2013年に内閣府が行なった「若者の将来への希望」調査によると、日本の若者は米英独など7カ国の中で「希望がある」と答えた割合が最も低く、「希望がない」と答えた若者が約40%もいました。そこで、悲観的に捉えがちな未来を、政治の視点からポジティブに捉えようと、NPO法人ドットジェイピーが「未来自治体全国大会2017」というコンテストを3月18日に予定しています。

昨年は18歳選挙権の施行によって注目を集めていた若者の政治参加ですが、最近は下火となっています。
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選挙ドットコムでは今後も継続して若者の政治参加を応援すべく、
「未来自治体全国大会2017」を主催するNPO法人ドットジェイピーの大川真司さんにインタビューを行いました。

-選挙ドットコム編集部(以下、編集部)
「未来自治体全国大会2017」とはどんなイベントなのでしょうか?

-NPO法人ドットジェイピー 大川真司さん(以下、大川さん)

NPO法人ドットジェイピーが主催する主に大学生に向けて行われる政策立案コンテストです。「もし自分が首長(県知事や市長、町長など)だったら30年後、あなたの街をどんな街にしたいですか?」をテーマに過去2回開催しています。

前回大会では122名・43チームがエントリーした日本一の規模を誇る政策コンテストで、ビジョンや政策だけではなく、実際の「予算の配分」まで含めて、プレゼンしてもらいます。実は前にも同じようなイベントは行なっていたのですが、今回はメインテーマに加え「極論を言え。あなたの住みたい街では、誰が幸せで、誰の幸せを諦めますか?」というテーマをと用意しております。
3回目の開催となる今回は、「ぶっ飛んだプラン」を参加者に考えて欲しいと思っています。

-編集部

ぶっ飛んだプラン」「誰の幸せを諦めますか?」とは言葉が強いですね。

-大川さん
参加する大学生には、常識に囚われないで考えて欲しいと思い、このような強い言葉にしています。
過去2回のコンテストでも、とても良いアイディアがいくつも出てきていました。ですが、ある意味「優等生」的なものが多かった印象です。せっかく若者が自分の頭で考えて提案するのですから、真面目一辺倒ではなく、柔軟に考えて欲しいと思っています。

また、「誰の幸せを諦めますか?」という言葉は、表現が難しいのですが… 自治体の予算の配分を考えるということはある意味で「この分野にはお金を使うが、この分野には使わない」ということを決めないといけません。予算は有限ですので、その限られた予算の中で誰の幸せを目指すのかを決断してもらいます。

どちらの表現も、ここまで言葉を強くしているのは、最近の大学生が「素直に受け入れてしまい、それを疑わないこと」ような姿勢になっているように感じているからです。自分の考えが持てない学生が増えているのではないかと懸念しています。例えば、安保法案に対する若者のデモは起きますが、消費税や年金に関するデモが起きないのはなぜか、など、自分が関わっている社会問題に関心を持てていない人も大勢いると感じています。

決断するためには自分の考えを持つ必要があります。考えを持つためには、根拠となるインプットも必要です。また、どのような「まちづくり」をしたいかというビジョンを掲げなくてはなりません。本コンテストでは30年後の街のビジョンを描いてもらいたいです。

-編集部
強い言葉で、参加者の意識を引き上げようと狙っているのですね。
提案する自治体のビジョン・政策・予算を、「2017年」ではなく「30年後の2047年」に設定したのはなぜですか?

-大川さん
30年後というと、参加者が40〜50代になる年齢だからです。
40〜50代はバリバリ働いて脂がノッている、いわゆる「責任世代」です。責任を持たなくてはならない30年後について、将来の分岐点にいる学生が「当事者」として考えるのにちょうど良い年数だと思い設定しました。

-編集部

「未来自治体全国大会2017」最大の特徴を教えてください。

-大川さん
このコンテストの特徴は大きく3点あります。

1点目は政策を実現するための予算案まで策定するルールがあることです。
政策コンテストは政策の分野を絞って行われるのが一般的ですが、本コンテストは自治体そのものをデザインすることが目的のため、自治体の未来の予算案まで策定します。

2点目は複数の省庁から後援をいただいていることです。前回大会で内閣府・総務省・法務省・文部科学省・厚生労働省・経済産業省から後援をいただきました。これほど後援をいただいているイベントを他に見たことがないので、若者向け政策イベントとして信頼を頂いていると自負しております。

3点目はメンターとして現役の政治家のサポートを受けることができる点です。弊団体が主催する事業である「議員インターンシップ」にてご協力を頂いている議員の皆さまに、本コンテストでも学生のサポートをしていただいています。

-編集部
ありがとうございます、最後にメッセージなどあればお願いします。

-大川さん
3月18日(土)に代々木の国立オリンピックセンターで決勝大会を行います。前回大会に引き続き、今回も豪華ゲストにお越しいただく予定です。決勝大会の観覧はどなたでもお越しいただけます。全国の若者が40日間みっちりと考えた「ぶっ飛んだ」プランを是非見に来てください!

 

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石川 光輝

選挙ドットコム インターン生。1994年、神奈川県小田原市生まれの大学4年生。専攻は国際政治。大学1年生から自治体議員の元で長期インターンを行い、政治の現場に関わり続ける。

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