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【業界初の選挙漫画】日本の政治における派閥や賄賂の話を漫画に置き換え、生徒が選挙を闘う姿を描いた『帝一の國』古屋兎丸先生インタビュー第1弾

2016/5/1

小窓(ペンネーム)

小窓(ペンネーム)

【業界初の選挙漫画】日本の政治における派閥や賄賂の話を漫画に置き換え、生徒が選挙を闘う姿を描いた『帝一の國』古屋兎丸先生インタビュー第1弾

現在発売中の「ジャンプスクエア」5月号で連載が終了した『帝一の國』。同作は、中高一貫の男子校「海帝高校」で主人公・赤場帝一が、将来、総理大臣になるための足がかりとして、生徒会長の座を勝ち取ろうとする物語です。学校内での駆け引き、根回し、謀略…。昭和の日本で繰り広げられる、むき出しの権力闘争が描かれています。

2014年4月には、同作を舞台化した「學蘭歌劇『帝一の國』」が、俳優・木村了さん主演で上演されました。以降、15年7月の第2章「學蘭歌劇『帝一の國』ー決戦のマイムマイムー」、そして16年3月の「學蘭歌劇『帝一の國』ー血戦のラストダンスー」で、3部作のラストを迎えました。さらに、15年12月には、実写映画化が発表されるなど、『帝一の國』の世界は、漫画だけにとどまらず、さまざまなジャンルに広がっています。

単行本最終巻となる第14巻の5月2日(月)発売を目前に、「業界初の選挙を題材にした漫画」を描いた漫画家・古屋兎丸さんに、お話をうかがいました。

 

ーーこの漫画を描くきっかけを教えてください。

次に描くものを考えていたときに、「学生たちが闘う漫画を描きたい」と思いました。作家・山崎豊子さんが好きなのですが『白い巨塔』の第1部で、学内の教授選挙における財前五郎たちの戦いを見て熱くなり、「選挙戦で闘う漫画を描こう」と決めました。

ーー「選挙」が題材の漫画を読んだ読者から、どのような反響があったのか気になっていました。

基本的に読者の方は、それが喧嘩なのか、選挙なのかという違いはあれど、一つひとつ、試練を乗り越えていく・闘うという「主人公の様(さま)」に、胸を熱くするのだと思います。例えば『宇宙兄弟』(作・小山宙哉、講談社)。あの作品は「宇宙に行く」という闘いを描いたバトル漫画だと思っています。

ーー実際の選挙など、何か参考にしたものはあるのでしょうか?

『白い巨塔』の他に、「東大法学部で政治を学び、暴力で日本を制覇するという野望を持った2人の若者が、日本の頂点に上りつめる」という『野望の王国』(原作・狩屋晢、画・由起賢二、日本文芸社)という漫画があります。その作品が好きで全巻持っていました。その2つが、『帝一の國』を描く上で、影響を受けた作品です。実際に行われた政治・選挙を参考にしたということは、ないです。

ーー『帝一の國』は、それぞれのキャラクターが濃いですよね。

「何が何でも這い上がってやる」という主人公・赤場帝一に対して、「俺は曲がったことが嫌いだ」という、正義感あふれる大鷹弾、あまり選挙には関心はないけれど「勝負事には負けたくない」という森園億人、「どんな手でを使ってでも生徒会長になってみせる」という氷室ローランド。また、それらを補佐するキャラクターもいます。それぞれの立場によって考え方や信念、闘い方も変わってきますので、物語が複雑になったのかもしれません。

ーー物語の中には不良と手を組む、派閥、実弾などが出てきますが、実際の政治の動きとリンクしているのですか?

日本の政治における派閥の存在、賄賂などは、よく話題になります。漠然とそういう要素を自分の中に入れ込み、それを漫画に置き換えてはいますが、具体的な何かを当て込んだということはないです。

ーーセリフに関してですが、強引なキャラクターもいれば、それを指摘するようなキャラクターもいました。考えるときはどのようにされていたのですか?

セリフは、そのキャラクターになりきって考えるので、それぞれが言いそうなこと、やろうとしていることを念頭に置いています。例えば「頭がいいから難しそうな言葉を使うだろう」「難しい言葉は使わないだろう」や、「まっすぐな言葉を使うだろう」や、そのキャラクターがやろうとしていることを考えました。「こういうことをすると、こういう日本になってしまいます」と、方向を導く・予見するような羽生(慎之助)という1年生キャラクターを出したり。これも、特に何か参考にしたものはないです。

ーージャンプスクエアの読者から、どのような反響がありましたか?

ジャンプスクエアは女性読者が多く、やはり女性ファンの反響が大きかったです。3年に渡って上演された舞台も、観客の約8割が女性でした。やはり、設定が「男子校」という特性もあり、さまざまなタイプのキャラクターがいますから、「私はこの人が好き」など、それぞれにファンがついて、イケメンパラダイスのような状態でした。

ーー女性ファンが多いということでしたが、年代的には?

中学生・高校生からのファンレターも来ますし、30歳前後の方もいます。今回の舞台は(出演者の)乃木坂46のファンの男性が舞台を見に来ていて、後から『帝一の國』を読んで「内容がすごく好きだ」と言ってくれる人もいました。

 

≫【業界初の選挙漫画】選挙が中心となり、友情・闘いを超え、ひとが成長する姿を見て欲しい
『帝一の國』古屋兎丸先生インタビュー 第2弾

 

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小窓(ペンネーム)

小窓(ペンネーム)

20歳頃から出入りしていた編集部から声をかけられたことをきっかけに雑誌編集者となり、Web編集者に転じる。その後、ひょんなことから取材活動を始める。現在、政治を勉強しながら執筆活動など。猫2匹と同居中。

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