
2026年7月26日に公開された「選挙ドットコムちゃんねる」では、高市総理のSNS投稿をめぐり、国民民主党の伊藤孝恵参議院議員とMCの今野忍記者が議論を交わします。総理の暮らしを支える公的サポートの必要性やSNS発信の戦略、停滞する国会改革の現状とは?
伊藤氏:高市総理が寝てないとか家事をしているという投稿に、あんなに批判をする。それと、集中審議などに十分応じていないことや、色々な立ち振る舞いのことを繋げて批判するというメンタリティは我々にはありません。
でも、総理の24時間をどう使っていただくか、総理の1分1秒っていうのを国益に資するものにしていくかっていうのは、野党の仕事でもあるわけです。
多分、今野さんのご発言のような、「ハウスキーピングだったり料理人だったりを公邸に」ということを、自民党は言い出せないと思うんですよ。野党に「そんなの税金だろう」って言われちゃうと思って言い出せない。
そんなこと言う人いる?……いるかもしれない。だから、我々が言おうと。具体的に何がボトルネックなのか、実現するためにはどのくらいの費用がかかるのか、その費用は本当に国民の理解を得られない額なのかというところを試算してみようという話になりました。
「私がやります」「僕がやります」と言ってくれて……国民民主党の若手、最高だなと思って。

MC今野記者:ありがたいですね。この投稿を知らない人もいると思うので説明すると、高市さんがXで「いつも睡眠時間が0から3時間のところ今日は5時間寝られたのと、アイロン掛けとお風呂掃除ができました」っていう投稿をしたのを見てね、僕は論点をいくつかに分けました。
ひとつは、健康管理と危機管理として良くないということ。
もうひとつは総理の私的サポートが全くない状態が、日本という国家としていいのかという点。ホワイトハウスには料理人やメディカルスタッフが100人いますからね。トランプさんがボタン一つ押せばダイエットコークが出てくるなんて都市伝説もありますけど(笑)。
そういう、100人のスタッフがいるチームと、土日は兵糧攻めなんていわれるけど料理人もハウスキーパーもいない状態。「雇えばいい」というけれど、警備の問題もあるし、民間の家事代行サービスに登録している人が来たら、セキュリティクリアランスはどうするのかと。
警察もすごく嫌がると思うんですよ、民間の家事代行を入れたら。僕らが頼めば普通の人が来るけど、総理官邸・公邸に出入りできるとなったら、絶対に彼の国とかは何か仕掛けてきますよ。(中略)
だから、やっぱりちゃんと公的にサポートチームを作って、ホワイトハウスみたいに100人とは言わないけど、10人でもいいからね。料理をする人とか、お風呂掃除をする人とかがいたらいいんじゃないかな、というのをちょっと提案させていただいたんですよね。

伊藤氏:本当にそう思います。 私、予算委員会で総理のSNSの発信戦略について質問したんですよ。まさにホワイトハウスだったら、トランプ大統領は好き勝手やっているとみんな思っているけど、そんなことはなくて、めちゃめちゃガチガチの戦略チームがいるわけじゃないですか。
MC今野記者:そうですね。戦略チームはあるけど、勝手にもやってますけどね(笑)。
伊藤氏:勝手にもやってますよね(笑)。 でもそれこそマッドマン、狂人戦略というか、「何を言い出すかわからない」というのをもって、外交上・軍事上のパワーにしている部分も含めて、本人も好き勝手やっている中に戦略があったりする。
「高市総理にはそういうチームだったり戦略だったり、発信方法についての知見というのがあるんですか?」という風に聞いたんですよ。
だから今回の発信もそうですけど、「誰に何を感じてほしくて発信したのかな」と。例えば国民に「頑張ってるね」と思ってほしかったのか、自民党に「私を守ってよ」と発信したかったのか、私には分かりません。
けれども、そういうことも含めて、SNSの発信戦略や、総理をそんな孤独にしてしまう今の状況がどうなのかなと。兵糧攻めというのはもうみんな知っている話です。
MC今野記者:料理人がいないし、コンビニも行けないですしね。
伊藤氏:そう。コンビニもSPがついてこなきゃいけない。そうするとSPもお休みがなくなる。 そして総理は仕事を人に振れないタイプ。もうね、これ私も耳が痛くて。

MC今野記者:あ、伊藤さん結構そういう……このテーブルの上の資料を見ても分かりますよね。「振れないタイプ」って一定数いるんですよね。
伊藤氏:もうね、私も本当に……振ればいいんです。振れない私の能力不足なんですけど。 それでもやっぱり「自分が寝なきゃこれもできる、あれもできる、これも学びたい、インプットしたい」という総理の質(たち)というか、性質・特徴っていうのも分かるので。
そういうのも含めて、ここに713人の国会議員がいるんだったら、総理のサポートみたいなところは政局とは別として、「我が国の総理の24時間」「我が国の総理の働き方・暮らし方」、ここに課題感を持つべきじゃないかと思うんですよね。
MC今野記者:そうですね。いや、そういう風に言ってくれる野党がいるのはやっぱ貴重ですよ。あれを投稿しても「ルンバとドラム式洗濯乾燥機があるんだからいいじゃん」ってつぶやく人もいますからね、某野党とか。
伊藤氏:だって、こんな私のような者でも、もう生きていくだけで精一杯で、化粧もできない、服着るだけで「本当、今日私頑張った」っていうくらい大変ですよ。
MC今野記者:お子さんのお弁当とか作ってたしね。(中略)
伊藤氏:お弁当もね、夫と協力と交渉を繰り返しながらやっておりますけど。
とにかく、良い政治を作るには与党だけでもできない、野党だけでももちろんできない。与党と野党の共同作業ですよね。そのなかで良い政治のためには我が国の総理の生き方、暮らし方、働き方、かつ国会改革っていうのをやっていかなきゃいけないですよね。
そういう芽を摘むような国会の状況は実際あります。「答弁をしない大臣を縛り付けておくのはやめよう」と決めたのに、「総理が答えられなかったらどうしよう」ということで、結局張り付けることを与党からの要請で今やっていますから。
MC今野記者:そう、あれ誤解なんですよね。前は野党が全員呼んでいたんですけど、それをやめたんですよね。だけど今度は与党側がなぜか全員並べるようにしちゃってるんですよね。
伊藤氏:そう。それに、予算成立の際に「職権立て」を19回やりました。与党の委員長が、野党の合意がないまま委員会の日程を決め、予算審議を進めたということです。
せっかく今、大きな数を持っているのだから、国会改革をもっと進めることができるはずです。それなのに、職権立てを19回も行う、総理は予算委員会に出てこない、記者の質問にも答えない、そういうことで今、国会改革の芽が萎んでいますからね。
そういう部分ではものすごくもったいないです。総理は「ガラスの天井」を破った方ですから、「ガラスの崖」に立たないように与党の皆さんはしっかりと守ること。
その結果、良き議論ができるように、良き国会になるように、というのを我々野党の立場からも提案をする。政策のみならず、そういう今野さんの発信に触発されて、提案をしていきたいと思っています。

MC今野記者:ありがたい限りです。つぶやいた甲斐がありました。 たまにね、「なんでこっちに行っちゃうんだろうな」っていう変な反応もあるんで(笑)。誰とは言いませんけど。(中略)
でも本当、辺野古の問題は引き続きやっていくべきで。それから、今の高市さんの自民党があって野党があるんですけど、高市政権は参院の価値観とか道理をわかっていたほうが政権全体がうまくいくし、それが日本の為になる。
この前の投稿に関しては賛否両論あります。一国の総理の危機管理としてはあまり適切だったとは言えないかもしれないけれど、そこで終わるんじゃなくて、総理の私的部分に公的なサポートがないことへの問題提起としては、意味があったんじゃないかなと思いますね。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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