衆院選の公認をにらんだ代理戦か?萩市長選は新人と現職の一騎打ち!
2021/03/19
3月20日の公開の「選挙ドットコムちゃんねる」は社会民主党党首選のネット討論会を生配信!立候補した前参院議員の大椿裕子(おおつばき・ゆうこ)氏、参院議員で副党首のラサール石井(らさーる・いしい)氏、参院議員で現党首の福島瑞穂(ふくしま・みずほ)氏の3人が出席し、政治ジャーナリストの今野忍記者がMCを務め、今後の党勢拡大や政策に関する意見を交わしました。
(※候補者とMCの発言内容は要旨をまとめています)
MC今野記者:最初のテーマに入る前に、今日の日米首脳会談についての感想を率直に教えてください
大椿裕子氏(以下、大椿氏):最初のビックハグには驚きましたけれども、それと同時にですね、現在戦争を仕掛けている相手に対して、「世界の平和をもたらすのはドナルドだけだ」という風な発言があったことには大変驚きました。イランとか他国との関係性を悪化させる一言になりはしないかなと危機感を持ってます。
MC今野記者: 逆に大椿さんだったらどう言いました?
大椿氏: そうですね。「この戦争を停止することはできませんか?停止に向けて議論しましょうよ」という風に必ず言うと思います。
MC今野記者:ありがとうございます。ラサールさんお願いします。
ラサール石井氏(以下、ラサール氏):最悪の事態を考えると、だいぶまともだったなとは思いました。少なくとも、艦隊を出して自衛隊を出すっていう約束はしなかった。それは高市(早苗)さんのおかげというより憲法9条の歯止めのおかげだなと思っています。ただ「ドナルドだけだ」(という発言)っていうのは、練習して書いておかないと絶対言えないことだから一生懸命考えて言ったんだなと思いますが、当たってない。国際法に反する先制攻撃をし、160人以上の少女たちを殺し、その戦果を笑顔で話す人が世界に平和をもたらすとは思えない。
MC今野記者: ラサールさんだったら何て言いました?
ラサール氏:もちろん、派遣っていうのは日本国憲法があるのでできないということと、1日も早くこの戦争をやめて元のテーブルに戻りましょうということを提案します。
MC今野記者:ありがとうございます。福島さんお願いします。
福島瑞穂氏(以下、福島氏):私も「世界に平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルドだけだ」という(発言)のには驚きました。これは本当にブラックジョークではないけれど、全く真逆のことを言っていると思いました。というのも、トランプ大統領自身が国際法違反の攻撃を仕掛けている当事者ですから。「世界の平和と繁栄を壊しているのはドナルドあなたですね」と言うべきじゃないですか。真逆のことをしれっといえるのに驚きました。それと、こういうことを言うことが世界に対するメッセージとして間違っている。日本の総理大臣がこれを国際法違反だと思ってなくて、トランプ大統領を評価してるっていうのは、世界への衝撃ですね。
MC今野記者:福島さんだったら何て言いますか?
福島氏:どっちが悪かったかという議論ではなくて、例えば、とにかく停戦してテーブルにつくべきではないかという風に言うと思いますね。 私がもし総理大臣だったら国際法違反だと言うでしょうね。他の首相も結構言ってますからね。
MC今野記者:社民党の党首選が選挙戦になるのは13年ぶりです。私は記者として社民党を2回ほど担当したことがありますが初めてですね。なぜ今回の当選に立候補されたのか、どう社民党を立て直していくのかお聞かせください。まずはラサールさんから。
ラサール氏: 党首選をちゃんと選挙でやって、何よりもメディアに取り上げてもらって社民党を活性化する、社民党を知ってもらうことが必要です。本当は5人くらい、若い人にも出てもらって、れいわ(新選組の代表選)みたいにしたかったけど、結果3人しか出なかった。それでも、お互い意見を言って選挙をすると、これから社民党が何をするか知ってもらうチャンスになる。私はまだ入って8カ月ですけど、活性化することの方が大事だと思っています。社民党は社会党から80年続き、高齢化が進んで組織としてはちょっと硬直化している。現場には若い人もいるけれど、なかなか意見がうまく上に上がらないという声をよく聞くので、スピーディーさと風通しの良さを作りたい。
MC今野記者:社民党は過去2回の国政選挙でも国政要件は満たしたけれど、衆議院では議席を失うなど、勝ちとは言えない状況が続いています。福島さん、党首としてこの衰退の責任をどう感じているのか、また他の人に任せるのではなく今回も自身が立候補する理由は?
福島氏:確かに、選挙は厳しい結果で、衰退している責任の一端は私にもあると思っています。だからこそ社民党を立て直して頑張りたいと思っています。社民党が衰退した理由は色々あり、もっと発信や風通しを良くするとか、自治体議員を増やすなどしなければならない。そして社民党は2020年の立憲民主党への合流問題を経て「やっぱり必要だから」と残った。自治体議員も含めてかなり立憲民主党へ移った面もあります。しかし、その後の2022年参院選は2021年衆院選よりも得票数を増やした。だから、確かに衰退して議員や党員は減っているけれど、党員一人ひとりは頑張っています。今まさに、武器輸出や敵基地攻撃能力の開発が進み、憲法が破壊されていっている。そんな中で護憲の先頭に立ちます。生活面でも、防衛予算だけ上がって医療や介護、福祉、教育が圧迫されている。今こそ平和と社会民主主義の社民党の出番だと思っています。
MC今野記者:それでは、大椿さん、今回は国会議員ではない立場で党首選に臨まれています。その理由と、党の再生方針をお願いします。
大椿氏: 私は2年前も党首選に出ようと思ったんですが、断念せざるを得なかったことがありました。実質、選挙がない党は民主主義が衰退すると思っていたので、今回は絶対選挙にしたかった。私は非議員ですが、次世代を作る取り組みを真剣に考えなきゃいけないと思っています。私より下の世代をきちんと役職に就け、育てていく過程を先輩方に見守り・支えていただきたい。色んなところで高齢化が進んでいる中で、次世代をつくることができていないのが私の危機感としてあります。
政策としては、特にこの10年で喫緊の課題となるであろう労働と農業を社民党の重要な政策として打ち出す。特に、私は非正規労働者としてクビを切られた当事者で、非正規労働者2000万人、アンダークラス890万人と言われています。この方々にアプローチして支持を得られれば、社民党は(国政選挙で)7議席は取れるはずです。労働組合や労働問題に依拠してきた政党だからこそトコトン労働問題に軸足を立てて取り組みたい。
MC今野記者:社民党として今の『推し』の経済政策というと何か、それを選ぶ理由と実現性も含めてお願いします。
福島氏: 衆院選でも訴えた消費税ゼロと、公平な税制の実現です。法人税を累進課税制にするとか、公平な税制の実現をして税金の取り方と使い道を変える。軍拡予算ではなく医療・介護・福祉・教育に税金を使い、雇用も立て直す。非正規雇用の入り口規制をして正社員を原則にする、非正規雇用の待遇改善もする。安心して働き、そして望めば子供を生み育て、安心して年を取ることができる社会をやって、みんなを応援することが社民党の経済政策です。
MC今野記者:消費税ゼロをいきなりやるならば、社会福祉にかけている財源30兆円はどうしますか?
福島氏:財源は、公平な税制の実現で法人税や所得税の累進課税を元に戻すこと、大企業の内部留保600兆円への課税の3つを組み合わせ、あとは金融所得課税や税制を見直し、30兆円(の財源確保)は可能だと社民党は試算しています。
MC今野記者:ラサールさんお願いします。
ラサール氏: 「経済政策」という言葉は難しいので、皆さんの生活・暮らしを直接良くすることをはっきり見せていかないといけない。例えば、家賃が高すぎる。家賃補助を出す、法外な家賃をかけられないような目安をつくる、公共の建物(住宅)を増やすなどして家賃を下げることに特化したい。あと大学までの無償化。奨学金もゼロにしようとすると17兆円かかるのですが、奨学金を補助するとか、今返している人の税額を控除するとかして、若者の生活を地獄にしないようにしたい。このように、いくつか生活に特化した、国民の生活防衛政党にシフトしていかないといけない。
MC今野記者:大椿さんお願いします。
大椿氏: 経済政策を考える上でも、雇用の問題が一番大事だと考えています。非正規労働者が30年間増え続けている。つまり、本来正規で雇うべき仕事を非正規に置き換えたことで、まともに税金を納められない層を国が作ってきた。これから先、雇用の問題は国が最も議論しなければならない。安定した雇用を保証していく、非正規から正規へもそうだが、そもそも非正規雇用を増やさないようにする入り口規制の法整備が必要。非正規雇用で雇ってもいい仕事を限定的にしていく制度が必要だと思っています。雇用期間に定めのない雇用を増やしていくことは使用者の裁量でできると考えています。
MC今野記者:コメントでも多くご質問をいただきましたが、辺野古沖で痛ましい事故が起きました。法律的な問題も出てきていますが。
福島氏: 私も何度も船に乗ったことはあります。亡くなられた方には心から哀悼の意を申し上げます。今回のことで検証は必要ですが、沖縄での平和学習そのものが否定されたり、なくなったりしてはいけない。
大椿氏: 私も乗船したことがあります。ニュースに触れるたびに胸が痛いです。修学旅行として受け入れる以上、学校も受入れ団体側もより安全性には慎重である必要があった。特に、海上での安全性確保については反省すべきを反省し、改善しなければいけない。
ラサール氏: 建設中の辺野古基地は陸側からは見えない。だから(海に出て)見てもらいたい側と見たい側の気持ちで行われたと思うが、許可の問題などがあったのなら改善すべき。ただ、これをもって反対運動そのものを叩くという論調は短絡的と感じます。
大椿氏:私は次世代育成を大きなテーマに考えています。 若い党員も入ってくださっている中で、どう生かしていくのか、これまでの運動を次の世代につないで育てていくビジョンを福島さんとラサールさんに聞かせていただきたいです。
福島氏: 社民党は自治体議員で若い人も中堅も、女性も男性もみんながんばっている。だから社民党がもっと体力をつけて国政に送り出せる力をどう持つか。今回、私は増やす 育てる 未来へつなぐプロジェクトという党の改革案を作りました。 一つは社民党の底力をアップで、割と若い人とか、後継者という意味で新人になる場合もあるでしょうが、ラサールさんと話していて、全国11ブロックの全てでミニ政治スクールをやって、立候補したいなと思う人に来てもらい、 立候補につなげ、当選まで私たちが伴走して行くということで、様々な世代の自治体議員を作る。次世代や党を背負っていく人たちがさらに出る。それから若い世代による発信を応援するとか次世代の政策立案をしてもらう。
ラサール氏:世代交代というのは、急に空いたポストに若い人についしてもらっても難しい。「代行」とか「副」とかの役職をもっと若い人に。今ある社民党ユースを活用し、意見を取り上げ、人材を登用する。
大椿氏:党内に少ない40代や50代は「ロスジェネ世代」や「就職氷河期世代」ですごい社会の課題を分かっている世代です。だからこの世代を社民党の中でしっかりと生かしていただくビジョンを持ってもらいたい。それと、当選まで伴走という言葉がありましたが、私ここが社民党できてないところだと思ってるんです。 挑戦してくれた人でも簡単に通りませんよね。私も5回落選してますから。でも、こういう人をきちんと支えて伴走して議員にしていく。お金ももちろん必要ですが、ここを徹底しないと人は育たないと思います。党首からその言葉を聞けたので、是非実現していきたいと思ってます。
ラサール氏:大椿さんは労働問題のプロフェッショナルなので働いていただきたいです。どういう働き方のビジョンがありますか?
大椿氏:社民党は労働問題の中でも非正規雇用の人たちに向けた政策を手厚くしていく必要があると思っているんですね。非正規を増やした結果が正社員の労働条件の悪化や低賃金の固定化につながってきてると思うので、やはり非正規労働者の人たちに向けた政策を作っていく。そのためには全国の都道府県連合が毎月必ず町に出て労働相談を行うその姿をしっかりと見せて、そこから吸い上げてきた声を政策に反映していくという地道なことをしていかない限り、ここまで小さくなった社民党の信頼は取り戻せない。自分が仕事で干されてクビを切られた時でも相談しに行けばいいんだと思われる存在にもう一度ならなきゃいけない。
福島氏:私は社民党が本当に好きで社民党を残して大きくしたい。ラサールさんの思う社民党の良いところと伸ばすべきところを教えてください。
ラサール氏:良いことは言ってるんですよ。ずっと同じことを言ってるんです。ただ、「また護憲や平和だろ」、「もう聞き飽きた」とか、「もう分かったよ」とか。大事で当たり前のことで、ブレないのは素晴らしいんだけど、それをアピールしたい。社民党が素晴らしいのは間違いないので、社民党のことを考えるとちょっと胸がほっこりして、笑顔が出るぐらいの政党にしたいわけです。
今野: ありがとうございました。最後にお一言ずつ。
福島氏: 何としても党首に選んでいただきたいと思っています。というのは、これだけ憲法が破壊され、戦争や憲法改悪の危機がある中で護憲の先頭に立ちます。もう一つ、社会民主主義です。 ニューヨークのマムダニ市長ではないけれども 、民主社会主義で正反対にすると社会民主 主義ですよね。今私は安心して暮らせる社会を多くの人は望んでいると思うんですね。だから、そういう社会を全力で作っていきます。その先頭に立って頑張るのでよろしくお願いします。増やす、育てる、未来へつなぐ、社民党リブート。 社民党を改革して、社民党をもっと面白く、もっと楽しくもっと魅力的にして、たくさんの市民と社民党を大きくしていきたいと思います。政治を変えましょう。
ラサール氏: まだ国会議員なって8カ月でございますけれども、過去、俗に言う『タレント議員』という方いっぱいいらっしゃいますが、おそらく私が一番働いていると思います。真面目にやっております。 そして、もし私が党首になったら、おそらくですね、皆さんから大丈夫かという声も出ると思いますが、少なくとも、ものすごく変わったという感じにはなると思います。そのことが実は大事なんじゃないでしょうか。もちろん、この3人の誰が党首になっても、これまでやってきたことをやる、そして自分たちも頑張ることは変わらないのでありまして、とにかく社民党が大きく変わらなければ埋没してしまう。今 本当に変わろうとしてるということをお知りいただいて、注目していただきたいと思います
大椿氏:13 年ぶりに選挙戦になって私はとても嬉しいなと思ってます。やっぱりこの選挙っていうのはただ党首を誰にするかっていう選挙だけじゃなくって、社民党の党員もサポーターも、別に社民党に興味のない人たちも含めて、今ここまで小さくなった社民党を一体どうしたらいいんだと考えてもらう、議論する場を作ることが選挙の大きな意味だと考えています。
MC今野記者:立候補者の皆さん、ありがとうございました!
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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