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2024年9月8日に公開された動画のテーマは「自民党総裁選について(後編)」。
昨日に引き続き、自由民主党・青山繁晴参院議員に、総裁選立候補を目指す理由を伺います。「減税ができる」と断言するその根拠は?参議院から初の総理を目指すのは?3年連続党員獲得数No.1でも推薦人確保に苦戦するのは?赤裸々に語ります!
【このトピックのポイント】
青山氏は1952年生まれ、神戸市出身。共同通信社から三菱総合研究所を経て、独立総合研究所を創立。安全保障・危機管理・外交・政治を専門分野がご専門の青山氏のYouTubeチャンネルは登録者数約61万人、視聴回数は3億4千万回を誇っています。
2016年に参議院議員選挙で初当選、現在2期目をお務めです。評論家、作家、国会議員と多彩な活動を行う青山氏は、たいへん多忙な毎日を送っています。
議員としては、「献金ゼロ」「パーティゼロ」「完全無派閥」「団体の支持なし」「後援会なし」を掲げています。今回の推薦人集めでも、志をともにできる人に、ひとりひとり直接会って協力を呼び掛けているとのお話です。
前回の出馬を見送った経緯からも、「今回の総裁選は、僕にしては手を挙げるのが当たり前」と語る青山氏。
参議院から総理を送り出すことで、次のような利点があると語ります。
青山繁晴氏「衆議院の解散権を持つ人が参議院から総理になることで、解散に慎重になる。僕は早期解散論に反対」
総裁選が終わり、「新しい顔」が決まれば、早期に衆議院を解散する流れがほぼ規定のようにささやかれていますが……?
青山氏は、新しい総理はまず、「日本各地を回り、地元選出の議員や議員を目指す人々、主権者と語り全体の状況を判断すべき」と語ります。
青山氏「その上で、全世界的なインフレに対し、消費減税をしてから解散」
今回、自民党総裁候補で消費税減税を主張しているのは青山氏だけです。
令和5年度は税収が伸び、剰余金が10.4兆円となりました。日本では、決算で剰余金が出た場合、財政法6条により、半分は国の借金の返済に充てるということが決まっています。
青山氏「半分は国の借金の返済に充てても消費税2%分下げられるが、財務省は国債の発行予定額を減らし、消費減税を潰した。そのことについて国会にも国民にも説明がない」
青山氏は「永遠に減税しろと言っているわけではないんですよ」と力を込めます。
所得税減税と違い、消費税減税はダイレクトに購買力に作用します。そうすると中小企業にも資金が回りやすくなり、先行して上がる物価高に賃金が近づく、というのが主張です。
青山氏「この状態でないと総選挙をやってはいけない」
MC鈴木邦和「国民はインフレと賃金が上がらないギャップに苦しんでいる。税収が10兆円余っているのに減税できないなら、いつできるのか」
青山氏は「それは政治家に責任がある」と語り始めます。
青山氏「財政法第4条で、日本だけは国の借金ができないと規定されている。建設国債以外は赤字国債」
財政法は、憲法と同様、「GHQの置いていったもの」と語る青山氏。財政法第4条は、「日本に戦時国債を発行できないようにするためのもの」と説明します。こうした制度は、世界の他の国には基本的にないのだそうです。
青山氏「日本は第2次世界大戦後、4000万人以上人口が増えた。税収も増える、社会保障中心に高齢化も進むので歳出がもっと増える。財政法4条がある限り、借金できない。増税するしかない」
MC鈴木邦和「財政法第4条の話は、選挙で訴えた時に国民の理解を得られない話でしょうか?」
青山氏は、左派を中心に「戦争ができる国にする、戦時国債が出せるようにするのか、という反論があるだろう」と推測し、「戦時国債を出すような戦争をするわけないじゃないですか、日本が」と一蹴します。
青山氏は、財政法第4条を憲法9条の改正と同時に改正し、ほかの主権国と同じように、必要に応じて借金できるようにする必要があると力説します。
青山氏が公約として掲げているもう1点は自民党改革。
青山氏「政治資金は税金を取らないでいいのか。国民の勤労は税金が取られるのに。国会議員が上のわけないでしょ、当たり前でしょう」
「(変えていくためには)献金ゼロ、パーティゼロ、派閥ゼロ、地元もない、後援会もない自分が、手を挙げなければならない」と語ります。
青山氏は、過去の総裁選において、財政法第4条が俎上(そじょう)にのぼったことがないと言います。それどころか、そもそも政策に減税を掲げることがタブーであるかのような圧力さえ感じるとコメントします。
青山氏「僕を論戦の舞台に上げないという強い意思がすごい。減税の話は、地上波では決して取り上げられない。だから推薦人を20人残して、総裁選で議論したい」
安倍元総理からも「(減税や政治資金の話は)政治的コストが高いんだよ、すなわち選挙に負ける」と言われたと述懐する青山氏。
青山氏「自由民主党は自民党に変わってしまっただけでなく、『日本がんじがらめ党』に変わってしまった」
自民党の党員獲得数は3年連続1位の青山氏。党員からの熱い支持に応え、総裁選出馬を決意しているそうですが……。
青山氏「がんじがらめに応じないと選挙に出られない。こんなのは過去に例がない」
推薦人の確保についても、「海外出張の合間にひとりひとり会う。早朝から夜中まで会ってくれる人もいるし、新幹線で会いに来てくれる国会議員もいた」と話します。しかし、話を聞いてくれた国会議員も、支持団体や後援会の力で引き剥がされてしまうとのこと。
青山氏「しがらみにがんじがらめにされて、日本経済が前に行かない原因はこれじゃないですか」
青山氏は「国会議員に言いたいのは、私を一度総理にしてみて、私は死ぬか殺されるかすると思うが、突破口を作ればいい。誰かを犠牲にしてやらないと」とまで語ります。
坂本龍馬を尊敬すると語る青山氏。龍馬の命を賭けて国を変えようとした姿に自らを重ねていると締めくくりました。
総裁選立候補者で唯一「減税」を掲げる青山参院議員。その処方箋は?
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