昨日、民進党の両院議員総会で前原誠司 新代表の提案した人事が承認され、民主党政権時代に厚生労働大臣や年金改革担当大臣を務めた長妻昭氏が選挙対策委員長に就任しました。
長妻氏は1960年6月14日東京都練馬区生まれで現在57歳です。都立練馬高校、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業しました。大学では民法の新田敏ゼミに所属、サークル活動ではバンド「リアルマッコイズ」のボーカルを担当しました。大学卒業後は日本電気株式会社(NEC)に入社し、コンピューターの営業を担当しました。
その後、転職して日経BP社に途中入社し、経済雑誌「日経ビジネス」の記者になります。はじめは電機メーカーを、後半には金融、行政、政治を担当し金融危機をはじめ幅広く記事を手がけました。
長妻氏のホームページによると、国会議員を目指したのは、日経ビジネスの記者時代に「不良債権問題、日本経済の時限爆弾」という特集記事を担当し、官僚や政治家を取材したことがきっかけとしています。バブル経済の崩壊や銀行の不良債権問題を、当時の官僚や政治家は深刻な問題とは理解できず、長期の経済低迷を招いたとし、「官僚や既存政治家には任せておけない、自分が世直しをしよう」という思いを抱き、議員を目指す決心を固めます。1992年に平成維新の会に参加し、事務局長代理を務め、1995年の衆院選で同会から立候補するも落選に終わります。
2000年の衆院選では東京7区へ鞍替えし民主党公認候補として立候補、初当選を果たしました。現在までに当選6回、衆議院厚生労働委員長、厚生労働部門会議座長、民進党代表代行などを歴任し、2009年から約1年間の民主党政権において第11・12代厚生労働大臣や年金改革担当大臣を務めました。
ホームページによると、長妻氏は「すべての人に『居場所』と『出番』のある社会(共生社会)の実現を」を理念として掲げ、具体的には、
人への投資で「一人ひとりの能力が最大限発揮できる社会」の実現
地域の声に耳を傾け、ふるさと再生
原発 原発のない社会を目指す 原則、再稼働はしない
憲法・外交・安全保障 きな臭い動きを排し、多様な価値観を認める社会の実現
子どもにツケを残さない行財政改革
政治改革と政治体質刷新
と記しています。
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