2025/11/25
フローレンスの駒崎弘樹さんがSNS上から姿を消して2週間ばかりが経ちました。
そこで今日は彼にちょっとだけ関係するエッセイを書いてみたいと思います。
なお渋谷区で起きている問題であるとか、NPOと公金の関係性を巡る課題であるとかの社会派の内容は一切出てきません。
ので、お気軽に読み進めていただきたい次第ですし、本人に置かれましては万が一読んでもマジで怒ったりしないでいただきたい(真剣)。
なお駒崎弘樹さんとは都議会議員時代に知り合い、出版時に対談したり住んでいる地元が一緒だったりとそれなりに仲良しだった時期もあったのですが、政治的思想の隔たりもあって今はまずます疎遠な関係です。まずまず疎遠?
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コトのきっかけは、駒崎弘樹さんとの共通の友人と2人でランチ飲み会をしていた時である。
「オトキタも駒崎弘樹もさー、それなりに社会的には成功して結婚もしているんだから、非モテキャラとか陰キャとかを気取るのはもうやめたら?」
ズーン
私はひどく動揺した。そうか、私は氏と同じ振る舞いをするカテゴリに入れられているのか…!
しかし、全力で心当たりがある。私たちはだいたい同世代で、ともに青春期を男子校で過ごしてきた。そのことを肴にしながら赤羽でベロベロになるまで飲み明かしたこともある。
氏の男子校エピソードも痛々しい限りであったが、私に至っては非モテを拗れに拗らせ、中高を生粋の童貞として卒業したばかりか、二十歳まで禊を守り続けるというDGR(童貞ゴールデンルート)に突入していた。
おそらく、氏も似たように青春時代に無駄打ち(意味深)を繰り返していたのであろう。このコンプレックスは、そう簡単に消えるものではない。
なにせもっとも人生で性欲旺盛な、青春花盛りの時期を厨二病小説とヘヴィメタル音楽とプレステに費やしてきたのだ。まごうことなきスクールカースト最底辺の陰キャである。
話す異性といえば家族と家庭科の先生のみで、「ときめきメモリアル(恋愛シミュレーションゲーム)」でしか経験を積まずに成人した男性とは、どのような思考回路を持つのであろうか。
まず、異性と話す時は常に極度に緊張している。
とりわけ苦手なのが、ギャルとか元ギャルとかに属する異性である。私の若かりし頃はコギャルとかルーズソックスとか東京ストリートニュース!みたいなものがチョベリグで、
あの時代にまっったく手が届かなかったものが、いつまでも眩しいのだ。眩しすぎるのだ。
なので、今も「黒ギャル」なんて憧れの存在が目の前に現れれば2オクターブくらい声が高くなるし、なんなら現役閣僚と話す時より緊張する。ごめん、現役閣僚の皆さん。
そんなスペックしか持たない元陰キャなので、陽キャたちがマウントを競い合う立食パーティーなど大の苦手である。
知らない人に話かけられると逃げたくなるし、でも一人ぼっちでずっと居ることにも絶えられない。立食パーティーは陰キャの天敵である。
では着席パーテイーなら良いのか?と言われれば、当然そうではない。初対面の人と2時間もどうやって話を合わせ続けるんですか?!こちとら厨二病小説とヴィジュアル系音楽とドラクエの話しかできないんだよ!
我ながら生きづらいスペックである。
しかし、こういう性質を持っていても成功する人がいるのは事実だ。コンプレックスを跳ね返すために並々ならぬ努力を重ね、クラスチェンジを図る非モテや陰キャは多い。
御多分に漏れず私も一念発起して大学デビューを果たし、20歳後半で童貞を卒業した後、一時期は国会議員というお役目まで上り詰めることができた。落選したけど。
でも結局、性根のところは変わらない。
どれだけ「上書き」しようとも、青春時代にスルリとその手をすり抜けていった輝きは、失われていったものは二度と戻らないのだ。
それに気づいてしまった時、人は「いや自分は元から強キャラでしたよ?」という仮面を被ってオラオラするか、非モテや陰キャをネタにしながら生きるかの二択を迫られる。
なので、港区あたりでブイブイ言わせている「成功者」男性の半分くらいは、コンプレックスを押し殺すために必要以上に自分を着飾っているのだと思う(主語が大きすぎて炎上)。
それすらできなかった者たちは、身体を鍛えたり必死に若作りをして青春を1ミリでも取り戻そうと無駄にあがき苦しみ、非モテや陰キャをネタにしながら来世に望みをつなぐことで、毎日を必死で生きているのである。
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というわけで、陰キャや非モテをネタにしている氏や私のようなおじさんを見かけたら、マジレスせずにそっとせせら笑っていただきたいのだ。
人生、いろんな失敗があってやり直せることもあるけど、二度と手に入らないこともある。
いま直面している苦境はどっちなんだろうなあ…と思いながら、今日も文章やお酒に逃げる日々を私は送っている。
エッセイ集をいつかどこかの出版社から出すことが陰キャの夢だったりするので、そんなことで筆を取る夜なのでありました。
おしまい。
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