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2016/07/19
7月20日に投開票を迎えた第27回参議院議員通常選挙(以下、参院選)で、当選者と落選者の得票率の差が3ポイント以内の接戦区が前回の参院選から倍増していたことが判明しました。
このコラムでは、今回の参院選で当落を分けた僅差の選挙結果を徹底解説します。もし、あなたが投票に行っていなかったら?もし、あなたが投票していれば?あなたの1票がいかに選挙の勝敗を分ける大切な1票となったのか、その重みを噛み締めながら、一緒にたどってみましょう。
今回の参院選には選挙区に350人が立候補しました。全45選挙区の当選者(複数人区の場合は最下位当選者)と次点の得票率のポイント差を比較すると、以下のようになりました。
1ポイント未満の差:7選挙区
1~5ポイント未満の差:16選挙区
5~10ポイント未満の差:12選挙区
10~20ポイント未満の差:9選挙区
20ポイント以上の差:1選挙区
5ポイント未満差の僅差だったのが23選挙区と半数以上を占めました。この数字は、2022年(10選挙区)や2019年(14選挙区)と比較しても大幅な増加です。
当落を分けたポイント差で分けてみると、以下の結果になりました。
前回・前々回と比較してみると10ポイント差以内の僅差の選挙が圧倒的に増えました。3ポイント差未満に絞ってみると、2025年が14選挙区で、2022年(6選挙区)と2019年(8選挙区)に比較して多くなっています。
さらに、最もポイント差が小さかった選挙区は前回・前々回が0.5ポイント差だったのに対して、今回は0.1ポイント差。20ポイント差以上の大差をつけて、当選した選挙区も今回は1選挙区のみで、いかに全国で熾烈な争いが繰り広げられていたかをうかがわせる結果となりました。
接戦だった選挙区はどのような構図、結果だったのでしょうか。得票率が僅差だった順に見ていきましょう。
【神奈川選挙区】改選数4/候補者数16人
全45選挙区で最も当選者と次点の得票率のポイント差が近かったのは改選数4の神奈川選挙区でした。
得票数4番目で当選したはじかのひろき氏(参政党)と次点の佐々木さやか氏(公明党)の得票率の差はわずか0.1ポイント、票数にすると5289票差でした。
神奈川選挙区と同様に、票差が1ポイント未満だったのが北海道選挙区と兵庫選挙区、福岡選挙区、埼玉選挙区、千葉選挙区、宮崎選挙区で複数人が選出される選挙区が中心でした。
【北海道選挙区】改選数3/候補者数12人
最下位当選の岩本剛人氏(自民党)と次点の田中よしひと氏(参政党)、5番手だった鈴木まさき氏(国民民主党)の票差が0.3ポイントでした。
【兵庫選挙区】改選数3/候補者数13人
最下位当選だったかだ裕之氏(自民党)と次点のよしひら敏孝氏(日本維新の会)と得票数5番手だったふじわらせいや氏(参政党)の得票率の差が0.4ポイントでした。
【福岡選挙区】改選数3/候補者数13人
3位でしたしもの六太氏(公明党)と次点のかわもと健一氏(国民民主党)の差が0.6ポイント差でした。
【埼玉選挙区】改選数4/候補者数15人
4位で当選した大津力氏(参政)と次点の矢倉かつお氏(公明)の差が0.7ポイント差でした。
【千葉選挙区】改選数3/立候補者数16人
3位で当選した石井準一氏(自民党)と次点のなかやめぐ氏(参政党)が0.9ポイント差でした。
【宮崎選挙区】改選数1/立候補者数4人
当選した山内かなこ氏(立憲民主党)とながみね誠氏(自民党)の差が0.9ポイント差でした。
【新潟選挙区】改選数1/立候補者数4人
当選した打越さくら氏(立憲民主党)と次点の中村まい氏(自民党)の票差が1.0ポイント差でした。
【富山選挙区】改選数1/立候補者数5人
当選した庭田幸恵氏(国民民主党)とどうこ茂氏(自民党)の差は1.6ポイント差でした。
【東京選挙区】改選数7/立候補者数32人
7位で当選した塩村あやか氏(立憲民主党)と次点のおときた駿氏(日本維新の会)が1.9ポイント差でした。
【茨城選挙区】改選数2/立候補者数8人
2位当選したさくらいしょうこ氏(参政党)と次点のおぬまたくみ氏(立憲民主党)が2.2ポイント差でした。
【福島選挙区】改選数1/立候補者数5人
当選した森まさこ氏(自民党)と次点の石原洋三郎氏(立憲民主党)が2.2ポイント差でした。
【京都選挙区】改選数2/立候補者数9人
2位当選の西田昌司氏(自民党)と倉林明子氏(日本共産党)の得票差が2.3ポイント差でした。
【大分選挙区】改選数1/立候補者数5人
当選した吉田忠智氏(立憲民主党)と次点の白坂あき氏(自民党)が2.6ポイント差でした。
今回、僅差の選挙が増えた背景には、投票率(58.51%)が前回よりも増加した中で、参政党や国民民主党の躍進によって、これまで大政党の自民党や公明党などの「指定席」となっていた議席にも変動が生じたことがあります。
僅差で当選した候補者がいるということは、僅差で落選し涙をのんだ候補者も同じ数だけいるということになります。有権者の1票が候補者の人生を大きく左右したといえるでしょう。
落選した候補者が立候補していなければ、その選挙は無投票になっていました。「落選した候補者がいたからこそ、私たち有権者は選挙で首長や議員を選ぶことができた」と考えれば、立候補者への敬意、1票の価値や選挙の重要性を大いに感じるのではないでしょうか。
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