2026/4/25
前回の記事で書いたように、ある日、地元の市議会議員の方が家に来るようになりました。
「選挙に出てほしい」
そう言われたとき、正直、なぜ自分なのか分かりませんでした。
政治の経験があるわけでもなければ、特別な経歴があったわけでもありません。
自分では、政治の世界とはまったく縁のない人間だと思っていました。
しかし後になって、その理由を知ることになります。
きっかけは、マクドナルドでアルバイトをしていた頃の出来事でした。
あるとき、やけどをしてしまった高齢の女性スタッフがいました。
治療のためには、仕事を休まなければなりません。
そこで私は、店長に有給休暇が取れないか相談しました。
すると返ってきたのは、思いがけない言葉でした。
「アルバイトに有給休暇なんてない」
「就業規則に書いてあっても、出したことは一度もない」
私は、その言葉に強い違和感を覚えました。
納得できなかった私は、本社に電話をして確認しました。
すると、こう説明されました。
「ご本人以外のことはお答えできませんが、斉藤さんには20日間付与されています」
やはり、有給休暇はある。
そう確認できました。
さらに私は、労働組合にも相談しました。
そこで言われたのは、
「まずは自分の権利として取ることが大切です」
という言葉でした。
その言葉を受け、私は労働基準監督署にも相談しました。
その結果、店舗には指導が入ることになりました。
その後、店長に呼び出されました。
そして言われたのが、
「お前の身に何があっても知らんからな」
「電車とか気をつけろよ」
という言葉でした。
今振り返っても、忘れられない言葉です。
有給休暇を取れるようにしたい。
ただそれだけのことでした。
けれど当時は、それだけのことで強い圧力のようなものを感じました。
その後、本社からの指導もあったのか、無事に有給休暇を取得することができました。
残念ながら、高齢の女性スタッフの治療には間に合いませんでした。
それは今でも心残りです。
それでも、
「アルバイトでも有給休暇が取れる」
ということを形にすることはできました。
この出来事は、新聞や週刊誌でも取り上げていただきました。
自分としては特別なことをしたつもりはありません。
ただ、困っている人がいて、おかしいと思ったことに声を上げただけでした。
後から聞いた話ですが、その報道を見て、市議会議員の方が声をかけてくださったそうです。
自分では当たり前だと思っていた行動が、誰かの目に留まり、思わぬ形で次の出来事につながっていく。
そんな経験でした。
あのときの自分には、まさかそれが政治の道へつながるとは、まったく想像もできませんでした。
ですが今振り返ると、
困っている人のために声を上げること、
おかしいことをそのままにしないこと、
その原点は、あの頃から変わっていなかったのかもしれません。
こうして私は、市議会議員の方から声をかけていただくことになりました。
そしてその後、何度も断りながらも、最終的に大きな決断をすることになります。
次回は、私が政治の道を選ぶことになったときの話を書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>斉藤 ゆうじ (サイトウ ユウジ)>なぜ私に声がかかったのか