小池百合子都知事(64)が都知事になったことに伴う衆院東京10区補選。
投票日は3日後に迫っています。
この選挙区をめぐっては、自民党公認候補で小池氏とも関係が深い若狭勝氏、共産党が立候補者を取り下げた事で実現した野党共闘を担う民進党公認の鈴木庸介氏の対決が注目されています。選挙戦も残りわずかとなった現在、状況はどのように動いているのでしょうか。

今回の10区補選は、自民党にとっては都知事選で仲違いをした小池都知事との関係を修復する事ができるか、民進党にとっては蓮舫氏の民進党代表就任後の初陣、また、来たる国政選挙に備えた野党共闘の成功を占う選挙と位置づけられており、「安倍・小池氏VS蓮舫氏」といった構図の下、熱い戦いが繰り広げられています。
今回の選挙の行方を左右するといっても過言ではない、選挙直前最後の週末となった先週末に行われた両党の応援演説を、印象的だったフレーズを中心に振り返ります。
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安倍晋三首相

「我々自由民主党も、あの時は小池さんと戦ったわけですが、都民の意思が示された以上、首都東京と国が協力していくことは当然のことであります。その協力の象徴が、若狭勝候補であります」

「国会中継の政権批判を信じた方(中略)民進党は保育士の待遇を下げていたんです」

安倍晋三総裁は小池都知事とともに16日、若狭氏の応援演説に立ちました。安倍首相は小池氏のイメージカラーである緑のネクタイを身につけ、小池都知事との融和を強調しました。

4年で7%の保育士の待遇を改善した事実をあげ、国会中継において野党の「安倍政権が保育士の待遇改善に取り組まない」という主張を否定し、その上で民進党(当時民主党)が政権担当時に待遇を下げていた事実を指摘しました。小池氏・若狭氏とも協力し、「結果を残す政治」を行う事を強調しました。
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小池百合子東京都知事

「ふと見ると、総理のネクタイも緑でございます」

「若狭さんは何よりも、私のあの都知事選、勇気をもって応援してくださいました。若狭勝さんの応援なしには、あの都知事選はなかった。あの都知事選における勝利はなかった。」

小池都知事も安倍首相のネクタイの色を指摘し、「協力するべきときは協力する」と10区補選において党と協力体制にあることを強調しました。

都知事選での若狭氏の協力に感謝している旨を述べ、演説全体としても、若狭氏への強い信頼を持っていることを伝えました。国・都、そして10区の協力関係を効果的にアピールする演説でした。

 

次ページ:若狭氏本人の言葉は? 蓮舫代表の演説は?

若狭勝候補

自民党公認の若狭氏は、選挙区内最大の繁華街である池袋駅前で第一声に臨みました。
若狭氏は、東京地検特捜部で捜査に携わった経験から

「政治行政は公正でクリーンでなければならない。自民党の中でも外でも正論を言い続ける」

と訴え、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、テロ対策に取り組むことも掲げました。
若狭氏は7月の東京都知事選で、党の方針に反して小池百合子氏を応援したことで話題を呼びました。
また、若狭氏は、小池氏のシンボルカラーである緑色のスーツに身を包み、

「都政の透明化も知事のもとで進められる。国政にも通じるもので、

私は都政と国政のパイプ役になれる」と、小池氏との連携を強調しました。

 

 

蓮舫民進党代表

「私たちはまだまだ挑戦者です。相当高い壁かもしれないけど、我々が挑戦をしなければ、皆さんの声を、切り捨てられている声を誰が国会に届けるんですか」

過去の演説でも「アリがゾウに向かう戦い」と例えたように、今回の演説でも10区補選が難しい選挙になることに触れた上で、鈴木氏が「政権が切り捨てている声」を国会に届けるために戦っていくことを約束しました。

 

 

鈴木庸介候補

 

鈴木庸介氏は午前10時から、自身が生まれ育った東京都豊島区の大塚駅前で第一声を発しました。

「誰でも居場所のある社会を目指す。奨学金で大学に行くことがぜいたくなのか。子ども手当は単なるばらまきだったのか、私はその一つ一つの生活、人生を大切にしたい」

「そのためには国の仕組みを変えていかなくてはいけない」

と力説しました。
また、「地域の商店街に外国人客を呼び込み活性化を図り、選挙区の豊島・練馬両区を英語教育特区にすることを目指す」と具体的な政策についても触れました。
さらにこの選挙の争点についても「人気投票でなく、年金カット法案をストップできるかどうか」とのべ、政府が提出している年金給付抑制策などを盛り込んだ国民年金法改正案を廃案にすること訴えました。

 

 

4割がまだ未定、今後に注目

共同通信社が15日・16日にかけて行なった情勢調査によると、投票先をまだ決めていないとする人が4割超います。最終的な情勢も変化するかもしれません。
自民党はこれを機に小池都知事との関係を修復できるのか、野党は自民若狭氏優勢と言われる中、野党共闘の力をどれだけ発揮する事ができるのか、今週末に迫った開票に注目です。

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選挙ドットコム編集部

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