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2023年12月8日に公開された動画ではゲストに社会民主党参院議員の大椿ゆうこ氏をお招きし、自民党の裏金疑惑について語っていただきました。
裏金疑惑から見える政治の問題点とは?
【このトピックのポイント】
・日大アメフト部の問題は学生たちがもっと守られるべき
・政治にお金がかかることが政治資金パーティーの問題の根本にある
・政治的不祥事を国会で追及することも重要。必要なら国会会期を伸ばすべき
大椿氏のプロフィールは以下の通りです。
障がい学生支援コーディネーターの有期雇用に疑問を持ったことが政治の道に進むきっかけとなった大椿氏。
中学生の時には当時通っていた学校が閉校になると知り、市長に撤回を求める手紙を書いたそうです。決定を覆すことはできなかったものの、疑問に感じたことをきちんと申し入れるという原点がそこにあったのではないかと振り返りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして大椿氏に回答していただきました。
日大アメフト部の違法薬物事件をめぐり、林真理子理事長が4日に会見を行いましたが、具体的な対応や時期に言及せず、歯切れの悪い内容となりました。
薬物に関連して、大椿氏は先日成立した改正大麻取締法に言及。今回の改正により、海外の医療現場で難治性てんかんの治療薬として承認されている大麻草原料の医薬品の利用が認められた一方で、これまで規制のなかった大麻の使用について使用罪が創設されました。
大椿氏は医療用大麻の解禁の解禁については賛成しているものの、使用罪の創設にはやや懐疑的です。薬物依存を断ち切るために刑事司法の介入よりも、支援体制を充実させることが重要だというのがその理由です。
最終的に立憲民主・社民会派として13の附帯をつけることで賛成に回りましたが、大椿氏は「非常に課題の残る法案」とコメントしました。
日大アメフト部の事件に関しては、逮捕された学生の名前や逮捕時の様子がメディアで流れている点に触れ「この子たちの将来を差し出す代わりに、日大が周りからの批判を避けようとした感じが非常に強い」と大椿氏。
今回の報道がデジタルタトゥーとして学生たちの将来に影響する可能性に懸念を示すとともに「学生の立場、人権を守るべきだと思いますし、そこに十分な支援がいると思うし廃部にする必要はないと思います」とコメントしました。
また、日大の問題についてアメフト部はきっかけに過ぎず、根本的な問題解決には大学運営そのものを見直す必要があるとしました。
自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、キックバックを受けた国会議員が数十人に上ることが発覚しました。
大椿氏は社民党ではありえない価格設定と規模の大きさに驚きを示しつつ、今回の件については正しく収支報告をしていなかった点を最大の問題点として指摘しました。
さらに、このような大きな問題に発展した要因として「政治に金がかかることが最大の問題」と大椿氏。「私のような首を切られた非正規労働者が国会に来れるようなシステムになっていない」と語り、今後議論すべきポイントだとしました。
MC乙武洋匡は政治資金パーティーの問題について、2つの点を指摘。1つは構造的な問題です。自民党のように経済界のための政治をすればお金が集まり、社民党のように貧しい方のための政治ではそうならない、そのシステムの不公平さがあると語ります。
もう1つは収支報告書にキックバックを記載していなかった点です。調べたら分かるような嘘を長年つき続けてきたことに対して乙武氏は「ミスと言い張るには大規模かつ継続的すぎる」と指摘。大椿氏も「分かっててやってらっしゃる」と同意しました。
今後、この問題は国会で厳しく追及されることが必至です。
ここでMC乙武は政治的不祥事によって、政策に関する議論の時間を削ってまで国会で追及されることの是非について問います。
それに対し大椿氏は「国会会期を伸ばせばいい」とコメント。
このような不祥事を起こした政治家が政権を担うだけの信頼があるのかどうかは国会で時間を作って議論すべき内容だとし、それによって他の法案を審議できないならば「伸ばしてでもやるというのが当たり前なのではないか」と提起しました。
大椿氏「期限で終わろうと思うからどっちを優先するかという話になるけど、期限を伸ばせは議論できるわけですからそうすればいいんじゃないかと思います」
裏金疑惑に意外と冷静な大椿氏の心中とは?
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