活動家目線で語る文脈は変わりつつあるーー石戸諭氏が文学の世界から斬り込む沖縄の潮目とは?

2026/06/10

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選挙ドットコム編集部

6月9日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、9月13日投開票の知事選が近づく沖縄県の最新ニュースをノンフィクションライターの石戸諭氏とMCの選挙芸人・山本期日前氏が解説します!辺野古沖事故から芥川賞作家の在宅起訴へと続く沖縄の文脈の変化とは?石戸氏が文学の側面から斬り込みます。

石戸氏:全然関係ないと思われるかもしれないけど、俺は今日地味にトピックとして結構ここが最近沖縄的に重要だったのは、小説家繋がりで言うとね、豊永浩平さんというまだ20代前半の若手の書き手・小説家で、『三島由紀夫賞(三島賞)』を取りました。多分、次は『芥川賞』とかも狙えるぐらいだと僕は思っている。この人は沖縄生まれ沖縄育ちで、琉球大学在学中から書いている。沖縄系の作品を書いていて、その中身はすごくいい。『三島由紀夫賞(三島賞)』を取ったニュースは地元紙で話題になっていた。

MC期日前氏:結構政治的な内容なんですか?

石戸氏:うーん……ド真ん中って感じではないけど、そこかしこに沖縄の戦中戦後とか、米軍基地とかっていうのはちゃんと出てくる。

MC期日前氏:そこは切り離せない。

石戸氏:文学なんだけど、そういう意識をちゃんとやっぱり彼らは持ってるよね。インタビューでも言ってたけど、沖縄の伝統を汲みつつ、ポップカルチャーとかを取り入れて、また違った作品を書きたいというようなことを言っている。文化は重要で、どこかで影響してくるものよ。と、僕は思ってるんですよね。

文学の繋がりで、ここ最近のトピックで言うと、沖縄の文学の代表者は、沖縄在住で社会運動に関しても大きな影響を与えていたというところで言うと、一番は先日在宅起訴された芥川賞作家の目取真(めどるま)俊さんです。目取真さんは、沖縄の中では単に作家というわけではないんですよ。活動家なんですよね。ある意味、運動家であると同時に、運動するオピニオンリーダーなんです。

MC期日前氏:象徴のような存在ですか?

石戸氏:そうです。メディアが必ず話を聞きに行く。

MC期日前氏 :ああー!

石戸氏:キャンプ・シュワブのゲートの前で抗議運動をやっている。そこに目取真さんがいるので、話を聞きに行くわけです。

MC期日前氏:例えば、まだ政治家になる前、原発問題をやっていた頃の山本太郎さんのような感じですか?

石戸氏:少し違います。目取真さんの言っていることは、オピニオンリーダーなので運動の方向性も決めていくわけです。

MC期日前氏:意思決定のようなところですね。

石戸氏:事実上そのくらい、全体の空気に対して大きな影響を与えるという感じです。目取真さんは沖縄的に言うと、やはりナショナリストというか、沖縄に対してのアイデンティティが非常に強い人なんですよね。それは玉城デニー知事や翁長雄志さんとも少し重なるところがある。そういう部分をくすぐるタイプの人なのですが、やはり現地での抗議が全てで本土の人間に対しては「ぬるい」というようなことを言ったりもするわけです。「沖縄に対して思いを馳せていると言うけれど、だったらこっちに来い」と。「一緒に座り込みをやるか、あるいは活動家の支援を直接やりなさい」と言い切ってしまうくらいの、そういうタイプの運動家です。

でも、この人は今まで、例えば辺野古の立ち入り禁止区域までカヌーで行って抗議運動とかもやっていたんですよ。今回もそのキャンプ・シュワブ近くのフェンスを壊したっていう器物損壊罪に問われてるんだけども、そういうことも辞さないタイプなんですよ。でもね、これを今までどう取り上げられてきたかといったら、地元紙だけじゃなくて朝日とかの新聞もそうなんだけど、移設反対派が斬り込んでいくじゃないですか。海上保安庁によって「排除される」って書き方をするんですよ。海上保安庁からすれば、安全に工事が進むように「警備」をしているんですよね。それで、立ち入り禁止区域内に入ってきたら違法行為なんだから、それは警備の対象になるよね。

MC期日前氏抗議している人が主人公目線すぎる

石戸氏:そうなんですよ。っていうのが、今までのあり方だったんだけど、 多分これはもう変わってくると思います。やっぱり文脈が今変わりつつある。だから、抵抗運動だ、俺たちは排除されるんだという言い方が辺野古の転覆事故以降、多分もう通用しなくなるんじゃないかなっていう風に僕は見てる。 

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選挙ドットコム編集部

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