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2024年1月20日に公開された動画ではゲストに自由民主党参院議員の中田宏氏をお招きし、新党結成の難しさや自民党の裏金問題について語っていただきました。
中田氏が提案する裏金問題再発防止のための改革案とは?
【このトピックのポイント】
・少人数での新党が成長するのは非常に難しく時間がかかる
・裏金問題の再発防止には政治家と事務方の連座制が必要
・派閥の在り方を見直すには党内外を問わず幅広く意見を取り入れるべき
中田氏のプロフィールは以下の通りです。
ベストジーニスト賞の受賞経験がある中田氏。ネクタイは好きではないとのことで、2005年に小池百合子氏が導入するよりも先に2002年に横浜市役所でノーネクタイを推進したそうです。
当時のことについて「日本の在り方として、ネクタイ締めてガンガン冷房入れるのおかしいよねっていうところから始めたんです」と振り返りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして中田氏に回答していただきました。
無所属の会、日本創新党など少人数の新党を結成してきた経験がある中田氏に少人数で新党結成するメリット・デメリットについて問うと、「活動の基盤である政党を少人数で立ち上げるのはそれ以外にやりようがないから」とコメント。
メリット・デメリットを考えて立ち上げるものではないと語りました。
中田氏「自分が目指していくものを今の政党では実現できないから、新しいものを作るんだということだと思う」
もともと自民党以外の選択肢となる保守政党を作りたかった中田氏でしたが、いずれも政党そのものが長くは続きませんでした。
そのような中で、政治家としての自分に残された時間と日本の政治に対する危機感などを踏まえ、自民党への入党を決めたとのことです。
既存の政党にないものを目指して少人数での新党結成という流れがあるものの、それを維持・成長させることはかなり険しい道と言えるでしょう。
そのように政党が有権者の選択肢になる前に潰えてしまう背景について問うと、「正直マスメディアの問題がある」と中田氏。マスメディアにおける少数政党の扱いの小ささに言及しました。
また、中田氏はSNSなど政党側から発信できるツールが発達した現代においてもその影響力は大きいとし、選挙ドットコムを例に挙げ客観的な伝え手が育つことが必要だと語りました。
前原誠司氏が「教育無償化を実現する会」を立ち上げたことについて問うと、中田氏は「国民民主党でやることの限界を感じたんだろう」とコメント。是々非々路線を打ち出す玉木雄一郎氏との路線の違いに言及しました。
中田氏は是々非々路線については一定の評価をしつつも、予算案への賛成は予算を全て認めたことになるとし、前原氏の意見に共感する姿勢を見せました。
中田氏「その路線の違いが前原さんの新党につながっているっていうのが率直なところですよね」
中田氏「党内改革と法改正、ポイントはこの2つでしょうね」
党内改革については、派閥の在り方を政治刷新本部がしっかりと打ち出せるかどうか、法改正については自民党がこれまで消極的だったところをしっかり対応できるかどうかがポイントになる、と中田氏は語りました。
特に、法改正については寄付金額にかかわらず氏名を公表すべきという声に対し、秘密投票の観点から寄付した側の思想信条に関わる問題があると指摘。規制の仕組みを作る難しさに言及しました。
また、新たな規制を設けたとしても、そこに抜け道があれは再び同じようなことが起こってしまうのではないかという思いが国民の中にあるのも事実です。
その予防策について問うと、中田氏は「政治家がしっかり責任を取る形の仕組みにした方がいい」とコメントしました。
今回の事件では会計責任者の責任が問われていますが、政治家までは波及していません。しかし、国民からすれば会計責任者の独断で行ったとは思えないのではないでしょうか。
だからこそ、事務方と政治家が連帯責任を取る連座制をとるべきだと中田氏は訴えました。
また、政治刷新本部の人選については、最高顧問が派閥のトップであることや疑惑のある安倍派議員が役員になっていることが物議を醸しています。
それについて、中田氏は派閥について議論をするのに派閥の人間がいることは問題ないとしつつ、必ずしも党内の比率通りに派閥の人間を起用する必要はないと指摘。
中田氏「ものを変えるにはよそ者・若者・馬鹿者が必要だってよく言うわけですよね」
むしろ、中田氏のようないわゆる「中途採用組」のような議員をはじめ、政党外、あるいは政治家以外の自民党の外側からの意見を取り入れることの重要性に言及しました。
少人数での新党結成、その難しさと原因とは?自民党はどう改革すべき?
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