6月20日に告示、7月7日に投開票が行われた東京都知事選挙は史上最多の56人が立候補し、現職の小池百合子(こいけ・ゆりこ)氏が3選を果たしました。選挙ドットコムはTOKYO MXと共同で、利用者がどの候補者に近いかを調べられる「東京都知事選挙2024投票マッチング」を6月24日にリリースし、これまで約16万人を超える方にご利用いただきました。
今回、選挙ドットコムは投票日翌々日(7月9日)10時までの利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。
投票マッチングは候補者からのアンケート回答をもとにマッチング率を測定します。このため、立候補者数は56人ですがマッチングの対象となるのは投票日までに回答をいただいた39人となります。
総利用回数は6月24日から7月9日までの16日間で16万2659回でした。
全体の利用者の性別を調べてみると、男性が43.0%、女性が48.3%でした。「その他」が0.6%、「回答しない」を選択した人は8.1%でした(以下、割合はいずれも小数点第2位で四捨五入)。
利用者の年代は多い順に、30代が31.2%、18歳~29歳が29.9%、40代が20.2%でした。
投票頻度については、「必ず投票に行っている」が68.7%と、いつも投票している層が多く利用していることがわかります。
利用者のうち、東京都内在住で投票権を持つ18歳以上の利用回数は13万9778回でした。他の投票マッチングだと他自治体の利用者は少ないケースがほとんどですが、今回は東京都以外の在住者の利用が約12%で、全国的に注目度があったことがうかがえました。
性別は男性が40.2%、女性が51.8%、その他は0.6%、「回答しない」が7.4%でした。
年代別では多い順に30代が32.7%、18歳~29歳が30.4%、40代が20.6%でした。30代以下の若年層のみで6割を超えており、これまで選挙ドットコムが実施してきた過去の投票マッチングよりも利用者の世代が若い傾向が顕著でした。
また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」で85.8%でした。支持政党別では、自由民主党が3.8%、国民民主党が3.5%、立憲民主党が1.4%と続きました。今回は選択肢に東京都の地域政党「都民ファーストの会」も選択肢に含めましたが、回答割合は0.1%でした。
投票頻度は3択で尋ね、「必ず投票にいっている」が70.3%、「たまに投票にいく」が23.9%、「投票に行っていない」は5.8%でした。
今回の投票マッチングもいつも投票に行っている無党派層に多く利用されたといえます。
今回の東京都知事選挙2024投票マッチングは、全20問の設問分野から「重視する項目」を3つ選んでもらいました。
上位に入った項目をみてみましょう。トップは「少子化対策と高齢者福祉を比較した場合、少子化対策を優先して予算を使うべきですか?」と政策の優先度を問う設問で62.8%でした。
この設問に対する賛否をみると、「賛成」が55.5%で、「やや賛成」を含めると76.7%を占めました。反対(「反対」と「やや反対」)の9.1%を大きく上回りました。
次いで、「所得制限のない高校授業料の『実質無償化』を今後も継続すべきですか?」(36.5%)、「公立小中学校の給食費は東京都が全額負担すべきですか?」(29.8%)、「東京都としてパートナーシップ制度を推進すべきですか?」(20.4%)、「人手不足対策として、東京都内で働く外国人労働者をさらに増やしていくべきですか?」(18.3%)と続きました。
最後にクロス集計の結果を紹介します。
都内在住の有権者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。共通していたのは上位1~3番目の項目で「少子化対策と高齢者福祉」、「高校授業料の『実質無償化』」、「公立小中学校の給食費補助」でした。5位も男女とも「偏在是正措置」でした。
4番目は男性が「外国人労働者の増加」、女性が「パートナーシップ制度」と分かれました。
投票マッチングは、政策によって利用者と候補者との一致度を図るシステムです。選挙では当選者が1人に絞られますが、当選後に新たなリーダーが政策を実現するためには多様な人の意見を取り入れて調整する手腕が問われます。
今回、あなたが関心を寄せた政策がどのように進んでいくのか?それともなかなか進まないのか?そうした目でこれからの東京都政をみると新しい発見があるかもしれません。
参考記事:東京都知事選挙2024立候補者の政策を一覧で比較!争点への賛否はどう分かれた?(プロジェクションマッピング、神宮外苑再開発など)
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