任期満了に伴う淡路市長選が4月16日告示されました。今回立候補したのはいずれも無所属で自民党・公明党・兵庫維新の会が推薦する現職の門康彦氏(71)、新人の戸田雄士氏(59)の2名です。投開票は4月23日に実施されます。
現職と新人の一騎打ちになった今回は、4選を目指す門氏への評価、人口減少や財政等の問題への対策が争点と考えられています。
門氏はこれまで3期に渡って淡路市長を務めてきました。昨年の9月に市長選への出馬の意向を表明し「赤字財政の回避や企業誘致の展開を進め、3期目では日本遺産認定も受けた」と自身の実績をアピールしました。
淡路市のHPによれば、3期目はのキャッチフレーズは「いつかきっと帰りたくなる街づくり」です。この言葉は、Facebookで東京で働く青年から届いたそうです。このキャッチフレーズをもとに、
(1)住んでいる市民、住民が快適で安全安心に生活できる街
(2)島外で働いている人達が、いつかきっと帰りたくなる街
(3)淡路市を訪れた人達が、住んでみたくなる街
を目指してきました。
また、自身のHPでは、市民に負担を掛けない福祉や教育、交通アクセスの整備などによる安全・安心の確保などをマニフェストとして掲げています。
門氏は関西大学出身。県立高校の事務職員として勤務後、兵庫県教育委員会、兵庫県庁に勤務しました。兵庫県企業庁管理局長、兵庫県淡路県民局長を務め、2005年に5町が合併して発足した淡路市の市長選挙で初当選を果たしました。今回は4期目への挑戦となります。
戸田氏は昨年12月23日に立候補を表明した際、淡路市が現在抱える人口減少問題、財政状況の改善と、観光や各種産業、教育、交通アクセスの活性化や改革は「喫緊の課題」であると述べています。若者が希望を持てるまち、さらにお年寄りが安心して暮らせるまちをつくるため、進むべき方向性が見えない現市政の先頭に自らが立ちたい、と出馬を決意しました。
主な政策として、淡路市のベッドタウン化や子育て支援による人口対策、各種産業の活性を図るための農協・漁協・商工会と連携、旧町ごとのコミュニティーバス、歴史や景観資源を活かす地域の活性化、小学校の統廃合計画の見直しなどを公約に掲げています。
戸田氏は追手門学院大学出身。会社員を経験後に旧淡路町議を1期務め、淡路市が発足した2005年市議選に初当選を果たしました。現在は市議会議員とあわせて、会社役員と淡路青年会議所理事を務めています。今回は市議3期目の途中での立候補となりました。
市長を3期務めた門氏と、現在市議3期目だった戸田氏。2005年の新市発足以降、市議会では「淡路市のために」とお互いに尽力してきた立場でもあります。今回、初めて市長という同じ席を争うこととなりましたが、市民にとって淡路市の舵取りを任せたいのはどちらの候補者となるのでしょうか。
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