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2024年12月21日に公開された動画のテーマは「財務省って本当に悪玉なの?」
国民民主党代表代行の・古川元久衆院議員は、旧大蔵省時代に6年の勤務経験があります。公務員から政治家に転身する時、上司から投げかけられた言葉は?役人と政治家の関係を明解に解きほぐしていただきました。
【このトピックのポイント】

何年経っても、「財務省(大蔵省)出身」と見られてしまうと苦笑する古川氏。6年3か月勤務した大蔵省を辞める時には、このキャリアでは大蔵省OBと名乗るべきでないと指摘されたと言います。
6年間で係長職までを経験したという古川氏。「私がやっていた仕事っていうのは、コピー取りや、『廊下トンビ』といって書類を持って回るとか、ワープロを打つとかね。雑用中心のことしかやってこなかった」と振り返ります。
さて、最近ネット動画などで、財務省がいろいろな権力を持っていて、国民に負担を強いているひとつの主犯であるという意見があります。
それに対し古川氏は、財務省が悪人ならば、こんな財政状況にもなっていないとコメントします。
官僚というのは、どこの役所でも、本来自分の役所の権限ややるべきことを忠実に遂行します。
古川元久氏「財務省の役割は、各省庁がやりたいといって持って来た提案を切るのが財務省。財布の管理をさせられているから、基本的には財布から出すなというのが仕事。財政再建とインプリントされているから、何があってもそうだ。」
古川氏は、官僚の個々の人間が悪いというわけでない、それが仕事と刷り込まれているからこその振る舞いで、財務省以外の省庁でも同じだと指摘します。
古川氏「これをやるという、プログラムされた人間がいて。財務省の場合には予算に税などがからむから目立つんだけども、他の役所と同じようにそこだけを目指す」
これは縦割りの弊害だと指摘する古川氏は、省庁を横串に刺すのは政治の役割だとコメントします。
在職中に、証券取引等監視委員会の設立を担当した古川氏。当時起きた証券取引関係の不祥事を受け、大蔵省から独立した組織を設立します。
この時、せっかく独立した組織を作るのであれば、相場操縦とインサイダー取引が起こりうる、農産物や金・商品なども含めて、横断的にチェックする機関を作ろうと企画しました。しかし、農産物は農林水産省が、金商品は経済産業省の所管だったことから、省庁の縦割りに阻まれたと語ります。
財務省が目立つのは、政治家がコントロールできていないからと古川氏は語ります。財務省が健全な財政運営だけを進める弊害に政治が介入し、省庁の縦割りを変えていく必要があるとします。

古川氏は、政治家と役人の関係を線路と運転の関係にたとえます。
古川氏「線路を敷き直すのは政治家の役割。もし、官僚が線路を敷いたら官僚独裁国家。官僚は決められたら決められたまま走るのが官僚。そうプログラミングされているから」
その上で、財務省が目立っているのは、政治家がきちんと決断や判断をしていないためと指摘します。
財務省が財政運営に集中した結果、生き物である経済とのバランスが取れていないという指摘について古川氏は、「経済と財政のバランスを考えるような仕組みを作ることは、大事だと思う」と述べます。
その上で、「超党派で中長期の財政の道行きを示す、独立の推計機関を国会か何かに作ろうとする提案をしている」と説明。
国民民主党の玉木代表のスキャンダルを財務省が仕掛けたという声が上がっていますが、古川氏は「すごい陰謀論」と笑います。
古川氏「そんな能力があればねえ、もうちょっと財務省がうまくやっている。こんな状況になっていること自体が……そういう能力はまったくない」
官僚は良くも悪くも真面目すぎて視野が狭くなってしまうと語り、「そんな裏技までやるような役人は、少なくとも今は存在しないと思いますね」と締めくくりました。

古川氏「良くも悪くもかつての財務省は、自分たちが国を背負わなければならないという思いがあったと思う」
自分も役所に入る時は、城山三郎の『官僚たちの夏』や『男子の本懐』を読んでいたと振り返る古川氏。政治家は当時から信用されていなかったが、官僚がしっかりしていると言われていて、自分もそういう風に国を支えたいと感じたのが官僚を志した原点だったと語ります。
その純粋さや責任感が、一種の思い上がりにつながったと推測する古川氏。ご自身が官僚を辞めて政治の道に転じる時、当時の上司が「政治家を動かしてるのは俺たちだぞ」と語ったと述懐します。
「政治がしっかりしていないから、自分は政治家になった」と振り返る古川氏。今の状況は役所や官僚にも問題があるけれど、そういう状況になっているというのは政治がきちんとしっかりしないからだと語ります。
古川氏「財務省が悪いんだ、けしからんと、国民が言うのはいい。政治家が言うのは、自分たちが仕事ができていない証拠。我々がきちんと財務省も含めて、納得させることをやれていないからそうなっている」
「公務員は必要」と語る古川氏は、公務員が世の中から評価され認められないといけないと説きます。また、働いている彼ら自身のモチベーションが続かなくなることによる不利益は、最終的に国民に回ってきてしまうと危惧します。
財務省の今の状況はいいと思えないと語る古川氏は、組織のやり方なども含めて考えることが必要だと締めくくりました。
財務省は悪者?国民民主・古川衆院議員が財務省のミッションや実像を解説!
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