SMAP解散に隠れてSEALDs解散!若者たちの15ヶ月に渡る戦いの日々を振りかえる
2016/08/15
7月1日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、衆院選で巨大勢力を形成した与党に対し、野党は審議拒否をして徹底抗戦をする緊迫の国会闘争、先を読んだ水面下での与野党の思惑をMCの政治ジャーナリスト・今野忍記者と産経新聞編集長の水内茂幸記者のダブル政治記者が紐解きます!
MC今野記者:今年も半分が過ぎ、2月から始まった国会も7月17日までなんですよね。
水内記者:そうなんですよね。今日国会に行ってきたんですけど、野党が審議拒否の状態で結構緊迫していると感じました。
MC今野記者:現状だけ説明しましょうか。7月17日の国会会期に向けて、自民党と日本維新の会の与党対、中道改革連合、 国民民主党、参政党、日本共産党などの野党、 与野党対決ってのはこの7月17日に国会が閉じるまであと2週間ですからね。終盤になると、割と緊迫してくるんですよね。政府提出の法案がまだ17本残っているんですよ。17本残った状態で残り2週間とかになると緊迫するんですよ。駆け引きが始まって、17本全部を終わらせられるか終わらせないか。野党は数では勝てないから遅らせることで、与党から何かをもらおうとするんだよね。要は野党の言い分を少しでも吞ませようとするけど、決断としては会期延長をするかどうかだよね。通常国会だと会期を1回延長できるから。今、その攻めぎ合いをやっている状態で、与党の方から議員定数の削減法案と副首都法案っていう自民と維新の連立合意で去年できなかった2本をどうしてもやるんだと言って、この法案を出した。野党は反対する。
水内記者:しかも、その出し方がね。みんな反対するのでと言うんだけども、審議をどんどん前に進めたいということで、我々の業界でよく「吊るしをおろす」と言うんですけれども「吊るし」というのは、国会に法案が出てくると、議院運営委員会というところで、ま、この法案をそれぞれの所管する委員会に付託するって言うんですけど、これを吊るしをおろすといいます。付託したところで審議が始まります。
MC今野記者:吊るされている状態だと、要はペンディングされてるから何も起きないわけですね。法案を出しても委員会にパス(付託)されないと、審議は始まらない。
水内記者:野党はまだ反対しているんだけど、もう自民と維新だけで多数決で採決してこれを各委員会におろした。 これに猛反発をしている。
MC今野記者:よくいう、職権というやつですよね。委員長の職権で、委員長も与党だからね。
水内記者:委員長の職権でやったことに猛反発して、こんなのやっていられるかっていうので全部ボイコットになっているということなんですよね。
MC今野記者:本当に自民党がみんな賛成かどうかは別として、自民が維新との約束だと言って出した法案は衆議院の議員定数削減ですよね。現在の定数465人から比例だけ45減らすんだと。その減らし方とか選挙制度は1年間考える。ただ、1年間考えて決着かなかったら問答無用で、比例だけで45減らしましょうっていう法案を自民と一緒に出したんですよね。副首都法とこの二つを出されたことよって野党はその二つを審議しませんと拒否していて、堂々巡りになった状態です。野党はこれ以外の皇室典範も含めて一切の審議をボイコットするんですよね。
水内記者:野党の言い分だけ言うと、例えば定数削減なんかは民主主義の基本的なルールなので出す前に、与党と野党で話し合って大まかな合意ができてから普通は出すものなのに、それはなく、いきなりドーンと今出してきた、というのが野党側の言い分ですよね。自民とか維新側からすると衆議院の選挙制度協議会とかいろんなとこで話し合ってもしていた。でもなかなからちが明ませんねと。でも、1割削減するのは、この前の2月の衆院選で自民と維新が掲げて大勝したわけだから、これは実現しなきゃいけないだろう。話していてもらちが明かないんだったら出しちゃいますよ、っていうのが自民と維新の主張。
MC今野記者:そうですね。国民民主党の玉木雄一郎代表は民主主義の根幹、ルールに関わることを強行的におし進めることは認めることはできません、さすがにひどすぎるじゃないかという意思表示をしているんだと言っています。法案として許せないのはこの二つだけだけど、全部止めることで徹底抗戦という意思表示をしているということですね。
水内記者:政府与党に対して、うちらはもう全く受け入れられないんだよと、国会用語でいうと「寝る」ということです。
MC今野記者:世の中で言う、いわゆる「ボイコット」「サボタージュ」ってやつです。ボイコット。一応、野党の皆さんの名誉のために、皆さんに誤解なきように解説します。「サボタージュ」とか「ボイコット」って言うと、もうお前らボーナスもらって夏休みかと思う方もいるかもしれなけれど、国会にはいるからね。国会用語では「寝る」って言うんだけど、審議拒否してるからといってディズニーランドに行ったりはしないわけです。国会にいて、他の仕事をしたりしています。
水内記者:6月30日の副首都法案を審議する委員会で「空回し」と言うんですが、要は与党の議員だけ出席して、野党の審議時間を消化するために与えましたよという、シーンとした感じの時間があります。
MC今野記者:静止画みたいなね。 委員会を開いて、与党の(質問)時間が終わって野党の時間を消化するために開いたままにする。(中略)ややこしいのはさ、今、与党対野党で全面戦争になってるけど、 普段ならね、(野党といえば)中道改革とか立憲とか共産だけだったけど、今回国民民主党と参政党も野党側なので、全野党の国対委員長会談とかやってるんだよね。
水内記者:そう、そう。 今日の生々の動きなんですけども、 一応、森英介衆院議長が与野党の幹部を呼んで、仲裁に入った。ここで審議入りできるように互いが努力をしなさいみたいな感じのことを言い、 そこの中でおそらく与党で一案考えてるのは、来週の月曜日かな、参議院の決算委員会で総理が質疑に応じることで「起き上がる」、これも国対用語ですが。
MC今野記者:審議拒否して「寝てる」状態から「起きる」といいますよね。つまり正常化を狙うわけでしょ。
水内記者:プラス今国会の中で取材して聞いたのは、党首討論のようなものをもう1回やってもいいとかそういうことは言ってるみたいです。 それで野党は起き上がってくるのかもしれないですけども、ここでもう一つポイントがあります。衆議院で与党が賛成多数で法案を可決してドンと参議院に送ったとする。ところが、参議院では自民と維新で議席が足りないので通りません。みんな反対しているから。
通らないけれども、与党には実はもう1個、『伝家の宝刀』があって、参議院で否決された法案は衆議院に戻して、3分の2以上の賛成があれば再可決できる。
MC今野記者:過半数よりはハードルが上がるよね。本来なら使えないはずなんだけど、 今は自民党だけで2月にバカ勝ちして衆議院の3分の2をもっている異常に強い状態だから再議決できるんだよね。
水内記者:だけど、野党もやっぱりバカじゃない。審議して否決されると再可決になっちゃうので、 参議院で吊るしっぱなしにします。 吊しっぱなしにして7月17日の国会の会期末まで行くと廃案になります。
水内記者:時間切れですよね。だから3分の2を使えばいいじゃんって簡単に言うけど、実は使いづらいんだよね。参議院に送って、 吊るされちゃって、そもそも野党は審議しませんと「ボイコット」されちゃったら参院は少数与党で野党が強いから立場が逆転するんですよね。参議院では7月17日まで吊るしとけとなったら、議決されないから衆議院に戻せないんだよね。
水内記者:こうなった時に、 じゃあこれで廃案になっちゃ困るということで、与党には『伝家の宝刀』がもう1個あります。法案を参議院に送った後60日経っても結果が出ない時は衆議院に自動的に法案を戻して議決できる「60日ルール」があります。
MC今野記者:予算案が30日、 その他の法案は60日になっていますよね。
水内記者:だったら、衆議院をもう送らせて、7月17日の会期を60日も適用できるようにドカンと伸ばそうぜっていう話が今出てきているわけです。
MC今野記者:当初は絶対やりたくないだろうと言われていました。高市さんが中傷動画の問題も出たりして、国会に呼ばれるのをすごい嫌がっているんじゃないかという話だったんだけども報道した社の方が一部動画削除とか撤退したりして、あんまり筋が良くないんじゃないかみたいな話になって、ちょっと下降気味だから、高市さんの方も予算委員会に応じるとか言ってきている。会期延長って今まではないだろう、国会で追及されたくないだろうと言われてきてたけど、追及の材料がちょっと弱くなってきたこともあって、どうもそれよりは自民と維新の約束を果たす(という流れになってきた)。 自民党の中を取材してもあんまり賛成の人がいないけど、官邸がとにかく頑なだっていうね。
水内記者:これ取材すると、やっぱり高市さんって仁義を通したい、維新に約束したことだから守りたい、と世の中に約束したことは守りたいと消費税もそうなんだけれども(中略) 60日というのでも良いんではないかていうのが官邸発の話で結構出始めてます。
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