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衆院選2026を前に、政党支持率が変動した理由は?新・第三極の影響は?最新意識調査のデータを基に解説!【米重克洋×鈴木邦和】

2026/2/1

選挙ドットコム編集部

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1月27日に公開された「選挙ドットコムちゃんねる」では、JX通信社の米重克洋氏と選挙ドットコム編集長の鈴木邦和が共同調査の最新データを基に衆院選2026の展望を徹底解説!政支持率が変動した理由は?政党間で票はどう動く?

内閣支持率ダウンも政党支持率アップ 高市総理の狙い通りだった?

MC選挙ドットコム編集長 鈴木邦和(以下、MC鈴木):JX通信社と選挙ドットコムの1月の共同調査で、高市内閣の支持率は電話調査で前月比7ポイントほど落ちていました。これは間違いなく有意な差で落ちていたのですが、他社の調査でも同じように高市内閣の支持が落ちていました。これはやはり総じて支持率が落ちているとみていいのでしょうか?

JX通信社代表取締役 米重克洋氏(以下、米重氏):そうですね。これはもう報道各社でかなり共通する傾向です。高市内閣の支持は下落局面に入ったということが非常に明確になったと思います。

一方で興味深いのは、同時に自民党の支持率が上がってきているということです。これは1週間前の私たちの調査ではまだそこまで観測はされていなかった。おそらく先週から今週にかけて起きた出来事の中で、支持率が上がる出来事があったということです。

これはやはり、高市総理の会見の効果だと思います。つまり高市さんが自分の進退をかけて「自民党に投票する」ということを高市支持層に事実上呼びかけた。これが高市さんを強く支持する層に対して効果があったということなのかなと思います。

MC鈴木:なるほど。これ、ちょっと整理をしたいんですけども、高市内閣の支持率は数ポイント落ちました。これは共同調査で高市総理の解散判断に対して反対・批判的な声が多いことがわかっており、そのことが内閣支持率の低下に影響しているのではないかと米重さんは分析していました。

一方で、政党の支持率は上がっているわけです。この「内閣支持は下がり、自民党支持は上がる」という構造は、どう説明するのがいいでしょうか。なぜ両立しているのでしょうか。

米重氏:これは高市内閣を「強く支持する層」と「どちらかと言えば支持する(弱い支持層)」の2つに分けて聞いているからこそ見えてくるものがあります。

まず、「解散判断への評価」を電話調査ベースで見てみると、「妥当だ」という人よりも「妥当ではない」という人が多い。でも、これは強い支持層と弱い支持層では全然態度が違うんです。

高市内閣を強く支持する層は、解散判断について「とても妥当」「どちらかといえば妥当」という回答の合計が7割近くに達します。一方で弱い支持層ではそれが3割に満たない。

つまり、高市内閣支持と言っても、「高市さんが好きで支持している」という強い態度の人もいれば、経済政策や減税、積極財政などの「政策に期待している」という人までグラデーションがあるわけです。

特に後者の人に関しては、解散判断にあまり納得がいっていない。それが「断層」として世論調査に現れていると言っていいでしょう。

では、なぜ政党支持率がこれだけポンと上がるかというと、やはり高市内閣の強い支持層が流れ込んでいる、ということが起きているからだと思います。

強い支持層というのは、他の政党支持層や無党派層にも一定数分布しています。こうした人たちが「直近の選挙では自民党に投票しよう」と態度を決めて回答している。だから内閣支持率低下と政党支持率上昇は決して矛盾しないんですよね。

MC鈴木:なるほど。内閣の「強い支持層」は我々の調査でも4割ぐらいいる。一方で自民党支持率は3割弱なわけで、内閣支持層の方が遥かに多いわけですよね。

高市内閣を強く支持する人たちが支持に回れば、政党支持率は上がっていく。一方で、解散判断に否定的な人というのは、傾向として「高市内閣を支持していない人」や「自民党にはあまり投票しない人」が多い。だからこそ「内閣支持が下がっても自民党の支持率が上がっている」という、左右で分かれた構造になっているということですね。

米重氏:そういうことですね。ですから、ある意味では高市さんの会見の狙い、つまり「内閣支持率は高いのに自民党の支持が低い」というギャップを埋めに行くことに全振りしたような内容だったと思うんですけど、それなりに合理的であったし、実際に結果に繋がっていると思います。

ただ、「弱い支持層(どちらかと言えば支持する層)」についても、ある程度説得ができる内容である方が、その後の伸びしろにおいては良いと思います。そういったメッセージが、今後の遊説や選挙キャンペーンを通して出てくるのかどうか。そこは次に注目したいところですね。

中道改革連合の支持動向 比例投票率は3割ほどが限界か

MC鈴木:野党第1党の中道改革連合の方を見ていきたいと思います。 「新党への期待」を聞くと、我々の調査ではおよそ3割弱が新党に対しては「期待をする・評価をする」と答えています。

この3割弱という数字はどう評価したらいいのでしょうか? 結構私の周りでも「思ったより高い」という人と「思ったより低い」という人で分かれていて、そもそも物差しが違うなと思うんですけど、米重さんはどう見てらっしゃるんですか?

米重氏:私は、最初に見た時の印象は「まあ、こんなものかな」という感じでした。高くもなく低くもなくというか、サプライズはなかったなと。

なぜ「そんなもんかな」と思ったかというと、この「中道改革連合」たる存在に対して期待している人ってどんな人たちなのかな、というイメージを事前に一応持ってはいたんですね。

MC鈴木:そのイメージというのは?

米重氏:まず、イデオロギー的に右か左かという対立軸が「中道改革連合」という党名に現れていると思います。要は、高市さんという極右的ポジションに対して「中道」という党名は「自分たちはそうじゃないんだよ」という相対的な表現とも取ることができます。

高市氏の立ち位置に対して強い問題意識を持っている人たちというのは、真ん中よりはおそらく左側の方に政治意識や考え方がある。そこが中道のメインターゲットの層。その上で、「新しい有力な野党ができることで『非自民』的な投票行動をする人たちの層」の存在を考えた時にですね、期待が4割を超えてくることは、まずないなと考えていました。

とはいえ、立憲・公明両党の支持率を計算したときに、期待が1割ということは、ありえない。その中間ぐらいだろうなと考えた時に、やはり2、3割ぐらいの数字が出ると想像ができるわけです。で、実際にその間に収まる数字が各社の世論調査からも出てきているので、実際にそういう結果だったんだなと。

調査の中身を見てみても、やはり新党を評価している人の特徴は、イデオロギーの自認が比較的リベラル寄りに集中しています。つまり「立憲も公明も支持していないけれど、中道改革連合には期待する」という人たちの中には、例えば日本共産党の支持層や、れいわ新選組の支持層、あるいは無党派層でもリベラル的な人たちが散らばっているんですよね。

ですから、リベラル的な人の期待を背負っているということと、それに加えて「非自民的な有力選択肢」を求めている人の合計で、この数字は大体説明できるという感じがします

MC鈴木:米重さんにちょっと突っ込んでお伺いしたいんですけども。 例えば現在、中道改革連合ができる前の我々の調査だと、立憲の支持率が10%、公明の支持率が5%前後で、合わせて15%ぐらいでした。それに対して、2024年の衆院選の比例得票率で見ると、立憲が21%、公明が11%ぐらいなので、合わせると32%ぐらいあるわけです。

要は「固まっている政党支持」に、いろんな無党派層などの期待が乗って最終的に32%ぐらいまで伸びているんですけど、今回のこの中道改革連合が、例えば現在の支持率17%ぐらいからここからさらに伸びるとしたら、その上限は今回の調査で出た期待値の28%とかそのぐらいになるイメージなのか。あるいは、これを大きく超えるポテンシャルはあるのか。それはどう見ていますか?

米重氏:今は、上限はこの「期待値(約3割弱)」だといえますね。これを超えるというのは、なかなか私の今のこの数字全体を見る感じではあまりしない、というのが率直なところです。

各党支持層の票はどう動く?米重氏の見解は

米重氏:これはですね、今までお話ししてきたようなことを総合して「今回の選挙では以前の選挙と比べてどういう票の流出入が考えられるか」ということを大きなところだけ矢印で書いたものです。 考え方としては、政党を自民党、中道、国民民主党や参政党などの「新・第三極」という3つのグループに整理しています。

今回の選挙に関しては、この3つの極で理解するのがいいかなと思っています。

MC鈴木:なるほど。

米重氏:これを軸に考えた時、自民党は先ほどお話ししたように無党派層の比例投票先でトップの支持を集めています。ここは多分最後まで変わらないでしょう。無党派層が選挙に行けば行くほど、基本的には自民党に流入するという、党にとってはプラスの効果があるだろうということですね。

ただ一方で、確実に抜ける票があって、それが「公明党の票」であると。連立を離脱して立憲と中道として組み直したわけですから、そういう意味では「公明票シフト」が起きていく。

MC鈴木:一方で、中道改革連合の方はどうですか?

米重氏:中道改革連合に関しては、立憲と公明が一緒になったことで、例えば原子力発電だとか安全保障だとか、色々な交通整理をしました。その結果「それは曲がりならん」と思っているリベラル寄りの支持者がいらっしゃいますから、そういった人たちが日本共産党やれいわ新選組、何か他の選択肢に抜けていく可能性もある。それを「一部が離反」という形で書いています。

MC鈴木:自民党から他の勢力へ、あるいはその逆の流れはどうでしょうか。

米重氏:今は参政党という、前の2024年の衆院選の時にはあまり存在感がなかった政党が、存在感をすごく増しています。やはりそういった層に対する「右派層の流出」というものもある。

一方で、「新・第三極」ですが、これらは元々、安倍政権の時に自民党を支持していたような層が、経済政策などで自民党を支持できなくなり、ここ数年で離れて受け皿になった側面があります。 今回、高市さんということで、そこから戻っていく層がいる。彼らの共通の特徴として「安倍政権に対してポジティブな評価がある」という点がありますから、自民党に帰っていく流れもあるよねと。

MC鈴木:中道改革連合と国民民主党党の間でも動きがありそうですね。

米重氏:そうですね。中道改革連合ができたことによって、非自民的な層の流出が国民民主党に対しても起きます。いっぱい候補を立ててますからね。 この全体の流れを表現したのが、今回の図になります。

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