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2023年6月30日に公開された動画ではゲストに日本維新の会参院議員の柳ヶ瀬裕文氏をお招きし、解散見送りの是非や維新の不祥事対応、自公の選挙協力解消について語っていただきました。
関西の維新VS公明はどうなる?自公の協力関係は修復できる?
【このトピックのポイント】
・6月の解散見送りは維新にチャンス「岸田さんは判断を誤った」
・不祥事の予防は難しい。新人が多い維新ではルールの周知徹底も重要
・自公の選挙協力解消について柳ヶ瀬氏は次期衆院選までに関係を修復すると予想
柳ヶ瀬氏のプロフィールは以下の通りです。
2012年に「東京維新の会」を設立した柳ヶ瀬氏。2017年の都議選では都民ファーストの会が議席を席巻する中、維新で唯一の当選を果たしました。
都議を3期務めた後、2019年には参院選比例代表で出馬。2021年からは1期目ながら党の総務会長に就任し、活躍を続けています。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして柳ヶ瀬氏に回答していただきました。
各社の世論調査では岸田内閣の支持率下落が顕著です。その大きな要因として柳ヶ瀬氏が挙げたのはマイナンバーカードの問題。また、支持率を上げる要因がないことも指摘しました。
岸田内閣への評価について、柳ヶ瀬氏は「明らかに改革が後退した内閣」とバッサリ。
規制改革や携帯料金の引き下げなど、安倍内閣から菅内閣にかけて実施された改革に一定の評価をしつつ、岸田内閣に対し「ずっと頓挫している」とコメントしました。
圧倒的な人気を誇った安倍内閣とその期待を継承した菅内閣に対し、多くの人に支えられて誕生した岸田内閣。柳ヶ瀬氏は「色んな方の顔色をうかがわなければいけないので、思い切った改革ができていない」と岸田内閣の弱みを指摘しました。
内閣支持率が急落する中、維新はどのような戦略を進めていくのでしょうか。柳ヶ瀬氏は党の広報を担う立場から、イメージ醸成の重要性に言及。「政権交代可能な政党なんだと見せていくことが必要」とコメントしました。
6月解散が見送られたことについては「岸田さんは判断を誤った」と柳ヶ瀬氏。維新躍進と言われる中、6月時点で維新が擁立できた候補は120名ほどとのことです。解散見送りは「我が党にとってはチャンスだった」と柳ヶ瀬氏は語りました。
一方で、維新が多くの候補を擁立すれば野党で票割れが起こり、自民党に有利な状況になりかねません。その点について柳ヶ瀬氏は維新の次の目標は野党第一党であるとし、そのために自民党が多少有利になる状況は問題視しないとの見方を示しました。
野党第一党争いに目を向けると、立憲よりも維新の方が高い支持率を出している調査も少なくありません。しかし、柳ヶ瀬氏はこの状況について「まだ消極的な支持」と冷静なコメント。
消去法的に選ばれた上での支持と分析し「これをしっかり固めていきたい」と意気込みを語りました。
MC鈴木邦和「不祥事が起きるたびに柳ヶ瀬さんも色々ご苦労されるんですか?」
柳ヶ瀬氏「いやもう、心臓がキュンとしますよ」
維新の議員が不祥事を起こすたびに、票を入れた有権者に対して申し訳ない思いでいっぱいになると柳ヶ瀬氏。多くのきちんと活動している議員に影響が及んでしまう側面にも言及しました。
不祥事を事前に防ぐ、いわゆる「身体検査」の仕組みを作るのは難しいのでしょうか。柳ヶ瀬氏は、特に候補者選定においては複数回、複数人での面接が精一杯だとしました。
また、ルールを把握していなかったがゆえに不祥事になってしまったケースもあります。特に新人議員が増えた維新においては周知徹底していくことも重要といえそうです。
維新は次期衆院選で関西における公明との選挙協力を解消。これまで候補者擁立を見送ってきた大阪・兵庫の6つの小選挙区で候補者を擁立することを決定しました。
この維新の動きが、東京での自公の選挙協力解消につながったと考えられます。柳ヶ瀬氏は東京・大阪いずれも自民党と公明党はお互いに協力を必要としている関係と分析。次期衆院選までに関係を修復する可能性は十分にあると予想しました。
MC鈴木「東京で衆院選を戦うにあたって基本的には自公が協力する前提で(準備する)?」
柳ヶ瀬氏「そうですね。それを乗り越えるだけの力を持ちたいですね」
内閣支持率急落の原因は?維新にとってはチャンスだった?
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