7月23日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、YouTube上の政治トレンドに関する独自調査結果を紹介します。このコラムでは、調査結果のポイントとともに選挙ドットコムの鈴木邦和編集長による「一口解説」、そして選挙芸人・山本期日前氏の着眼点「期日前Eyes」をまとめてお伝えします。

【調査概要】 選挙ドットコムが調査した政治系チャンネルの動画や、選挙関連キーワードで検索した際に出てくる動画データのうち、タイトルに各政党キーワードが含まれる動画を取得し集計。 動画公開日:2026年7月13日〜2026年7月19日、データ取得日:2026年7月20日

7月13日〜7月19日の政党別関連動画再生数&ポジネガ分析のポイント

  • 高市総理関連はネガティブ割合が爆増: 先週に引き続き、高市総理関連のキーワードではネガティブな動画の割合が急増し、ポジティブ動画の約4倍に達するという衝撃的な結果となりました。ネガティブ動画の再生数自体は高水準(約827万回)を維持している一方、これまで動画再生を牽引してきたポジティブ動画の再生数が約769万回から約228万回へと激減。世論調査での内閣支持率下落と連動するように、YouTube上でも厳しい視線が向けられています。
  • 高市総理関連と自民党関連の批判の二大要因は「消費税減税」と「皇室典範」: ネガティブ動画の主な要因となっているのは、消費税減税をめぐる公約とのギャップや国会運営に対する批判です。さらに、今週は皇室典範改正に関する議論をめぐり、リベラル層だけでなく、これまで高市政権を強力に支持してきた保守層・参政党や日本保守党など他党の支持層からも批判が噴出。二方面からの挟み撃ちにあう形でネガティブな割合が跳ね上がりました。
  • 参政党関連が2番手に急浮上: 参政党が2番手に躍進し、同党の梅村みずほ参院議員や安藤裕参院議員らによる国会討論や、党首討論の切り抜き動画が大きく再生数を伸ばしています。参政党が安定的に再生数を維持している要因については、配信活動を継続してきた神谷宗幣代表個人の支持層の厚さ、衆院選を機に高市政権に対峙する姿勢を鮮明にしている点などが作用していると考えられます。
  • れいわ新選組・山本代表の辞任劇が再生数押し上げ: れいわ新選組は山本太郎代表の辞任表明やスピード違反問題などの影響で、前週から引き続きネガティブ寄りのコンテンツが上位を占めました。今月末のれいわ新選組代表選挙後には党名変更も予定されており、今後の動向も注目です。

鈴木編集長の一口解説

保守系野党支持層の離反がポジネガの構造を変えた

今回のデータで注目すべきは、政治系動画全体の再生数が落ち込む中で高市総理関連動画のネガティブ動画の再生数だけが減っていないという点です。鈴木はYouTube分析と内閣支持率の調査結果をかけ合わせた分析を示します。これまで高市内閣の支持構造は、自民・維新の支持層だけでなく、国民民主・参政・日本保守といった保守系野党の支持層(8〜9割が支持)が「2階部分」として強力に支えていました。しかし、消費税減税の扱いや皇室典範をめぐる対応により、この保守系野党の支持層における高市内閣支持率が3〜4割にまで急落しています。YouTube上で非常に強い発信力と回遊力を持つこの層が批判側に回ったことで、ポジティブ動画が一気に減少し、ネガティブが圧倒する事態が起きていると考えられます。

期日前Eyes

党首討論を経てもポジティブが戻らない異例の事態

かつて党首討論が行われた週は、高市総理にポジティブで、野党にネガティブな切り抜き動画が大量に作られ、再生数を伸ばすのがお決まりのパターンでした。しかし今週は、党首討論があったにもかかわらず高市総理に関するポジティブな動画が全く伸びず、ネガティブ優位のまま推移しています。クリエイター側も視聴者側も潮目が変わったと感じていることが伺えます。

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選挙ドットコム編集部

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