4月9日に投開票が行われた札幌市長選挙では現職の秋元克広氏が4期目の当選を果たしました。選挙ドットコムは北海道新聞と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「札幌市長選挙2023 投票マッチング」を3月24日にリリースし、これまで2万人を超える方にご利用いただきました。
今回、選挙ドットコムは4月10日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。
まず利用者の性別を調べてみると、男性が39.4%、女性が51.6%でした。「その他」が0.7%、「回答しない」を選択した人は8.3%でした。
次に、利用者の年代を調べてみると、30代が30.3%、18~29歳が25.1%で過半数を占めました。30代以下の若い世代の利用が多く、次いで、40代が24.4%、50代が14.3%と続く結果となりました。
投票頻度については、「必ず投票に行っている」が78.7%と、いつも投票している層が多く利用していることがわかります。「たまに投票に行く」17.1%、「投票に行っていない」は4.2%でした。
北海道内の利用者がお住まいの自治体を調べてみると、最も多かったのは札幌市中央区で、2番目が札幌市北区でした。
また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」で78.3%にのぼりました。今回の投票マッチングは、いつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。
投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。上位に入った項目として、「2030年札幌冬季五輪・パラリンピックを招致すべきですか?」がトップとなりました。
次いで「子ども医療費無償化の対象拡大」、3位は「札幌市の除排雪予算の増額」、4位は「北電泊原発の再稼働」と地域特有の課題に注目が集まっていたようです。5位には「憲法9条の改正」が続きました。
利用者がマッチした候補者の割合は、当選した秋元克広氏が最多の39.6%でしたが、高野馨氏が33.1%、木幡秀男氏が27.3%と拮抗していました。
最後にクロス集計の結果を紹介します。
札幌市内在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。男女とも「札幌冬季五輪の招致」や「子ども医療費無償化の対象拡充」、「札幌市の除排雪予算の増額」を重視すると回答した割合が多かったです。
最も関心が高かった「札幌冬季五輪の招致」の設問は、全体の48.1%が「反対」を選びました。「やや反対」(18.7%)と合わせて約67%に達しました。一方の「賛成」は9.5%、「やや賛成」は11.5%で、全体の約2割にとどまりました。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード