
任期満了に伴う嬉野市長選が1月14日告示されました。立候補したのはいずれも無所属の岸川美好氏(69)、村上大祐氏(35)、藤山勝済氏(67)の新人3名です。投開票日は1月21日です。
現市長の谷口太一郎氏(71)は、48歳で旧嬉野町時代から町長を3期、合併後の嬉野市では市長を3期務めましたが、「多選は弊害がある」として勇退を表明。今回は新人3名による争いとなりました。
視覚障害を持つ歌手の岸川氏は「嬉野は全国に誇れる観光地。かつて多くの観光客がいた、昔のような活気あるまちにしたい」と意欲を述べました。また出馬を表明した際、「若者が働くことのできる企業誘致、高齢者、障碍(しょうがい)者が安心して住める町にしたい」と文書による声明を発表しています。
岸川氏は山口県宇部市出身、山口県立盲学校卒業。1969年に旧嬉野町に移住し、しんきゅう整骨院を開業しました。その後、盲導犬普及を支援するNPO法人の理事長を経て音楽事務所の代表に就任。また演歌歌手としても活動しています。
村上氏は今回の選挙を「嬉野市の未来を決める大事な選択」と述べ、「一気に世代交代を進め子育てしやすいまちづくりを実現したい。50年後も子供たちに誇れるまちにしなければならない」と訴えました。新聞記者として務めるうちに嬉野市に愛着を感じるようになったと言い、「記者としての経験やフットワークを活かした情報収集能力を駆使して市を力強く前に進めていきたい」と意欲を見せました。また35歳という若い年齢への批判については「明治維新を成し遂げた志士たちは20代から30代。若いエネルギーが求められている」との考えを示しています。
村上氏は広島県尾道市出身、九州大学法学部卒業。2006年に佐賀新聞に入社し、昨年9月まで記者として務めました。
藤山氏は「若者が住みやすいまちづくりをするべきだ。自分たちで稼ぐべき時代だが、嬉野市はまだ魅力を活かしきれない」と訴えます。具体的には茶業や窯業などを組み合わせた観光産業の充実、給食費の無償化などによる子育て世代の定住化促進、人口流入による固定資産税や住民税を財源とする政策を掲げました。さらに「滞在型観光地」を目指し、嬉野温泉や近隣の名所旧跡巡りに取り組みたい考えです。
藤山氏は東京生まれ、慶応大学卒業。三井不動産社員を経てコンサルタント会社や子供服販売会社の社長を務めています。2014年に市長選に出馬したものの破れ、今回は再挑戦となりました。
旧嬉野町時代から務めた市長が引退し、政治家としての経験のない3名の候補者で争う事になりました。各候補者が地元の活性化や子育てなどに力を入れたいと訴えていますが、市民に支持されるのはどの候補者でしょうか。
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