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中身はまるで「ガラス細工」ーー予算審議の日程闘争の本質とは?【日本維新の会・遠藤敬衆院議員×水内茂幸記者×今野忍記者】

2026/5/26

選挙ドットコム編集部

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5月1日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、首相補佐官と日本維新の会国会対策委員長を務める遠藤敬衆院議員をゲストにお迎え!高市政権発足から半年が経過し、衆院選を経て与党の勢力図が変化する中、国会運営の舵取りはどう変わったのか。予算案を巡る与野党間の駆け引きや、野党のキーマン不在による調整の難しさなどを、MC産経新聞編集長・水内茂幸記者と政治ジャーナリストの今野忍記者が深掘りインタビューします。

MC水内記者:最初のテーマは高市政権半年です。4 月下旬で半年になったということですが、改めてこの半年間どうだったのかなと。加えて、半年経った官邸の雰囲気も伺いたいです。

遠藤氏:自分なりの仕事をするしかないので。別に、国対委員長という仕事が変わってるわけでもないのでね。さほど自分のやりたいことはやれないということは今までもあったし、全くそこは変わらないんですけど、ただ違うのは、官邸側のすみっこでも在籍している以上は官邸側の意向も踏まえて、そこはエキスとして入れながらやっていくことが増えたのかなと思いますけどね。

今野記者:遠藤さんに半年前にお会いして話を聞いた時と今と一番違うのは、衆議院を解散して、当時少数与党だから丁寧やらなきゃいけないっていう反面、今は3分の2。日本維新の会はそんなに大きさが変わらなかったですけど、自民党の大きさが100人増えちゃった。これはどうですか?この解散選挙前と後で、官邸と国対委員長として両方を見てらっしゃるじゃないですか。それぞれどう変わりました?

遠藤氏:数が足らんっていう躊躇をしてやらないといけないっていうのは、参議院が今その状況ですが、(衆議院では)度合が減りましたよね。だけど僕は、だからこそ大事だと思ってて、何でもかんでも出せば衆議院は通るんだということでもないことは、官邸の皆さんも総理も官房長官も理解されてますよね。だから、何でも数がありゃいいわっていう風に、高市さんは独裁だのなんだのって言うけど、そこはものすごく気ぃ遣ってますよ。報道とか、こういうYouTubeとかネットとかで「独裁だ」とか言われるけどものすごく丁寧ですよ。

今野記者:例えばどういうところですか?国民民主党の榛葉(賀津也)さんが(衆議院通過を)3月16日にしてくれれば、予算に国民民主党は賛成しますよと言って、国対的には結構ハイライトだったと思うんですけど、僕が聞く限り遠藤さんを含めて、高市さん以外は基本16(日)でもいいと。16だったら4月3日にギリ間に合うから暫定も組まないで済むと言ったけど、高市総理がどうしても13日で譲らなかった。参院から、「13日で上げてきてくれれば」って言われてるのもあると言って、実際上げていくと、今度は国民民主党を押し切っての13だったから、国民民主党がついてきてくれなくて。参院側も、いやいやそれは国民民主もセットで13って意味だったんですよと。結局暫定を1週間で組みました。1週間ぐらいだから大して体制は変わらないんだけど、高市総理としては非常に不信感を持ったと言われてるんですけど、実際そこはどうですか。

遠藤氏:これは高市さんだけでなくて、自民党国対も僕たちも13日で決めてました。某自民党幹部からも「16日でなんとか調整できへんか」という話がありました。

今野記者:だから遠藤さんたちは13日で。

遠藤氏:うん。13日って決めたから。ただ、日程感だけじゃないです。その代わりにこれを呑んでくれたら賛成しますよという3項目プラス「13日を16日にしてほしい」だったんですよ。固そうだから条件項目は取り下げて日程だけになった。だけど、元々13日でいこうと決めてやってきたということが自民国対にも僕にも、官邸にもあるんですね。急に16日になっても果たして本当に収まって参議院まで行って、その結果参議院も乗ってくれるのかっていう疑心暗鬼があった。

MC水内記者:もう一歩言うと、16日からすんなり参議院で入ったじゃないですか。ということは、13日にやる段階でも16日からやるってこととワンセットで話がついていたということなんですか?

遠藤氏:あの時自民党参議院は「13日に持ってこい」と言ってきたんです。「16日から入り口しますよ」と。13日に一応送ったから16日に(審議に)入ってるんですね。

今野記者:ただどうしても、国民民主から色々追加できた時に呑まざるを得なくなりますよね。参議院の出口の時に、向こうに主導権渡すことになっちゃうから。実は判断としては結構厳しいんですよね。「いいじゃん。国民民主党が賛成してくれるんなら16でいいじゃん」と(思う人もいるかもしれないが)

遠藤氏:そういう安直なもんじゃない。

MC水内記者:某国民民主党幹部がプライムニュースに来た時に、「16日までにやってくれたら関連法案も含めて全部こっちは賛成すると言ってるのにな」と話していました。でも、その通り行くかどうかもわからないみたいな部分がある。

遠藤氏:それが今までの石破政権の時からも含めてね、言った通りずっと来てたら、16日に乗ったと思います。それがそうじゃなかったから、本当に大丈夫なのかなと。実際に16日に送って、参議院の出口まで本当に出してくれるの?と思って然りやと僕は思いますよ。どっちか判断できないならもう早くやってしまう。13日に送るっていう自民参院側とこちら側と合意したものの通りいかんと、16日の入り口は入られないぞという判断になった。別に僕はこの世界のこと分からない人は、ただ「13日が16日になるぐらいやったらいいじゃないの」って言ってね、報道とかもそう言ってるけど、そこはもう全く素人の人です。中身のガラス細工のところは全く見えてない。

今野記者:一番大きいのは向こうに主導権渡すことですよね。

MC水内記者:16にしちゃうと、それが担保できるかどうかも分からない。

遠藤氏:この番組見てる人は玄人さん多いんか分かりませんけど、この話だって実際わからへんと思いますよ。僕ら3人は分かってるけど。カメラの向こうね。

今野記者:要するに、16日にいっちゃうと、結局はどこまで行っても自民と維新だけだと少数与党なんで、結局国民民主が「16日にすれば賛成してくれよ」っつって乗ったとしても結局今度は参院でまた追加でイラン情勢とかあったからこれやれあれやれってやった時に国民民主の言うこと呑まないといけなくなるから、それだったらもう13日って決めたところで行った方がいいよと、簡単に言っちゃうとそういうことね。

MC水内記者:これは本当かわからない話ですけど、13日にやって年度内からはみ出たじゃないですか。これであの参院の某千葉の親方みたいな人が申し訳なかったと総理に言ったけど、総理が完全無視して福岡のもうちょっと偉い方の親方と無視しながら話をしたみたいな描写がだいぶ出ていたり、その雰囲気的にはどうなんですか。

遠藤氏:それは千葉の親分は千葉の親分で思うところがあって、その後も飲んでその背景も聞いてるけれど、やっぱり立場と握り方がたすき掛けになってるんでしょ。そこも微妙な背景になっています。

今野記者:たすき掛けとは?

遠藤氏:国民民主党とやってる人と、立憲民主党とやってる人が斜めにかかっているんですね。その背景があって、どっちを立てればっていうのは、どっちもグリップできない可能性がある。今衆議院でも変なことになってるのは、筆頭間と言って与党の自民党と、衆議院で言うたら中道さん。で、中道と自民党で全部握れるもんだという風に慣例慣習でなってきたのが、だんだん崩れてきてるんですよね。国民民主党は国民民主党で「中道さんのように寝っ転がってちゃあかんよ。ちゃんと審議しなきゃ」と言って、中道さんは中道さんで「これは野党がまとまってやらなあかんから」と言う。野党はもうバラバラで、僕らも誰と話したらいいのかと困っているんですよ。

今野記者:以前だったら森山(裕)さんと安住(淳)さんで、安住さんが長く野党の国対を牛耳ってたから、安住さんを通せば野党はまとまる。安住さんが野党をまとめてたから。遠藤さんと安住さんも、森山さんと安住さんもあったし、もちろん森山さん、遠藤さん、安住さんっていう3人もあった。よく言われるのは、安住さんっていう重しがいなくなったから、野党は誰と話せばまとまるかっていうのは確かにあれですよね。

遠藤氏:だからバラバラなんですよ。だから変に3党国対委員長会談ってなってしまって。

今野記者:重徳(和徳)さん来られなかったんで、梶山(弘志)さんと僕と古川(元久)さんと 3 人で。非公式だから行かなかったって重徳さんがおっしゃるんやけど、そもそも国対っていうのは非公式です。

今野記者:そうですね。国対という組織は国会の中にないんですよね。

MC水内記者:常任委員会でもなんでもないからね。

遠藤氏:昔、僕が国対委員長になって間もなくの頃に、伊吹(文明衆院議員)閣下に陳情を申し上げようと思って、本人に電話するのも失礼やと思って公式に議長室にアポを入れて「与党と野党でおかしくなってるんで、そのお願いに行きたいです」って言ったら「君何を考えてるんだ」と、「国対委員長が来るようなもんじゃない。来るなら幹事長が来なさい」と。「そんなこと言わないで、今までのお付き合いじゃないですか」って言ったら、「君はね、そういうとこは勉強しないといけない」って言ってね。

今野記者:あ、伊吹さんらしいです。僕は伊吹番をやっていたので、よく言われました。京都の方だから非常に作法をね

遠藤氏:国対というものは表では存在しないんだ、と。

今野記者:「インフォーマルだ」と言うんですよね。

遠藤氏:あれ言われたらなかなかショックだよね。つらかったけど。

今野記者:誤解なきように説明すると、国対委員長っていうのはものすごい国会の法案の順番とかどれをどう扱うかを決めるから、ものすごい大きな権限を持ってるんですけど、各政党に紐づいてる組織です。国会の中で例えば議長とか副議長とか議運委員長みたいに国会の中の役職じゃないんですよ。

MC水内記者:フォーマルな委員会ってわけではないですよね。

今野記者:権力と権限は大きい。だけど国会ではインフォーマルだから。

遠藤氏:党の代表は幹事長なんです。確かにね、院内に登録するのは幹事長名で登録するんです。だからそういう正式に表から来るんなら幹事長が来なさい。インフォーマルはダメと怒られて、もろくも陳情があの消えてしまった。与野党の調整のお願いしたんですよ。でもこれは、国会的には幹事長がする仕事じゃないです。国対委員長がそのためにおるんで、その凸凹を穴埋めしたり、角が立っているのを丸めたりするのが僕らの仕事


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