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2024年2月22日に公開された動画のテーマは……立憲・維新・国民がまとまることはできる?
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、次の衆院選で野党がまとまる可能性を示す、最新の状況について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
・立憲と維新、国民の関係は?
・年内総選挙。3党が協力できたら?もしくはできなかったら?
・今の野党3党の状況、与党にとっては?
方向性が異なる3党がまとまるのは無理……その真相は?
国民民主党が、与党とのトリガー協議から離脱を表明しました。野党でのトリガー協議が実現しそうな場面もありました。
そんな中、立憲民主党の泉代表のトリガー協議への呼びかけに対し、日本維新の会の馬場代表、それから国民民主党からも応じない考えが示されたとの報道がされました。
この報道についてゲストの米重氏は、「今、野党で一本でまとまって、こういったことをやっていこうというモメンタムがそんなにない」とコメント。
憲法や安全保障、エネルギー保障といった基本的な政策で一致をみない3党。立憲と国民は支持母体こそ共通しますが、エネルギー政策の違いや与党との距離感が異なります。
一部では、立憲と国民が急接近したという報道もありましたが……?
米重氏は「接近したのかどうか、よくわからない」と、次々と事例を列挙します。
・立憲の岡田幹事長の発言に対し国民・榛葉幹事長同士が打ち返す
・東京で、立憲の立候補者が出ているところに国民の立候補が出る
・東京15区で、国民の候補に立憲の相乗りを呼びかける
このように、米重氏は「あちこちでバチバチしているのが、外野からも見て取れる」と説明しました。
他方、年内に解散総選挙の可能性がささやかれています。仮に、立憲・維新・国民の3党が協力できた場合、できなかった場合で衆院選はどうなるのか、関係性を確認してみましょう。
現状の各党の関係性は、以下の通りです。
立憲:野党各党の共通政策の実現を目指す、ミッション内閣構想を提唱
維新:一つ、二つの議題に絞って立憲に力を貸すとは都合のいい話では?
国民:憲法や安全保障など基本的な政策が一致していない
MC千葉佳織「ここまであると、くっつくのは難しいんじゃないかなと感じてしまいますけれど」
米重氏は、ミッション内閣を実現するために、3党と共産党を含めた連携は「公には実現しえない」と語りますが、水面下で選挙区を譲り合うなどの可能性はゼロではない、とします。
しかし、維新と国民は今のところ、次のような主張を繰り返しています。
維新:野党第1党になると同時に、自公を過半数割れに追い込みたい
国民:エネルギーや安全保障、憲法は重要な問題
米重氏は、これを見る限り「大同小異の話でなく、違いのほうの話に焦点を当てている」と説明。
米重氏「もう一回選挙をしないと、まとまるとかの話にはたぶんならないんじゃないかなという気がします」
MC千葉「仮に、3党がもしまとまったとしたら有利ですか?」
米重氏「ものすごく強い。でも、3党はまとまらないからその話をしても意味がないという気がします」
2000年代前半の政党支持率の推移を見ると、旧民主党は、今でいう立憲+維新+国民の支持層を持つ構造。自民党を超える瞬間があったから政権交代があったが、今は結びつけるものがないと米重氏は解説します。
米重氏は、現状を、
・もう一回か二回、選挙があって結びつける何かがあるか
・自民党が割れてどこかとくっつくか
といった合従連衡を経て二大政党的な状況へ向かうのか、自民党一強のような状況が続くのか、といった分水嶺みたいなところにあるかもしれないと読み解きました。
それぞれの違いに焦点を当ててしまい、まとまらない3党。米重氏は、この状況は、自公政権にとって都合のいい状況だと語ります。
4月には3つの衆院補選がありますが、東京15区(江東区)では、各党が競い合うように、候補者の擁立を行っています。自民党、立憲は検討中、国民、共産、維新はすでに候補者がいます。
米重氏は、候補者が乱立した去年の衆院補選千葉5区(市川市・浦安市)と同じような状況になりつつあると指摘。1番を取ればよい小選挙区制でばらばらな野党の状況を見て、与党がひと息つける状況にあるのは間違いないと、米重氏は指摘します。
MC千葉「裏では、実は協力し合うことはじゅうぶんあり得る?」
今のところそういう形跡は見られない、と米重氏は断言します。
各党の候補擁立の状況を見たところ、立憲も維新も候補擁立が進んでおり、国民も最近候補擁立のピッチが上がっており、東京3区のように立憲の候補者がいるところに、国民の候補を立てようとしているような状況も見られます。
米重氏はこういった状況を、「チキンレースではないが、ぎりぎりのところまでとりあえず候補者を立てて、その後、詰めの話し合いをするのか、話さずにそのままいくのかどっちかわからない」と締めくくりました。
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