2026/6/26
多くの皆様の声に耳を傾けて熟議することは政治を志した者にとって忘れてならないことです。
下記は先般、国会で行われた議長への申入れの模様と、
比例定数削減法案の審議強行に反対する申入れ(全文)です。
議長の下に設置された「衆議院選挙制度に関する協議会」において、我々は、秋にも公表される令和7年国勢調査の確定値が判明する時点を目途に結論を得るべく、各党各会派で真摯な議論を重ねてまいりました。これまで有識者や地方自治体の代表からも幅広く意見を聴取し、多角的な視点から協議を進めているところです。その意見聴取においても、議員定数削減を是とする方はいませんでした。
しかるに今般、与党は「1年以内に協議会で結論が出なければ、比例代表の定数を45削減する」という法案を一方的に提出いたしました。本協議会における熟議の途上において、このような結論ありきの法案を委員会に付託し、審議を強行しようとすることは、約1年半にわたり積み重ねてきた各党の真摯な議論を根底から無に帰すものです。とりわけ、死票を増大させ多様な民意を切り捨てるのみならず、政治から新陳代謝を失わせる「比例定数のみの削減」を数の力で押し通そうとする姿勢は、民主主義を破壊する暴挙であり、到底看過し得るものではありません。
議員定数は選挙制度と不可分一体のものであり、1票の格差是正や衆参の役割分担など抜本的な選挙制度改革を差し置いて、定数削減のみを先行させる手法は議論の筋道を違えるものです。
そもそも選挙制度とは、国民が主権者として政治に参加するための、議会制民主主義の基盤となるルールそのものです。そのルールの変更にあたって熟議を否定し、与党だけで結論を先取りしようとすることは、議会制民主主義の否定にほかなりません。
議長におかれましては、本協議会の設置趣旨に鑑み、数の力による強引な法案審議を戒めていただきたく存じます。そして、各党各会派が参加する本協議会において、熟議の上で国勢調査の結果を踏まえた適切な選挙制度の議論が進むよう、格別のご尽力を賜りますよう強く申し入れいたします。


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