのか? 司法の場に委ねるべきなのか?
その事を明らかにする為には、「百条委員会」を設置するしかない。
ヨシクマ新聞さんや南紀新報さん記事に書かれていますとおり、
設置の是非を問う臨時議会で、反対討論として野地本議員が述べた言葉
「根本には、町と土地所有者の主張の相違がある。法的判断は裁判所が決めるもので、百条委が結論を導くことはできない。」
この言葉が逆に『百条委』を設置する必要性を裏付けています。
『百条委員会』を設置した上では、委員会として弁護士さんにこの事案の解決策を相談することができ、
弁護士さんに町長が言う「今後も丁寧な説明を続ける」という事が正しいのか?
司法の場に委ねるべきなのか?の判断を仰ぐことができます。
『百条委員会』というと、町長の責任を徹底的に追求し、糾弾する!というイメージを持たれている方もおられると思いますが、
今回の『百条委員会』は、そのような意図をもったものではなく
大畑町長に1,500万円の公金支出が正しかったどうか、住民の皆さんにきっちりと説明責任を果たしていただき
今後の解決策をどのようにすれば良いかを委員会の審議を通じて明らかにしよう。というものであり、
それをするには、これまでの特別委員会では限界があり、強い調査権限をもつ、
『百条委員会』においておこなうしかないと考えています。
松本議員、安田議員、磯崎議員が発議者として提出した本議案
質疑の後、池上議員、野地本議員が反対討論を
磯崎議員、わたしが賛成討論をおこない
採決の結果
宇城、松本、安田、磯崎議員、山本の5名が賛成
野地本、端地、南、池上議員の4名が反対
賛成多数で可決されました。
2.「健康福祉課における随意契約手続きの適正性に関する調査特別委員会」
この問題は、「御浜町地域活性化調査研究特別委員会」で、髙岡議長から
令和5年3月末に退職した健康福祉課幹部職員が、年度が変わってすぐの4月3日に1個人として
御浜町と「福祉アドバイザー」としての300万円を超えるアドバイザーを契約を結んだこと。
その後もその人が立ち上げた会社が健康福祉課や、町が社会福祉協議会に委託している事業を
毎年随意契約しているの事は、違法性(コンプライアンス上の問題)の疑念があるのではないか?と
審議の提案があった。というものです。
7月24日の特別委員会に健康福祉課特命監・課長補佐、大畑町長にも同席願って質疑をおこない
その中で、この件に関する調査として、健康福祉課職員さんにヒアリングをおこなうこと。
契約の正当性について町長部局で精査すること。の2点が決まり、大畑町長も了承していたにも関わらず、
委員会後、健康福祉課課長補佐とも相談して決めたヒアリング日の前日夕方になって、
大畑町長からヒアリングは了承できない。との回答文書が議長に届きました。
大畑町長が、委員会に同席して了承していたにも関わらず、前日夕方になって拒否してきたことを受けて
「事実隠蔽」の可能性があるとして、「随意契約における適正性の調査」においても
強い調査権限を持つ『百条委員会』の設置を「せざるを得ない」と判断しました。
しかしながら、「市木消防車庫問題」の『百条委員会』と
「随意契約の適正性問題」の『百条委員会』の2つを立ち上げることは、
町執行部の業務に及ぼす影響を考えた時に、できるだけ避けたい。との考えから
動議者である松本議員から、「行政手続きの適正性」という共通の問題の名のもと
1つの『百条委員会』で調査することが提案され
臨時議会で消防倉庫問題の百条委員会設置審議に入る前に、
髙岡議長から議会運営委員会メンバーにその事が打診されましたが
議会運営協議会委員である野地本・南・池上議員はそのことを認めず、
別の『百条委員会』として設置することが動議されました。
質疑の後、南議員、池上議員から反対討論
安田、磯崎議員から賛成討論があり
採決の結果
宇城、磯崎、松本、安田議員、私の5名が賛成
野地本、端地、南、池上議員の4名が反対
賛成多数で『百条委員会』の設置が決まりました。
この件に関する7月24日の担当課に出席してもらっての質疑では、
↓ヨシクマ新聞さん記事に書かれている通り、課長補佐から
「地域福祉の向上の上では大切な人材」であるとの想いが語られ
わたしからは、わたし自身この方の会社のinstagramをフォローしており
日頃様々な活動を展開いただいている事は承知している。と述べた上で、
アドバイザーの能力や活動を責める意図はないが、行政が特定の事業者と随意契約を結ぶ上で
コンプライアンス上の問題がないか。の検証をする必要はあると述べさせてもらいました。

客観的にみると、役場を退職した幹部職員が、退職後直ぐに役場とアドバイザリー契約を結んだ今回のケースは
「官製談合防止法違反」や「地方公務員法」に抵触する恐れがあり
また、一定の金額以上は、随意契約ではなく、競争入札で選定しなければならないというルールも逸脱した
違法な契約の可能性もあります。
この案件については、わたし個人の想いとしては、
「地域活性化調査研究特別委員会」において、職員さんへのヒアリングをお願いして、
自由に意見を述べてもらった上で、町長部局から「手続きは適正であり、違法性はない。」ということを証明してくれることを
願っていましたが、
その願いに反し、ヒアリング前日夕方になって、委員会では認めていたヒアリングを町長が断ってきたことで、
「事実隠蔽の疑義」を持たざるを得ず、『百条委員会』を設置せざるを得なかったことをご報告させていただきます。
設置する上においても、町執行部、役場通常業務に極力支障をきたさぬように!との配慮で
1つの『百条委員会』での調査を提案したにも関わらず
議会運営委員である野地本・南・池上議員がその事も反対したことを
とても残念に思います。
結果、今後は職員さんに『百条委員会』の名のもと、
「証人出頭請求」という強制力をもったヒアリングをおこなわなければならないことになりました。
3.「問責決議案」
2つの『百条委員会』設置が決まった後、磯崎議員から大畑町長に対する
「問責決議案」の動議が提出されました。
改めましてこの問題は、3月議会の予算案審議において、
大畑町長が提案した「志原地区津波避難タワー」建設用地購入費1千万円について、
髙岡議長が、宇城副議長と交代して、1議員として
「地区住民の皆さんにとって、決して適切とは言えない土地を大畑町長と土地所有者の方が水面下で「候補地」として決め、
議会や地区住民の皆さんになんの説明もないまま、購入費1千万円を予算計上している事は認められない。」として反対討論をおこない。
賛否の採決にも加わって、「反対」の表決をし、髙岡・松本・安田・磯崎・山本の5名が反対。
野地本・端地・南・池上の4名が賛成。 で予算案が否決されたことに端を発し、
定例会後の全員協議会で、大畑町長がこのことについて一言申す!!として
髙岡議長が反対討論をしたのち、議長席に戻るかと思ったら、そのまま採決にまで加わり、反対の表決をしたために
当然、予算案は否決された。
議長たるもの中立性を保って議事進行に徹し、表決にまで加わるべきではない!!と、髙岡議長が表決に加わったせいで
自分が出した予算案が否決された!と言いがかりをつける発言をされたことに端を発します。
大畑町長が言いがかりをつけた
「髙岡議長が反対討論をしたのち、議長席に戻るかと思ったら、そのまま採決にまで加わり、反対の表決した!」という行動は、
地方自治法第116条に書かれた文言の実際の議会運用法を示した「議会会議規則第53条」には、
議長が1議員として反対討論をした場合は、その採決が終わるまで議長席に戻ることはできず、表決権を有する。と明確に記されており
髙岡議長がおこなった行動は、地方自治法・議会会議規則に則った正しい行動であったことは確かで
法を誤った解釈し、このような言いがかりをつけた大畑町長の発言は、
二元代表制における議会に対する不当介入であり、越権行為であるとして、
わたしが委員長を務める「御浜町地域活性化調査研究特別委員会」による議員間協議で
この発言の「白紙撤回」を求めることが決まり、
調査研究特別委員会の場に大畑町長の出席を求めて
「白紙撤回申入書」を大畑町長に手渡し、回答を求めました。
大畑町長からは、議会会議規則について自分の誤った認識があったことを認め、
その部分を撤回することは認めたものの
議長は中立の立場を守るべきであり、表決にまで加わるのは良くない!というのは、
あくまで自分の「思い」であり、
また、議長が表決加わった為に当然否決になってしまった。というのは客観的事実であり、
その部分の撤回は認めませんでした。
そもそも、否決された予算案は、
町長が議会や地区住民の皆さんになんの説明もせぬまま、土地所有者の方と水面下で津波避難タワー「候補地」として決め、
その購入費用として予算計上していた1千万円であり、
そのような予算案を通すわけにはいかない!と、
議長席を副議長と交代ししてでも1議員として反対の表決に加わらざるを得んかった事に対して、
議長は中立性を保ち表決に加わるべきではない!というのは、
町のトップである町長が、全員協議会という公式な場で「思い」として語って良いことではなく、
また、議長が表決に加わったが為、当然否決された!と決めつけるのは、
議長と交代して議事進行をした宇城副議長のことをめちゃくちゃ軽視した発言であり、
髙岡議長が交代せず議事進行し、宇城副議長が1議員として表決に加わった場合
「賛成したはずだ!」と決めつけている事になります。
今回の発言は、一部撤回したことで、議会への不当介入、越権行為ではなくなったと言えるものではなく、
白紙撤回を認めなかった町長に対して「問責決議案」が提出されることとなり、
宇城、松本、安田、磯崎、山本の5名が賛成
野地本、端地、南、池上の4名が反対
賛成多数で、「問責決議案」は可決されました。
※この予算案否決で、大畑町長が水面下で「津波避難タワー建設候補地」としていた土地は、適切でないことが明らかとなり、
4月にはいってから「候補地」から除外されました。
もし、この予算案が通っていれば、この地区住民の皆さんにとって、決して適切でない場所に津波避難タワーが建つことになっていたかもしれず
反対多数でこの予算案が否決されて、ほんとうに良かったと思います。
以上、臨時議会において決定したことの経過報告とさせていただきます。
2つの『百条委員会』における調査経過・結果については、
改めてご報告させていただきます。