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1票差の選挙、既に今年だけで20個も!「あなたの1票が、人生を、社会を、変える。」| #参院選2019 一票の重み

2019/7/20

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

7月21日が投開票の第25回参議院議員通常選挙(以下、参院選)。今回は日本全国の選挙情報を網羅する選挙ドットコムのデータベースから僅差で当落が決まった選挙をご紹介します。1票の重さを説かれることはたくさんありますが、文字通り1票が結果を決めた選挙を見れば大切さを実感できるはず…早速見てみましょう!

4月の統一地方選で1票差以内で決まった選挙の数は…

今年の4月に行われた統一地方選で、1票差以内の僅差で結果が決まった選挙の数はなんと20ありました。その中で按分票による1票未満の票差(小数点以下の票差)で当落が決まった選挙は2つ、得票が同じだったためくじ引きで当落が決まった選挙は4つありました。

1票未満の差で当落が決まった選挙

千葉県銚子市議会議員選挙
最下位当選の石上やすみつ氏・904.474票、次点のくどう忠男氏・904票、差は0.474票

福井県池田町議会議員選挙
最下位当選のさの和彦氏・155票、次点の飯田しげはる氏・154.416票、差は0.584票

得票が同じだったためくじ引きで当落が決まった選挙(票差が0)

北海道小平町議会議員選挙
最下位当選のたかのけんいち氏、次点の村井フミ子氏、それぞれ得票は205票

埼玉県狭山市議会議員選挙
最下位当選の田中としお氏、次点の望月たかし氏、それぞれ得票は1238票

神奈川県相模原市議会議員選挙中央区選挙区
最下位当選の今宮ゆうき氏、次点のまつうら千鶴子氏、それぞれ得票は3158票

鹿児島県三島村議会議員選挙
最下位当選のたにぐちしんじ氏、次点のしもむら喜久子氏、それぞれ得票は11票

1票差で当落が決まった選挙

市・区の選挙

東京都港区議会議員選挙
最下位当選の石渡ゆきこ氏・1089票、次点のいのくま正一氏・1088票

大阪府寝屋川市議会議員選挙
最下位当選のにしお勝成氏・2032票、次点の松尾信次氏・2031票

町・村の選挙

北海道喜茂別町議会議員選挙
最下位当選の小川たいき氏・84票、次点のえちご耕司氏・83票

北海道新得町議会議員選挙
最下位当選のきどなるみ氏・224票、次点の佐藤みきや氏・223票

北海道鶴居村議会議員選挙
最下位当選の佐藤吉人氏・118票、次点の高橋もとこ氏・117票

岩手県軽米町議会議員選挙
最下位当選の舘坂ひさと氏・321票、次点のかわらぎよしぞう氏・320票

山形県白鷹町議会議員選挙
最下位当選のおくやま勝吉氏・481票、次点の渡部よしみ氏・480票

栃木県野木町議会議員選挙
最下位当選のうめざわ秀哉氏・366票、次点の野田みつのり氏・365票

東京都御蔵島村議会議員選挙
最下位当選の砂原奈美子氏・22票、次点の広瀬旭治氏・21票

山梨県丹波山村議会議員選挙
最下位当選の嶋﨑義人氏・53票、次点の木下修一氏・52票

愛知県東郷町議会議員選挙
最下位当選のひがこうじ氏・464票、次点の若松たかゆき氏・463票

大阪府田尻町議会議員選挙
最下位当選の中川たつお氏・242票、次点の石谷りゅういち氏・241票

高知県田野町議会議員選挙
最下位当選の小笹たかあき氏・104票、次点の山本美園氏・103票

熊本県錦町議会議員選挙
最下位当選の岡田たけし氏・371票、次点の市田のぼる氏・370票

1票差で当選した本人は…「投票してくださった有権者の意思や思いがある」

選挙ドットコムでは、今年1票差で当落が決まった選挙のうち港区議会議員選挙で1票差で当選した石渡ゆきこ氏にお話を伺いました。

選挙ドットコム
1票差で当選し、現在はどんな状況なのでしょうか?

石渡ゆきこ氏(以下、石渡氏)
選挙結果への異議申し立てが出ていて、現在は区から都の方に話が上がっている状況です。

選挙ドットコム
今後どのように対応されていくのでしょうか?

石渡氏
私自身、弁護士でもあるので、権利としていい経験ですし、これを機に選挙結果への異議申し立てに関する情報発信をしていこうと考えています。

ただ、開披点検で、同票とされて、クジで決めるというのは納得できませんね。投票してくださった有権者の意思や思いを考えると、やりきれないです。私にはいま取り組まなくてはいけない政策課題があるので…。

葛飾区議選の大森さんのケースもあったので疑問票に関する見方が厳しくなっているのではと思います。ただ有権者の投票の意思を考えると、逆に有効票と判断する幅を広げた方がいいのでは、と思っています。

選挙ドットコム
なるほど…1票の差が候補者に投じられた他の票に込められた意思や思いも左右することになりますよね…
お忙しいところお時間いただきありがとうございました。

>>あなたの一票が「無効票」に?投票用紙には正確に書こう|参院選2019 一票の重み

国政選挙でも僅差の選挙が。50票差で決まった選挙も!

地方選挙ほどの僅差で国政選挙の結果が決まることはあまりありませんが、数十票の差、得票率では小数点以下の差で結果が決まることは度々あります。

2017年の衆院選新潟3区
小選挙区で当選の黒岩宇洋氏・95644票、次点の斎藤洋明氏・95594票50票差(次点の斎藤氏は比例で当選)

2016年の参院選新潟選挙区
当選の森ゆうこ氏・560429票、次点の中原八一氏・558150票2279票差、得票率では49.0%と48.8%で0.2%差

2016年の参院選大分選挙区
当選の足立信也氏・271783票、次点の古庄玄知氏・270693票1090票差、得票率は48.1%と47.9%で0.2%差

改めて実感できる1票の重さ

文字通り1票が選挙結果を左右した例や、国政選挙でもわずかな差が勝敗を分ける例があることがわかりました。普段1票の重さを強調されることは多いですが、これまでは「1票が大事なのは頭じゃわかっているけれど…」という方も多かったかもしれません。しかし今回ご紹介した選挙が示す通り、あなたの1票が選挙結果を左右することは十分ありえます。今回の参院選で初めて投票する人も、そうでない人も、「自分の1票が当落を分けるかも…!」そんな気持ちで投票に行っていただけることを願っています!

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選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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