ネット上には選挙を追いかけ続ける「選挙ウォッチャー」と呼ばれる人たちがいます。今回の参院選でも、「選挙ウォッチャー」の方々は各地の選挙区や候補者の活動を追いかけ、ネット上で発信していました。そんな今回の参院選の期間中、選挙ドットコム編集部はなんと「高校生」で選挙を追いかけている方を発見!

被選挙権はおろか選挙権もない年齢ながら、選挙や候補者を追いかけている最年少(?)選挙ウォッチャーで、若者の政治・選挙への関心アップのためにも頑張っている高校生の西田悠真さんに、選挙ドットコム編集部がインタビューしました。

9歳から選挙を追いかけてきた。高校生なのにベテランの選挙ウォッチャー

選挙ドットコム
西田さんが選挙に興味を持ったきっかけは何でしょう?

西田悠真さん(以下、西田さん)
2012年の第46回衆院選が終わり、2013年の1月に地元の四街道市に掲示されていた西田譲さん(当時日本維新の会、現在は自民党に所属)と、橋下徹さん、石原慎太郎さんの3連ポスターを見たのがきっかけでした。そのポスターが凄くかっこよかったんです。だいたいの政治家のポスターって正面を向いているものがほとんどなんですけど、西田譲さんのポスターは角度をつけていたんです。それがすごく「かっこいいな…」と思ったのがきっかけです。

選挙ドットコム
2012年頃からというと、何歳のときから選挙に関心を?

西田さん
今は16歳なので、7年前の9歳のときからです。

選挙ドットコム
9歳から!…16歳の高校生というと、今は夏休みですよね。普段はどんなことをしているんですか?

西田さん
友達と自転車で遠くに出かけることが趣味なのでよく遠出しています。地元の千葉から東京都内まで自転車で行くこともよくあります。今回の参院選でも千葉から自転車で都内の街頭演説を見に行きました。

ただ…自転車仲間の友達に政治や選挙のことを話してもあまり興味は持ってもらえないですね。

学校でも、家でも、政治や選挙に関心を持ってもらえない

選挙ドットコム
西田さんはTwitterで選挙や候補者のポスターなどを発信しているのと併せて「若者党」という活動をされていますね。これはどんな活動をしているのでしょうか?

西田さん提供(画像の一部を加工しています)

西田さん
自分一人しかいないんですが、やっぱり学校生活で政治について話をしても興味を持ってくれる人がいないのが現実なので、まずは興味を持ってもらうための情報発信をしています。あとは選挙の候補者の方々とお話をして意見交換もしています。

選挙ドットコム
ご家族、ご両親は西田さんが選挙を追いかけていることについてどう思われているのでしょうか。普段からご家庭内で政治や選挙の話をしているんですか?

西田さん
それが…あまり快くは思っていないみたいで。むしろ興味がないらしいので政治や選挙の話は家でもあまりしていません。話しても関心を持ってもらえないんです。

無所属候補や若い候補のポスターに興味が湧く

選挙ドットコム
これまで色んな選挙や候補者を見てきたかと思いますが、印象的だった選挙や政治家を教えてください。

西田さん
無所属で仲間が少ないのに選挙に立候補している人のポスターや、20歳代で立候補している若い人のポスターが気になります。やっぱり地元に貼ってあるポスターが印象にのこりますね。春の統一地方選で千葉県議会議員選挙がありましたが、四街道市の田沼隆さんという方が印象に残っています。毎日毎日、雨の日でも駅頭であいさつしていて、一生懸命に活動しているんだなというのが印象的でした。

国会議員でも色んな方々とお会いしたり街頭演説を見たりしてきました。地元の衆議院議員や参議院議員の方とはほとんどお会いしたことがあります。有名な方だと小泉進次郎さんや安倍首相の演説も見たことがありますが、直接お会いした中で印象深いのは地元の国会議員だった西田譲さんです。選挙に興味を持ったきっかけが西田譲さんのポスターだったので、会ってみるとやっぱり「かっこいいな…」と思いました。政治家になるにはどうすればいいのかを伺えたのも嬉しかったです。


今回の参院選で一番注目した候補者は…

選挙ドットコム
今回の参院選で注目した候補者はいましたか?

西田さん
千葉選挙区に立候補した6人で一番面白いと思ったのは政見放送の冒頭で「私には絶対に投票しないでください!」と話していたNHKから国民を守る党の平塚正幸さんです。そんなNHKから国民を守る党は思っていた以上に票を集めて議席を獲得したのには驚きました。

他にも千葉選挙区で立候補した安楽死制度を考える会のかどた正則さんとお話しました。

西田さんと千葉選挙区かどた正則候補

若い人の政治・選挙に対する関心を高めていきたい、という僕の取り組みをお話したところ賛成していただけた上に若い人自身が関心を高めようとしているのをとても喜んでいただけたのが嬉しかったです。安楽死制度についてのお話も聞きましたが、かどたさんご自身が取り組んでいる「ピンクリボン」キャンペーンについても伺えました。

選挙ドットコム
他の選挙区だとどんな候補と会いましたか?

西田さん
千葉選挙区以外には東京選挙区も行ったんですが、吉良よし子さん、おときた駿さん、野原善正さん、水野素子さん、大橋まさのぶさん、七海ひろこさんの街頭演説をそれぞれ見ました。七海さんの演説中には幸福実現党の釈党首が応援演説に入っていたので釈さんと握手させてもらったんです。

東京選挙区で印象深かったのはれいわ新選組・野原さんの街頭演説ですね。新宿駅でトラックを出して山本太郎さんと「れいわ祭り」と題して街頭演説をしていました。周りには支持者みたいな人たちがたくさんいたんですが、普通の街頭演説のスタッフとは少し違っていて。その支持者の人たちが街頭演説を盛り上げていてくれてて(笑)普通とは違うやり方の選挙をやっていて。やっぱりれいわ新選組の選挙はすごかったです…!

選挙ドットコム
今回の参院選、高校生の西田さんの目にはどう映りましたか?

西田さん
若い人のTwitterでの書き込みが昔と比べて増えたように思います。2013年と2016年の参院選や2017年の衆院選ではTwitterを調べてみても若い人の書き込みはあまり見当たらなかったんです。でも今回の参院選では候補者の側もTwitterをよく使うようになったと思います。有権者の側でも若い人のツイートをよく見たので、昔よりは関心を持っているんじゃないかなと感じました。

若い人が関心を持つには被選挙権の引き下げと、実際の選択肢として若い候補者が必要

選挙ドットコム
普段、友達とも選挙について話したりしますか?

西田さん
学校でも友達に政治や選挙について「こういうの知ってる?」といった感じで話を振ってみても正直話が合いません。今まで色んな選挙の立候補者さんたちと話してきた中で、「若者が政治に興味を持つにはどうすればいいか」のような話はするんです。ただ実際に広めていくとなるとなかなか難しくて。

将来僕は無所属で選挙に出たいなと思っています。選挙に出て、選挙を通じて若い人に選挙って大事なんだ、政治って大事なんだ、と呼び掛けていきたいです。選択肢として選ばれるような若い人がいないといけないのかなと思っています。

あとは選挙権や被選挙権をもっと下げる、ということもできると思います。今の選挙権は18歳、被選挙権は市議とかであれば25歳からです。これはもっと変えられるんじゃないかと思っています。あんまり下げすぎるのはよくないかもしれないですが、被選挙権を20歳まで下げていいんじゃないかなと思っています。ネット上でやりとりしている知り合いの人の中には18歳まで下げていい、という人もいますが僕は20歳までは下げられると思っています。


選挙ドットコム
これから西田さんがどんな活動をしていきたいか、選挙の面白い点やご自身と同じ若い人向けのメッセージなどを最後にお願いします。

西田さん
政治家さんって面白いポスターを作っている人が多いんですね。そういった人たちに目を向けてみると結構若い人の方を向いたメッセージを訴えている人がいます。政治が若者の方を向いていない、ということはよく言われますが、すでに若い人へのメッセージを出している政治家はいます。なのでそういった人たちの発信に若い人はもう少し目を向けていってもらいたいなと思っています。

選挙ドットコム
本日はありがとうございました。若い人自身が政治や選挙に関心を持とうという取り組み、応援しています!

西田悠真さんに寄稿頂いたもの

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

関連記事

直ぐ動き、結果を出す! 子どもを産み育てやすい環境整備を 愛知県議会議員 自民党 平松としひで氏インタビュー(PR)

2023/08/03

【大阪府知事選】大阪市長選との入れ替えダブル選挙に。新人 小西禎一氏 VS新人 吉村洋文氏

2019/04/06

立憲民主党の参院選「敗北」を独自分析!SNSデータから見えた政策と戦略のズレ(鈴木邦和×山本期日前の参院選政党総括シリーズ)

2025/09/03

モバイルバージョンを終了