
6月13日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)の舞台裏を慶應義塾大学総合政策学部教授の神保謙氏にMCの政治ジャーナリスト・今野忍記者が伺いました。小泉防衛相の答弁は「パーフェクト」だった?そのポイントとは?
MC今野記者:5月の終わりに「シャングリラ・ダイアローグ」と呼ばれる「アジア安全保障会議」がありまして、結構ニュースになりました。

小泉(進次郎・防衛大臣)さんが出てきて、ヘグセスさんに「ピート」と質問してみたりとか、色々とニュースになりましたね。中国が「新型軍国主義」という言葉で、定型的な日本の批判をしたのに対して、小泉さんが反論したんだよね。「核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が、そのいずれも持たない日本を新型軍国主義と呼んでいるとしたら、おかしいと思いませんか」と。この時、現地に行かれていて、この場にもいらっしゃったんですか?
神保氏:いや、シャングリラ・ダイアログの歴史は2002年からなので長い歴史を持つんですよね。私は2005年からほぼ毎回出ているので、コロナの時の2〜3年は開催しなかったんですが、17回くらい出ています。たぶん日本国籍というか、日本人で最もこの会議に出ている人だと思います。だからもう「シャングリラおじさん」ですよ(笑)。

MC今野記者:僕も2014年と2015年に2回行っているんですよ。多分、そこで神保さんにお会いしてて、まだ黒江(哲郎)さんとかが防衛政策局長の時代かな。
神保氏:この歴史の中で、日本の防衛大臣というのは常にリスペクトをされて、目立つセッションで発言をするんですけれども、今回の小泉防衛大臣は、スピーチだけではなくてQ&Aも全部英語でやったんです。過去に英語でのスピーチだけはやるという例はあったんですが、これは初めてです。原稿を英語で読むというのは、ある程度嗜みがある人であればできると思うんです。しかし、Q&Aを台本なしにこなすというのは、国際会議に出たことがある方なら分かると思うんですが高度なコミュニケーション能力が必要です。ましてや安全保障なんですよ。そこで使う言語、専門用語、振る舞い、そのすべてが問われると思いますが、私の見るところ、今回の小泉防衛大臣の英語は、単に英語だけではなく、英語によるコミュニケーションがほぼパーフェクトでした。
MC今野記者:パーフェクト! すごいね。神保先生のお墨付き、パーフェクトが来ましたね。環境大臣時代に「セクシー」って発言した頃とはえらい違いだと。
神保氏:私も彼の以前のパフォーマンスがどうだったかについてはあまり詳しいわけではないんですけど、例えばゴールデンウィーク中の外遊で、小泉さんはワシントンD.C.に行かれて、現地のCSIS(戦略国際問題研究所)などのシンクタンクでスピーチをする場面を見たことがあるんです。でもその時に比べても、大変洗練された英語で、しかもね、色々とチャーミングだったんですよ。
例えば、一緒にパネルに登壇した中に、オランダの副首相兼国防大臣のディランさんという女性の方がいらっしゃっいました。実は、サッカーのワールドカップにおいて、日本とオランダが初戦でぶつかり、かつ、そのディラン氏が今度6月に訪日するまさにその日が、ワールドカップの初戦の日なんですよ。
だから、そのディラン国防大臣からは「ワールドカップで私たちは絶対に勝つけどね」みたいなことを演説で言われたんです。それに対して小泉大臣は答える形で、「この全体のセッションは『地域における緊張を管理する』というテーマですが、私とディランさんの間にも今、緊張が生じているようです。だけど、これは管理できると思います」と言ったり、あとは「6月に訪日した際にも、もしどのようなワールドカップの結果があったとしても、常に私は対話のドアはオープンにしています。キャンセルはしません」と言ったんです。このやり取りを通じてみんなが笑うわけですけれど、でもここに隠されたメッセージは、対話のドアをオープンにしても対話することができない中国に向けられているわけですよね。この辺りの、反射神経として、何を多くの聴衆に伝えるべきかということが、やっぱり理解できるのはさすが政治家だなと思いましたよね。

MC今野記者:その辺のスピーチの上手さがあるわけだ。やっぱりさすが小泉さん。今話に出ていたアジア安全保障会議、通称「シャングリラ・ダイアローグ」だけど、僕も行っていたから分かるけれど、シンガポールのシャングリラホテルでやるからシャングリラ・ダイアローグと言うんだよね。ダイアログだから「対話」。今年(2026年)だと44カ国くらいが来たかな? かなり多くの国の防衛大臣と、神保先生みたいな各国の有識者、あとはジャーナリストというかプレスが集まるから、あれはすごい数ですよね。
神保氏:すごいですね。しかも、参加国の数が増えると、当然大臣だけじゃなくてお付きの人がずらっと来るじゃないですか。その人たちの席を確保するにあたってジャーナリストとか学者の割り当てというのは、どんどん今減っているんです。だから今回、学者として日本から参加したのは、多分私だけじゃないかなという風に思います。そもそも枠がもうなくなっちゃっていて。私自身はIISS(国際戦略研究所)といろんな仕事をしなければいけない関係にあるので、1月に開催される「シェルパ会合」という、このシャングリラ・ダイアログ全体のアジェンダをどういう風に組むかという企画会議から参加しているんです。
MC今野記者:シェルパってあれですよね、いわゆるG7とか色々な国際会議で、プレジデントが来る前に、事務方のトップレベルの人たちが集まって論点整理を先に行う会合のことですよね。
神保氏:10年前に僕が行った頃は、結構ジャーナリストとかアカデミアの方々が参加する会議というイメージだったんですけど。
MC今野記者:僕も10年前に行ったときはそういうイメージでしたね。
神保氏:今は相当オフィシャル、つまり各国の国防省や軍関係者がほとんどで、全体の7〜8割を占める会議になっています。
MC今野記者:どちらかというと、だから本当に国際会議に近い。僕が行った頃はまだ、サロン的なイメージなんですよね。僕は朝ご飯を黒江(哲郎)さんと一緒に食べていたし。あそこ、朝ご飯がめちゃ良いじゃないですか。
神保氏:そう、そういう関係を作れる場所なんですよね。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
選挙ドットコムちゃんねる、ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
6/18告示・7/5投票の滋賀県知事選挙!
あなたと考えの近い候補者をたった3分で診断
【有権者の心に響く第一印象を。選挙ドットコムで、あなたの情報を掲載しませんか?】
選挙ドットコムの政治家情報ページには、顔写真やSNSアカウントへのリンクなどを完全無料で掲載いただけます。
有権者の皆さまにとって、こうした情報は候補者一人ひとりを知るための大切な第一歩になります。
ぜひ、あなたのページを充実させて、有権者の皆さまとの距離をぐっと縮めてみませんか?
情報掲載をご希望の際は、こちらのフォームよりお送りください。皆さまからの情報をお待ちしております!
※申請は「政治家・候補者本人」または「政治家・候補者本人から承諾を得ている方」に限ります。承諾がない場合は掲載できませんこと、予めご了承ください。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします