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2025年2月4日に公開された動画は、SNSのデマとファクトチェックがテーマです。

ゲストに日本ファクトチェックセンター編集長・古田大輔氏をお迎えし、デマが広がる仕組みやデマに振り回されないための実践方法などのお話を伺いました。

【このトピックのポイント】

  • デマには特徴があるの?デマが拡散される公式とは
  • 兵庫県知事選でみるファクトチェックの判定方法
  • 選挙でデマが流れやすい情報の種類とは

SNS上のデマをめぐる問題

最近話題になったSNSでのデマをめぐる問題の一例は以下のようなものがあります。

  • 災害時の誤情報拡散
  • 芸能人を騙った投資サギ
  • 兵庫県知事選挙で稲村陣営が虚偽通報によるXアカウント凍結されたとして告発
  • 自殺した兵庫県議をめぐる投稿とメディアによるファクトチェック

MC伊藤由佳莉「デマにはどのような特徴がありますか?」

古田氏は、デマには「『どれだけ注目を集める事柄か×どれぐらい状況がよくわかっていないか』という公式があり、これらが掛け合わされると、非常にデマが拡散しやすい」とコメントしました。

例えば、地震や津波などの災害が起こった際に、状況がまだよくわからない時点では、デマが流れやすくなります。災害以外では、選挙、医療・健康などもデマが拡散しやすいです。

また「対立構造があるもの」も、対立する相手側を貶めたい、自分たちが有利になりたいなどのインセンティブが働き、デマが広がりやすい傾向があると古田氏は語りました。

古田氏「だから、選挙はその典型。デマが流れやすくなる」

MC伊藤「全部公式が当てはまっちゃいましたね……」

兵庫県知事選に関するファクトチェック

昨年の兵庫県知事選では、色々な誤情報や真偽不確定な情報が出回りました。

2つの事例で、ファクトチェックの方法をみなさんにお伝えします。

1つめの事例は、兵庫県知事選に立候補していた稲村和美氏が当選すると外国人地方参政権が成立するという情報です。

この情報は、日本ファクトチェックセンターのファクトチェックでは「誤り」と認定しました。

MC伊藤「『誤り』という結論に至るまでの検証過程をご説明いただけますか?」

この情報は、明らかに稲村氏を支持していない人たちが、情報を拡散している状況でした。

「誤り」という検証結果になった根拠は以下のとおりです。

  • 稲村氏の公式サイト「公約」に記載がない
  • 稲村氏が自ら公式サイトで「デマ」と説明
  • 内容の根拠と思われる関係団体が公式サイトで政策の関連性を否定する声明を発表

ファクトチェックをする団体では、記事には全てリンクを付けて、読者が自分たちで確認できない情報は根拠にしないという世界的なルールを設けています。

古田氏「私たちは、全て、視聴者自身がリンク先を見にいったら確認できる内容を根拠にして記事を書きますというルールがあるので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいなと思います」

2つめの事例は、立花氏のSNSの投稿削除の件です。

経過は、立花孝志氏が死亡した元兵庫県議について「逮捕が怖くて命を断った」とSNSに投稿。

産経新聞が投稿内容の真偽を兵庫県警に取材して記事化し、立花氏はSNSの投稿を削除しました。

この時点では立花氏は投稿の削除のみで謝罪はしていません。

兵庫県議会の警察常任委員会で県議から質問を受けた県警本部長が、投稿された内容を完全否定したことをうけて、立花氏は、自身のYouTubeチャンネルで、発言を訂正し、謝罪をしました。

古田氏は「日本の新聞社が、ある情報に関してこの情報は間違いでしたと、名指しで書くことはほとんどないです。それをやって事態が動いたという珍しい事例」とコメント。

さらに、警察は通常、個々の捜査に対して情報発信はしませんが、事態を重く見た兵庫県警が議会の質問に答えると言う「本当に画期的な事態だった」と語りました。

MC伊藤は「1点目の事例からは、我々が入手できる情報でファクトチェックが十分できるということ。2点目の事例からはファクトチェックを積み重ねて社会全体でやっていくことで、本当のことが分かってくるような動きに繋がることがある」とまとめました。

選挙でデマが広がりやすいネタとは

今回の兵庫県知事選は、どのような要素があって、今のような事態になっているのでしょうか?

日本の選挙は、選挙期間に入ると公平性を重んじて、各報道機関が報道を自主規制するため、検索しても信頼性が高い情報が少ないという「情報の空白」ができます。

その結果、YouTuberなどが発信するネット上の噂話や偽情報が検索結果の上位に表示され、拡散される現象が起こっています。

MC伊藤「ネット選挙がこれからどんどん進化していくためには、その辺りの監視の目や正しい情報がどれなのか、本当に気を付けていかないといけないですね」

古田氏「僕は、新聞社出身ですけど、新聞やテレビが言ってることが全部正しいとは、全く思ってないです。でも、新聞やテレビが正しくないからと言って、YouTubeで言われてることが、全部正しいなんてことはあるはずないから、冷静にならないといけないなと思います」

古田氏は、政治や選挙で、デマが拡散されやすい誤情報の種類を3つあげました。

1つめは政党や候補者です。
相手を落としたい、自分たちが受かりたいという対立構造を使って、偽情報を流しまくるという構図があります。

2つめは、選挙制度です。これは民主主義の信頼性そのものに対する攻撃ともいえます。
例えば、選挙で劣勢な側が「これは選挙制度が腐ってるからだ」と発信することがありますが、海外から情報が入ってくることもあります。選挙という民主主義の根幹の信頼を落とすことは、その国の国力が落ちることに繋がるからです。

3つめは、メディアです。メディアに対する筋の通った批判もありますが、的外れな批判も山ほどあります。
例えば「メディアはコントロールされている」という情報を流して、メディアの信頼性を落としていることも。メディアも、民主主義社会を構成する重要な要素なので、その信頼性を落とすことは、社会全体のパワーが落ちることにも繋がります。

古田氏は「こういう偽情報が出てくる」と事前に知っておけば身構えられ、嘘を見破ることができると訴えました。

動画本編はこちら!

日本はファクトチェックが間に合わない!ファクトチェックの大事なポイントを解説!

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選挙ドットコム編集部

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