選挙ドットコムでは、乙武洋匡氏をMCに迎え選挙や政治の情報をわかりやすくお伝えするYouTube番組「選挙ドットコムちゃんねる」を毎週更新中です。今回は、ちゃんねる登録者数が1万人を突破し、勢いに乗る当ちゃんねるのこれまでの人気動画をダイジェスト記事としてお届け!
まずは、乙武氏が「資本主義を認めないと他国との経済連携はキビシイのでは?」「対話外交だけで戦争は防げるの?」など、共産党への根本的な疑問を率直に問い大反響となった昨年12月の日本共産党の書記局長 小池晃・参議院議員インタビューです。
インタビューは小池氏のこれまでの経歴や共産党に入ったきっかけからスタート。
小池氏は大学卒業後、医療現場で医師として働いてきました。その中で、「診療報酬や介護の制度が十分でない、病気が治っても家に帰れないなど、医療現場でがんばって患者さんの治療をしてもそれだけれは幸せになれない」と感じてきました。国会議員の仕事は、人の幸せを求めてやってきた「医師の仕事の延長上」にあり、つながっているといいます。
医学部進学を目指して勉強していた学生時代、「なんのために医者になるのか考えて勉強したほうがいい」と大学受験の予備校にあった共産党の支部に誘われ、「その通りだ」と考え、当時から共産党の活動に携わるようになりました。ほかの政党の国会議員は、選挙の前に自分の考えに合った政党に入るなどしますが、共産党では「国会議員になろうと思って共産党に入る人はいない」といいます。
学生時代から共産党の活動をしてきた小池氏の原点は、「戦争をなくしたい」という思い。憲法9条はそのためにあるが、「今の政治ではあやしくなってきている」と危機感を感じています。
戦争をしないために「軍隊を持たず、アメリカにも頼らない」という考えについて、乙武氏からの「相手から攻められてきた時はどうするのか?」との質問には、「現実的には今すぐに軍隊(自衛隊)をなくせと言って、心配になるのは当然」と説明。外交手段で解決する理想を大前提として、時間をかけて「軍隊がなくても大丈夫」と納得できる状況を段階的に作っていくことが大事、と説きました。
他国との外交で経済の結びつき強めるために「資本主義を認めないと、難しいのでは?」との乙武氏の質問には、社会主義国のベトナムなどアジア諸国とも良好な経済関係を保っていることを挙げて、「経済の結びつきを強めるのに社会主義か、資本主義かというのはあまり関係ないのでは?」と応じました。
そのうえで、気候変動など地球規模の問題を根本的に解決するためには、「儲けをあげることが原動力となっている資本主義には限界がくるのでは」とし、「資本主義、社会主義どちらがいい?ではなく、市場経済の良さを活かしながら新しい価値観を作っていくことが大事」と話しました。
小池晃氏インタビューのダイジェスト(下)に続きます。
1960年東京世田谷区生まれ。東北大学医学部卒。全国医学生自治会連絡会議(医学連連)委員、全日本学生自治会総連合(全学連)副委員長を歴任。1987年健康文化会小豆沢病院入職。医療法人社団北病院を経て、東京勤労者医療会代々木病院勤務。1998年7月、参議院選挙(比例区)で初当選。国民福祉委員会理事、社会保障制度審議会委員、共生社会に関する調査会委員などをつとめ、2004年1月に日本共産党常任幹部会委員、政策委員長就任。日本共産党参議院議員団幹事長、日本共産党 副委員長を経て2016年4月、日本共産党 書記局長に。
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