任期満了に伴う千葉県知事選が3月9日告示されました。今回は、いずれも無所属で新人の角谷信一(すみや・しんいち)氏(62)、新人の竹浪永和(たけなみ・ひさかず)氏(42)、自民党千葉県連・公明党千葉県本部が支持する現職の森田健作氏(67)、新人の松崎秀樹氏(67)の4名が立候補しました。投開票は3月26日です。

角谷氏は立命館大学出身。千葉県立高校の社会科(日本史・現代社会)教師として教鞭を取る他、県高校教職員組合青年部長、書記次長、中央執行副委員長も務めました。Twitterの自己紹介には「歌う高校社会科教員」と記し、3月9日の第一声でもギターの弾き語りを披露しています。
2月12日に放送されたNHKスペシャル「見えない“貧困”~未来を奪われる子どもたち~」の取材に対し、貧困や奨学金返済にあえぐ子供たちの実態について紹介するなど、高校教師の経験を通して、今回の立候補に至ったようです。
2017年2月12日(日) 午後9時からNHKスペシャル”調査報告 “見えない貧困” (仮)が放送されます。私も取材に協力しました。千葉県の高校生2000人のアルバイトなどの調査結果が紹介されます。
— 角谷信一 (@sumiya1954888) 2017年1月20日
角谷氏は、2期8年間の森田県政について「『くらし満足度日本一』というスローガンからはあまりにもかけ離れている」と批判しました。あわせて「県民の医療、福祉、教育ではなく不要不急の大型公共事業が優先されており、税金の集め方や使い方を根本的に正すべきだ」と主張しています。中小企業の振興策として、大企業による下請け単価の切り下げの是正、公契約条例制定、小規模工事登録制度等を利用して仕事と雇用を確保できるような支援を挙げました。
現在千葉県が抱える少子化については、認可保育園増設のための運営費補助、子育て世代の医療費や教育費の負担軽減、住宅家賃補助などを公約に掲げています。さらに農漁業の価格保証や後継者育成により、地場産業に多様な支援を行いたい考えです。
当初は、元県立高校教諭という肩書を持つ皆川真一郎氏(62)も千葉県知事選挙に出馬の意向を示していましたが、角谷氏も立候補を表明したことで「高校教育界から2名出ることになり現場が混乱した」として身を引きました。
皆川氏は自身の不出馬に際して、何らかの圧力があったことは否定し、また教育を立て直したいという純粋な気持ちから立候補を決めた、と述べています。
角谷氏の選挙活動には自由党の青木愛参院議員や共産党の斉藤和子衆院議員も駆けつけるなどして、有権者に政策の浸透を図っています。
今回の選挙では、角谷氏のほか、元建設会社社員の竹浪永和氏(42)、現職で3期目を目指す森田健作氏(67)、前浦安市長の松崎秀樹氏(67)も立候補をしています。
2013年の前回の千葉県知事選では投票率が31.96%と低迷しました。今回は、3月に行われる国内最大規模の選挙ということもあり、千葉県外からも注目を集めています。投票率は上がるでしょうか。
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