
5月30日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、自由民主党の村井英樹衆院議員がゲスト!岸田政権下で内閣官房副長官や首相補佐官を歴任した経験から、総理大臣の過密スケジュールや前例を重んじる永田町の風習を明かし、日本の”最高指揮官”の持続可能な環境作りの必要性を語ります。
村井氏:これ、全部が全部すべてダメということではないんでしょうけど、各地の名産品を総理に持ってくるというのも、結構時間がかかるんです。
MC伊藤:よくニュースとかでも流れたりしますよね。
村井氏:フルーツを持ってきて、総理が「ジューシーです」みたいな(笑)。それはそれで、もちろん重要なことだと思いますし、PRにもなって季節を感じていただくという意味もあると思います。でも、やっぱり「〇〇県がやっているからには、うちの県も」となってしまうんですよ。

MC伊藤:みんな総理のところに来たくなっちゃうわけですね。
村井氏:そうなんです。そうすると「あれも、これも」と、どんどん数が増えて、いまやもの凄い数になっています。ニュースになっていないものも含めて。かつ、それを効率化しようとすると、例えば「〇〇総理の時代は受けていただいていたのに」みたいな話になってしまうんですよ。「△△総理はこれを大切に思っていらっしゃらないんでしょうか」とかを言われると、「ではどうぞ」となってしまうんですよ。
MC伊藤:悩ましい…。そういう名物PR系の仕事も含めて、結構な頻度で来るものなんですか?
村井氏:ありますよ、月何件かは。PR系だけじゃなくて、どこかの首長さんがいらっしゃるとか、そういうことも含めば、もちろんそう言えますね。
MC伊藤:確かにいらっしゃる方の気持ちは分かるし、総理としても受けたい思いはあるんでしょうけど、やっぱりどこまでそうするかという「線引き」をしていかないと、無尽蔵に受け続けなければならない。

村井氏:そうなんですよ。そこを結構やらなきゃいけないんですけど、私自身、そこはやりきれなかったなという思いがあります。他にもあるんですよ。例えば、国会議員がよく政策の提言書などを持って総理のところに行って、説明して一緒に写真を撮る、というのがあるじゃないですか。別にこれもね、大切なことだと思うんですよ、私。党で今こういう議論をしていてこうです、という重要なことを総理に伝えるのはもちろん重要です。ただ、これも「あれもこれも」になってしまうと、やっぱり総理の時間が取られてしまうということになるんですよね。そういう意味で、総理大臣の時間というのは24時間、限られている中で、どう時間を使ってもらうのが一番国益に資するのか。これは1回、国民レベルで真剣に考えた方がいいんじゃないのかなと思っています。
(中略)
村井氏:基本的にですね、総理大臣というのはどこに行っても主役なんですよ。
MC伊藤:そうですよね。なかなか脇役になることはないですし、姿を見せられたら「わあ!」となって、皆さんスタンディングオベーションになりますよね。
村井氏:そうなんですよ。どこに行っても主役なんです。だから、気が抜けないんですよ。
MC伊藤:常に見られている状態ですもんね。
村井氏:お会いする方々にしてみれば、総理に何て言ってもらえるんだろう、というのがもの凄い大イベントなわけですよ。なので、受ける側(総理)からすると本当に気が抜けない。ですから、本当に疲れると思います。もちろんね、だんだん慣れてもくるんでしょうけど、そういう中にあって、常に頭をフル回転させている時間がほとんどなわけです。その中にあって、やっぱりふっと一息置いて、もちろん休息という意味もありますけれども、ゆっくり「ちょっと待てよ。今、経済はどうなんだっけ、外交はどうなんだっけ、社会保障はどうなんだっけ」ということを、ふっと考える時間をできるだけ作るということが私は重要だと思っていました。私自身もそういう時間を(官房副長官などの立場で)作ってきたつもりですけれども、やりきれなかったという自戒も込めて、今ここでお話をさせていただいています(笑)。
MC伊藤:脳科学的にも、ふっと息を抜いて考える時間や休みが必要だという話はよくありますよね。タイムマネジメントに興味がある方も多いと思いますが、政治家になれば、目指すべきは総理の座、ということで目指されると思うんですけど、「思った以上に忙しすぎる」というのは、ギャップが生まれやすい部分になるのでしょうか。

村井氏:歴代の総理でもおっしゃっている方がいますよね。「総理大臣になって、こんなに忙しくて大変だと思わなかった」と。まさにそういうことなんだろうと思いますね。しかも、皆さん怖くないですか? 睡眠時間が数時間の、国家の最高指揮官にこの国を任せているんですよ。
MC伊藤:そうですよね、だから今、高市(早苗)さんの睡眠時間が出るたびに、皆さんから「休んで、休んで」というなお声が上がりますもんね。
村井氏:でも、皆さん「休んで休んで」と言いながら、「ただし、これだけはやってください」と自分のことは言うんです。
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